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読書まとめ『NEWTYPE』

読書まとめです。
インプット→アウトプットの練習で書いてます。いずれ有料化させます。
と言うのも、本を読むのが面倒、時間がない。とう言う方たちでも内容を要約して伝えられたら良いと感じたからです。

久しぶりの投稿、ふみやです。
最近は経営に関する本を漁っています。
いい本があれば紹介してください。

今回は
NEWTYPE 山口 周
です

『モノが過剰化』

戦後の日本は色々なものが不足していた。
だから人々は暮らしを快適にするため、必死に働き、モノを作った。
三種の神器がテレビ、エアコン、洗濯機なんて時代です。
生活する上で問題だらけだった。

今は当たり前のように家にあります。
基本的に快適なんです。
トイレなんてめちゃくちゃ綺麗。
トイレットペーパーが流れるw
今は生活するに問題はほとんどない。
あるとすれば心の問題だろう

つまり、
正解がコモデティ化する

問題が希少となり、解決策が過剰にある。
だから、今までのような、「問題を解決する人」より
「問題を見つけ、解決できる人」が求められる。
そしてそこに「意味」を創出できるかだ。

『世界はVUCA化する』

・volatile(不安定)
・uncertain(不確実)
・complex(複雑)
・ambiguous(曖昧)

『経験が無価値化する』

環境の変化が著しい。
過去に蓄積した経験に依存することは人材価値の減損になる。
本質的なものを落とし込んで、時代に合わせていく柔軟性が大事。

『予測の無価値化』

「不安定」「不確実」
計画に時間をかけることはリスクでしかない。

最適化の概念そのものの意味合いを考え直さなくてはならない。
柔軟性の度合い』を。

メディアと流通の変化により、
スケールメリットによる限界費用の低さが成立しなくなる。
SNSで買い物をする人、テレビを見なくなった人。
CMの効果。

『明確な目標を失った日本』

明治維新以来、アメリカ、イギリスの産業、ドイツ、フランスの国政、軍事を目標に、日本は進んできた。
そして、「ジャパンアズナンバーワン」なんて言われるようになった。
そこで日本は目指すべき明確な目標を失った。
問題が見つけられなくなった日本
ビジョンが不足している。
今ある会社は、何がしたいの?なんてことしてることが多い。
「人間とはこうあるべき」という考えが衰えている。

日本人の文化の1つとして、「キョロキョロする」がある。
様子見、のような状態。
「理由は、善いものは常に外部からやってくる。」という態度の表れで、
外来のものに無批判に飛びついて呑み込む。
という点が挙げられる。

『よくある勘違い。』

イノベーションを起こすことが目的になること。
これは目的ではなく、手段である。課題ではない。
これらは何かを予測して起こすというより、
「こうなったらいいな」という構想からくる。

能力は『意味』によって変わる

J・M・ケインズは1930年に「孫の世代の経済的可能性」
の中で、「将来の人は週に15時間しか働かなくなる。」
と予言している。
が現実はそうなっていない。

しかし、
有史以来、人間を悩ませ続けた「不満、不安、不便
を解消するための労働は、1日3時間程度で済んでいる。
残りの時間は、実質的な価値を生み出さない、
虚業的労働』に陥っている。

しかし思うに、余暇が十分にある豊かな時代が来ると考えた時、恐怖心を抱かない国や人はいないだろう。人は皆長年にわたって、懸命に努力するようにしつけられてきたのであり、楽しむようには育てられていない。特に才能があるわけでもない平凡な人間にとって、暇な時間をどう使うのかは、恐ろしい問題である。
by J・M・ケインズ「ケインズ説得論集」

モチベーションが経営資源として希少化している。
8割から9割の人は自分の仕事を「どうでもいい
と考えており、「意味」や「やりがい」を見いだせていない。
にも関わらず、KPI(経営管理指標)の数値を高め、生産性をあげようとしている。

活動の意味は他社や他人に真似できない唯一のもの
「部下が役に立たない」のではなく、動機付ける「意味」を与えられていないからである。
「この仕事に意味があるのか」を理解できない人は、
好奇心のあるもの」には勝てないのだ。
その時代の若者というのは常にその時代に足りていないものに対してハングリーである。。

「資本と比べた労働に固有の性質は価値の可変にある。」
by加護野 忠男「経営の精神」

ex)
「戦争をなくすこと」を掲げているLCC
彼らの行動の原点は全てここに帰属する。
そこに意味があるからだ。
「ヒト」は与えられる「意味」によって放出するエネルギーの量が変わる。

マルクスは
人間が「良かれ」と思って作り上げたシステムやプロセスから、
やがて人間性が失われ、むしろ人間がシステムやプロセスの奴隷となって振り回されることを「疎外」という概念を用いて警告した。

『目的と理由がないと人間は壊れる』

ドストエフスキー著『死の家の記憶』
「バケツの水を別のバケツに移し、また元のバケツに水を戻す。」
といった「全く意味のない仕事」こそが
最も過酷な強制労働」である。
と書き残している。

『論理と直感』

ダニエル・カーネマン
「二重過程理論」現在の行動の意思決定論・行動経済学の基盤となっている
人間の脳には外部の刺激に対して2種類の意思決定の過程が同時に異なるスピードで起きる。
1 直感
自動的に高速で働き、努力は不要。必要でもわずか。
自分の方からコントロールしている感覚はない。
2 論理
複雑な計算、頭を使う。
困難な知的活動にしかるべき注意を割り当てる。
代理、選択、集中などの主観的経験と関連付けられることが多い。

マックス・プランク研究所のゲルド・ギゲレンザーらが2009年に発表した
『トピックス・イン・コングニティブ・サイエンス』
では、「ヒューリスティック・直感は、意思決定のスピードを早めるだけでなく、状況によって論理思考よりも正確な将来予測を可能にする。」
ことを主張している。

『イノベーションに求められる「野生的思考」』

「何の役に立つかわからないけど、なんかある気がする。」
という直感。である。
レヴィ・ストロースの「悲しき熱帯」で
ジャングルの中を歩く部族が、何か見つけると、その時点では何の役に立つかわからないけど、「これはいつか役に立つかもしれない」と考えて袋に入れて残しておく。という習慣があることを紹介している。
そして実際にに拾った「よくわからないもの」が、のちにコミュニティーの危機を救うことになったりすることがあるため、
この「後で役に立つかもしれない」という予測がコミュニティの存続に非常に重要な影響を与える。と説明している。


『なぜ企業が良くならないのか』

それは社会主義が唯一残る場所であるからだ。


市場が素晴らしいものならば、なぜこれほどまでに多くの経済活動が、市場ではなく、企業組織の中で、それも社会主義国家のような統制と管理によって取引されているのか。
by ロナルド・コース

市場が社会における適切なリソースの配分を実現してくれるのであれば、
誰もがフリーエージェントとして働き、必要に応じてプロジェクトを組んで協働し、
プロジェクトの終了後は解散するというやり方こそもっとも効率的なはずなのに
なぜ多くの人は、大規模で官僚的な組織に所属し、その中で経済活動を行っているのだろうか。という疑問である。

『賢人とは人生を楽しむ術心得た人』

人生を浪費しなければ、人生を見つけることはできない。
by アン・モロー・リンドバーグ

もろもろの物を利用してそれをできる限り楽しむ(と言っても飽きるまでではない。なぜなら飽きることは楽しむことではないからだ)ことは賢者に相応しい。
確かに、ほどよくとられた味の良い食物および飲料によって、
さらにまた芳香、緑なす植物の快い美、装飾、音楽、運動競技、演劇、
そのほか他人を害することなしに各人の利用しうることの種の事柄によって、
自らを爽快にし、元気付けることは、賢人にふさわしいのである。

by スピノザ 『エチカ』

『成功は確率論』

自分の専門分野だけではなく、いろいろな分野に視野を広げ、関心を持つことでキャリアの機会が増える。
最初から上手くいかなくても粘り強く続けることで、偶然の出来事、出会いが起こり、新たな展開の可能性が広がる。
状況は常に変化する。。一度決めたことでも状況に応じて、柔軟に対応することでチャンスをつかむことができる。
意に沿わない異動や逆境でも、自分が成長するチャンスとポジティブに捉えることでキャリアが広がる。
未知なことへのチャレンジは、失敗や上手くいかないことが起きるのは当たり前、積極的にリスクを取ることでチャンスを得られる。

『大量に試して、上手くいったものを残す』

アマゾンは3分の1は失敗して早期に撤退している。
つまり、失敗上手。
撤退ラインを理解している。ということ。

「走為上」

走るを上と為せ
逃走は最善の策である
『兵法三十六計』

『パターン認識による「経験」は不良債権化する』

「豊富な経験を持ち、その経験に頼ろうとする人」
より
「経験に頼らず、新しい状況から学習する」
ことでより良い対処ができるようになる。

『権威ではなく問題意識で行動する。』

システムに対し無批判に最適化して美味しい立場を得ようとする。
ことで
現在の問題ある社会システムはますます強固で動かしがたいものとなる。
過度の最適化はいずれ必ず適合不全を起こす。
システムが「主」であり人間が「従」という枠組みから変わらない。
貨幣より価値で行動。するのがNEWTYPE


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