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音楽留学inイタリア🇮🇹


Buongiorno!この度はご訪問有難う御座います𓂃𓈒𓏸
私は、2019年度にイタリア受験を経験しているのでその際の体験談を元にまとめています。

このnoteの内容は
①留学前の手続きの流れ
②持って行って良かったもの・オススメされたもの
③日本☞イタリアへの荷物の送り方
④イタリアでのお金について。
です。

まず簡単な手続きの流れを画像でご紹介します👇🏻

それでは、詳しく見ていきましょう!

学校の選択☞イタリアの音楽院は基本国立となっており、何校も同時に受験する事が不可能です。せっかくの学校選びに後悔の無い様下調べは重点的にする必要があります。学校の詳細はアンドビジョンさんにて無料で取り寄せる事が出来ます。しかし、学費等が稀に間違っていたりする可能性があるので、注意してください。
金銭的に余裕があれば、習いたい先生が行っている講習会の参加もオススメします。そこで先生とコンタクトがとれる様になれば、学校の事・受験内容等様々な情報を得る事が出来ます。現地へ行けない場合でも、何方かに紹介して頂く等して連絡が取れる状態にしておいた方が後々安心です。
また、詳しくは存じ上げないのですが、ヨーロッパには''ボローニャプロセス''という制度が存在するそうで、自分の在籍する学校以外の授業も受けれるそうです。なので、選ぶ際は習いたい先生を最優先で考えるのが良いと思います◎

語学の習得☞大体の学校がCILSというイタリア語試験のB1以上を理想としています。しかしながら、B1を取得していなくても入れてしまう場合が殆どです。では何故必要とされているのか?と言いますと、B1を取得していなければ学校を卒業出来ないからだそうです。つまり、学校に入ってから頑張るのでも大丈夫。という事になります!勿論、話せて損する事は一切ありませんよ📚ˊ˗
学校によっては音楽史やソルフェージュの試験がある学校もあります。受験内容を確認しつつ、何が自分に必要なのか。を見極めながら勉強を進めてみて下さい。方言がきつい地方へ行かれる方は、そちらも注意してくださいね。私は方言対策に、方言を使用したドラマを見ました。

③出願☞イタリアの音楽院を受験する際は、必ずイタリア文化会館を通します。(そうでないと受験資格がきちんと得られない様です!)出願期間は4~7月。Study in Italia というイタリア留学の総合サイトより、手続きを進める事が出来ます。また細かな流れもこちらでチェックする事が出来ます。
因みにこれさえ行っていれば、音楽院の公式の受験申し込みは必要ありません。

1イタリア文化会館オンラインの「私費留学手続きの申し込み」を完了させる
2「私費留学要項」よく読む・留学手続き説明会に参加(自由参加)
当館の「私費留学要項」のガイダンスをよく読んで出願に必要な手続きや書類を確認する。イタリア文化会館「留学手続き説明会」は本年から自由参加となり、希望者のみが参加。
3必要書類の準備
「私費留学要項」に従って、出願に必要な書類を整える。必要に応じて在籍した高等学校以上の学校、日本国外務省、イタリア大使館・大阪総領事館に出向いて手続きを行う。
手続きでは本人でないと完了しないものもあるので注意する。
4出願書類を提出(書留郵便での送付、あるいはイタリア文化会館の面談で提出)
2019年度より当館への出願書類の提出は、書留郵便での送付、あるいは従来のような当館での面談による書類提出の一方を選択できるようになった。提出書類は完全に揃っている場合にのみ出願申請が受理される。また、留学手続き費用は、「私費留学要項」に記載された方法で支払う必要がある。(書類提出後に留学を中止した場合でも原則返金は不可)
(Study in Italiaより)

ここで一つ注意があります!3の必要書類の準備というのが大体2週間程度の時間がかかります。何故かというと、自分の母校(高校)で卒業証明書と成績証明書を発行して貰うのに大体1~7日、その後これらを指定の翻訳家さんに頼んで和訳して頂くのに1週間前後。また、指定の書類を外務省へ持っていきサインを頂くのに2日。イタリア大使館へ書類を持っていきサインを頂く(此方は当日で終わります)。・・・というハードなスケジュールが待っている為、締め切りから逆算して余裕を持って動いて下さい!

受験☞こちらは私のお話を書かせて頂きます。受験は9月に、現地で実技のみでした。演奏が終わり5分程で先生方が点数を付けて下さり合格を伝えて下さいました。因みに、受験曲が受験2週間前にいきなり変わってしまったりと、ハプニングはつきもの!だったので、是非受験前に不安なことは何度も問い合わせてみて下さい。学校によっては録音審査だったりするところもあるそうです。

ビザの取得☞イタリア留学の場合は「日本でのみ」ビザの取得が可能です。ビザの取得には、予約が必要となりますのでご注意下さい。予約はイタリア大使館のHPより可能です。必要書類が集まってさえいれば、2週間でビザを受け取る事が可能です。合格証明書等の書類はPDFのコピーでも大丈夫です◎
因みに私はこの取得の書類集めに音楽院と揉めてしまいとても苦労しました。大使館や文化会館に助けを求めましたが、どちらもたらい回しにあってしまい自力で解決するしかありませんでした・・・。ビザは1年間毎に更新をするのですが、それはイタリアで出来ますのでご安心下さい。
また、ビザの取得に「留学期間を全てカバー出来る保険の加入証明書」が必要になると思うのですが、ビザが1年毎に更新ということもあり、1年分の加入証明書を用意すれば良いそうです。更新が面倒くさい!という方は2年、3年のプランもありますのでそちらを選んでいただいても大丈夫です。因みに、2年のプランはいくつかあるそうですが、3年のプランは''AIG損害株式会社''さんのみしか見当たりませんでした。3年でまとめて申し込みたい方はこちらから資料の請求をしてみて下さい(ここからしか申し込む事が出来ません!)

役所の手続き☞住民票の移動やマイナンバーカードの停止、年金の手続きをします。私の住んでいる街は住民票をイタリアに移す手続きをした際にマイナンバーカードを止められてしまいました···
また、日本の年金は留学期間は払わなくても良いそうです。ここら辺は街ごとに変わってくると思うので、留学前に一度市役所を訪れて聞いてみて下さい。働かれていた方は、確定申告の確認も同時に行う事をオススメします◎

留学準備☞こちらはいよいよ出発!という、最後にやる事です。イタリアへついたらpermesso soggiornoという滞在許可証を、到着8日以内に申請しなければなりません!その際に、「イタリア語か英語の財産証明のコピー」が必要になります。こちらが銀行へ頼んでから約1週間くらいの時間を要するので、余裕を持って頼んでおいてください。petmesso soggiornoの申請はこちらのサイトがとても分かりやすかったので、是非参考にしてみて下さい。

手続きは以上です。私からのアドバイスは「何事にも余裕を持って!」です。書類はためてしまうと本当にいいことありません···。そして、留学サポートを数十万円でして下さる会社もありますが、どうしても心配な方以外は必要ないかなと思います。


次に、個人的に持ってきて良かった・現地の方にオススメされたものを紹介します。

USBメモリー☞書類のコピーに役立ちます。こちらではコピーは人に頼んでやって貰う事が多い印象です。また、WhatsAppという日本のLINEの様なチャットアプリでPDFをお店に送ってコピーしてもらう事もあります。

ご飯釜☞イタリアでは日本にかなり近いお米を食べる事が出来ます。簡単に、安価で手に入るのでお米が恋しくなる事は少ないと思います。私は、コンロで炊くことの出来るご飯釜を日本から運びました!1kgくらいありましたが、とても満足です◎

持ち運び充電器☞最初のうちは色々調べたりと携帯の充電がすぐに無くなってしまいます。また、コンセントを挿しても機能しない事もしばしば···一つ持っていると安心です。機内では必ず手荷物に入れて下さい!

軽い防寒具☞軽い、というのは物理的な意味です。ダウン使用80~90%の上着やカシミヤマフラー、とっても軽くて沢山移動する際にとても疲れにくいです。また、軽いので寒暖差の激しいイタリアでの持ち運びにぴったりです。同じ理由でマウンテンパーカーもおすすめしています。

拭き取り洗顔シート☞私の住んでいる南イタリアでは、洗顔は基本ふき取り式です。それを知らずに初めて訪れた際に普通に顔を洗ったらニキビだらけになってしまいました!最初のうちは、お買い物へ行く余裕もあまりないと思うので、30枚入り程度の物を持っていくことをオススメします。

また、お洋服等は好みがあると思いますが勿論イタリアで調達可能です◎私は、イタリアのファッションが好きになれず、スーツケースの半分以上お洋服で埋めました(笑)スカートは確かに履いている人は少ないですが、観光地等の人が多い所以外ならそんなに治安は日本と変わらないと思います。ただ、石畳が多いのでピンヒールの靴は避けた方が良いかもしれません。また、家具は基本ついています。私の家はお皿もありました!必要な物(調理器具、布団)は有難い事に大家さんが貸してくれています。


次は仕送りについてです。私は日本から仕送りを受け2回共に無事到着しています。イタリアはミラノに到着してそこから自分の場所へ届きます。大体2週間くらいで届きます。住所の書き方はこの様な感じです。是非参考にしてみて下さい。


最後に留学全体の費用についてです。
毎月の出費は以下の通りです。

私の住んでいる街では400€を超えるとかなり広い部屋になるそうです。私は楽器を置く関係で少し広めのお部屋に住んでいます。端数の38€というのは、Condominioというアパートのお掃除をしてくださる方に支払うお金です。毎月発生します。
携帯はTIMという会社を使用しています。初期費用のみ24€、後は毎月12€/40GBです。パソコンの使用も携帯に繋いで行っています。携帯はSiMフリーの物を日本で購入して持ってきました。日本のようにiPhoneを使う方は少ないです。
光熱費は、2~3ヶ月に1度の請求なので毎月余裕を持って70~100€を光熱費貯金として当てています。
食費は、自炊をしていれば100€は中々超えません。外食をすると大体10€以上かかるので、日本のように気軽に外に食べに行く事はイタリアでは殆どありません。
これらを合わせて大体900€(約11万円)以内に収まるように生活をしています。
また、これらとは別に学費が年200€(80,60,60€の三分割)発生しています。
仕送り・日本からの送金はキャッシュパスポートを使用しています。似たようなカードでGAICAというのもあります。
キャッシュパスポートは手数料が高い分ユーロが安く、GAICAは手数料無料な分ユーロが高いです。旅行等でも便利なので1枚持っていると良いと思います。発行手数料はどちらも無料です。
(追記)
最近はTransferWiseという会社を利用するようになりました。手数料がどこの会社と比べても格段に安く、最初は不安でしたが、きちんと送金することが出来ました◎
イタリアに口座があり、大金を送金する場合などには1番オススメです!

最後までご覧いただき、有難う御座いました。これだけ読んでも実際に行ってみないと不安な事は沢山あると思います。学校のこと、生活のこと、何でも質問を受け付けておりますので、困った事がありましたらお気軽にご相談下さい。答えられる物は直ぐにお返事致します。ミラノやローマ以外の空港から離れた場所へ行かれる際は高速バスや電車が必要になると思うので、そちらを調べるお手伝いもします♪

私は留学するまでとても不安な気持ちでいっぱいでした。それも私の学校へ行く日本人は珍しく、専門もチェンバロなので頼れる人が先生しかいらっしゃいませんでした···。
しかしイタリアに来て一か月も経つと、イタリアに学びに来て良かったなぁ〜!と思えてきます。授業も個人レッスンが多く、自分に合った内容を学べるのでとても楽しいです!
私はまだ被害に遭っていませんがイタリアはスリが多いので、それだけ気を付けて下さいね。これから受験される皆様、一緒にイタリアで音楽を学べる日を楽しみにしています♪


In bocca al lupo
🐺

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