相手を照らすことと写すこと_20221218稽古

1.中心帰納、相手への転移

中心帰納は、自己修正の方便である。しかし、合気道に限らず武道には相手がいる。無元塾は、ただしい心の持ちようが正しい身体遣いを生み、結果的に合気的な現象が起きる、この体験を薄皮を貼るように積み重ね、再現度を上げると言う稽古システムだと思うんですが、
この自己修正が、単に自己完結になっている場合は、少し方向性に誤りがあるかもしれないので、稽古相手は指摘してあげないといけないかもしれない。自己完結になっている中心への集中は以下の図のように衝突を生みます


自己完結の中心への集中は衝突するの図

自己完結の中心への集中はかなり、力をアップさせますが、相手が同じだけ中心への集中力を鍛えている場合はまず通用しません。

さて、中心帰納には、対の概念として「気発」と言うものがあります。
ざっくりとした説明になりますが、
中心帰納を、意識を自己の抽象的な中心に向けること
気発は、意識を外に向けるもの
とされています。
合わせて以下の記事を読んでみることをお勧めします。▼


実は、この気発は修行者によって色んな使われ方をしているなーと言う印象がありまして、
ある人が言うには、
・目的意識を示すこと、当たりをつけること
またある人にとっては、
・相手の中心を捉えること
・相手を受け入れること
・相手と言うよりも外界全部を受け入れること
・勘の目
など色々ありますが、
境地的な話をすると上記をすべて総合して360°すべてに意識を向けるという状態のようです。

また、近い概念を探すと合気会で言うところの結びに近いかもしれません

もし、中心帰納しているのに、うまくいかない場合は気発が足りないのかもしれません。
ともかく、今日の稽古は白石先生一つアドバイスをいただきまして、中心帰納によって得た腰周辺の質感を相手の腰に転移させるとかかるというものです。上記の相手の中心を捉えるというものの一つのバリエーションかもしれません。


腰の空を相手に写す

ともかく、今日はこれで、非常に受けが強い人を倒せたので、メモがてら記事を書いています。

2.相手の中心をこちらの中心で照らす

もっと言うと、接触前に、自分の中心から光がぱっとでて相手の中心を照らすイメージを持つと、360度気発、中心帰納が一瞬で完結するかもしれない
ここまでの気づきまで色々経緯があるのですが、今日はもう夜遅いので割愛。。

そういえば、光輪洞には日輪と言う合気会で言うところの一教に相当する技がありますが、ひょっとして、上記のような意味合いがあったりして、、、今度聞いてみよう、、、

3.自分を水面と見立て、相手を写す

さらに、言えば逆に自分を水面、あるいは鏡と見立て、相手含めた外界を自分に写す。相手の中心は前回記事でいうところの月(満月)
下はイメージ図

水月改

これによって、写し目、360度気発、受け入れ、中心帰納が同時にできる

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