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映画いろいろ

あ~~~~~~前回の記事から色々映画を観たのになんか微妙に忙しかったり筆が乗らなかったりして記事を出せてない!!
映画1本で記事の体裁を整えられるほど感想まとまってないし、せや全部まとめて出したろ!
という備忘録的な記事になります。

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい

劇場公開日 2023年4月14日


https://eiga.com/movie/97635/photo/

大手シネコンでは上映されていない、インディーズ映画。
公開前からかなり興味があって、公開してるミニシアターを見つけて観に行った一本。
結果ガチ泣きした上にパンフも原作小説も読むほど感動したのだが、感情が重くなりすぎて記事にできなかった映画その1である。

ふわふわでやさしいポスタービジュアルとは裏腹に、テーマ性は非常に鋭く重いものを取り扱っている。

舞台は京都の大学。ぬいぐるみとしゃべるサークル、通称「ぬいサー」に所属するやさしく傷つきやすい大学生たちの物語。

簡単に言語化したり、断言したり主張したりできないことを物語のかたちで伝えるための作品だと思った。
ジェンダー、差別、性的暴行、セクシャリティ、フェミニズム、加害性… そういった誰かを傷つけてしまうかもしれない繊細な話題を取り扱った作品だ。
原作者が、監督が、制作に携わった人々が、ぬいぐるみに話しかけるように、小説や映画というフィルターを通して私達に語りかけてくる。やさしさ、って一体何なのだろうか、と。
さまざまな理由から生きづらさを感じている人、自分の弱さに辟易してしまうような人に是非届いてほしい映画です。


この映画のために初めてミニシアターと呼ばれる小規模の劇場に足を運んだのだが(サムネの京都シネマさん)、とても印象深かった。
まずテナントが地味な商業ビルの3階に入っており事前に知っていないとまず見つけられない。さらにコンセッション(売店)が併設されていない。なんなら劇場内は食事禁止(ドリンクはOK)である。ポップコーン食べられない映画館なんてあるんだ!
壁には上映作品のポスターがずらりと並んでいるが、いわゆるハリウッドの超大作映画や有名なアニメ作品などはほとんど見られず、知る人ぞ知ると言った感じの名作っぽい作品がラインナップされている。
最高なのが上映が始まったら途中入場ができないこと。
映画が始まってからスクリーンの前を移動するお客に集中力を切らされずに済むということだ。
シネコン(シネマ・コンプレックス:よく見る大きい映画館の通称)と比べると商業っ気がとても少ない。
当然ながら客層もよい。映画好きによる映画好きのための空間、という感じで非常に居心地が良かった。また行きたいなあ。

LEGO(R) ムービー

劇場公開日 2014年3月21日

https://eiga.com/movie/78099/photo/

感情が重くなりすぎて記事にできなかった映画その2。
見ての通り、レゴを映画化した子供向けアニメ作品なのだが、こんな冗談みたいな見た目で老若男女に響く感動の物語と超弩級のエンタメ性を両立した最高の映画である。わりと何が何でも全員観てほしいと思っている映画だ。
アマゾンプライムビデオで見放題配信中!


推しポイント1。映像。この映画、予告編見るとおわかりいただけるのだがレゴを動かして撮影したストップモーションアニメの映像になっている。
そう、ストップモーションではない。フルCG映画なのである。どう見ても実写なので頭が混乱する系の映画をこんなところで見せられるとは…

推しポイント2。物語。
なんとこの作品ネタバレ厳禁的な要素を含んでいるので何も言えない。
ひとつだけお伝えするとすれば、何か作品を作ったことがある人、あるいは作ろうとしたことがある人にはもれなくぶち刺さって情緒がめちゃくちゃになること請け合い、ということ。
その先はキミ自身の目で確かめろ。


アルゼンチン1985 歴史を変えた裁判

配信開始日:2022年10月21日

https://onl.sc/wv5KFXf

''1985年にアルゼンチンで実際に行われた軍事独裁政権に対する裁判を基にした作品。フリオ・ストラセラ検事、ルイス・モレノ・オカンポ副検事、そして法を信じる若者たちが一丸となり、強大な相手との裁判に挑む。クーデターで発足したアルゼンチンの軍事独裁政権は国民に過剰な弾圧を行った。その犠牲者たちに正義をもたらすため、ストラセラ検事たちは限られた準備時間の中で、脅しや困難に屈せず、軍事独裁政権の幹部らの責任を追及していく。''

出典:https://onl.sc/YmuwZju

伝記映画が好きだ。実在の人物や出来事を元にした作品なので多くの作品はなんていうかリスペクトに満ちている。特定の人物を称える作風なので見ていて幸せになれる。
強大な権力に立ち向かった勇気ある検事達を描いた法廷ドラマ。
残酷な描写そのものはないが、弾圧の被害者たちの口から伝えられる証言シーンは行われた非道の事実に胸が悪くなる思いがした。
作品の白眉はストラセラ検事による論告のシーン。非常に力強く怒りと正義に満ちた数分間の言葉には固唾を飲んだ。
迫力に満ちている一方でテンポは良くコメディも散りばめられておりとても見やすい。
王道な作風で、専門知識が無くても楽しめる。オススメです。

DUNE デューン 砂の惑星

劇場公開日:2021年10月15日

https://eiga.com/movie/92518/

SF映画の巨匠ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督による巨大なスケールのSF三部作、第一作目。
Netflixで見放題配信中。
その年のアカデミー視覚効果賞を獲ったのは知っていて、配信されてからすぐに観ようとしたのだが、一度あまりのスローテンポな作風に挫折してしまった。最近になってようやくリトライ達成。
いかんせん眠くなる!前半は特になにやら複雑な説明をしながらひたすら重厚ながら地味な画が続くので己の集中力との戦いになること必至。

後半はそこそこ派手に展開が進むので普通に見ることはできたが、やっぱりスローの演出を使いすぎな感じがして食傷気味だった。

一方さすがVFXや美術はとても美しかった。
衣装やメカニックのデザインは独自性が強くも説得力がある。
砂漠に関してもどこまでがセットでどこまでがロケでどこまでがVFXなのかが全くわからなかった。「砂虫」のど迫力のビジュアルは必見。
おそらく映画館で観ていた場合は感想が変わっていた系の映画だろう。
続編はなんと全編IMAXフィルムで撮影をしているらしいという話を聞いた。
う~ん眠くならないなら視聴も視野かな…

NOPE ノープ

劇場公開日:2022年8月26日

https://eiga.com/movie/97088/photo/

私が2022年に観た映画の中で一番面白かった映画がこちらのNOPE。
激推し映画が今月アマプラ見放題入りを果たしたのでこりゃもう観るしかない。
IMAXスクリーンの巨大さを最大限に活用した作品で、109シネマズ大阪エキスポシティの超巨大スクリーンでこの映画を体感したときの感動は筆舌に尽くしがたい。
サブスクで見るとやはり映像の面で差を感じてしまうけど、その物語はやっぱり鑑賞に値するものだと思う。

この謎に満ちたポスタービジュアル、気になりますよね。
彼らが何を見上げているのか、知りたいですよね。
あらすじを説明しても面白さは伝わらないし、あらすじ以上の説明は鑑賞体験削ぐだけなので、ぜひ何も知らずに最悪の奇跡を体感してほしい。損はさせない。

一応注意なんですがホラー映画です。あと映倫区分は全年齢対象だけど多少ゴアな表現もあるので耐性の無い方はご注意を。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3

劇場公開日:2023年5月3日

https://eiga.com/movie/95011/photo/

絶賛公開中のマーベル・シネマティック・ユニバース最新作にして、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーシリーズ最終作。

まさにガーディアンズ版エンドゲームと言った感じの集大成で、さまざまな欠点を抱えたデコボコチームがたどり着いた結末に涙。特にマンティスとネビュラの成長が著しい。ほんとうに…いいこになったね…ッ

VFXもアクションもめちゃくちゃに豪華でクオリティが高く、今更コテコテのスペースオペラ系の映画でこんなにビジュアルに感動できるとは思っていなかった。ガーディアンズたちの無双シーンはMCUの歴史に残る名アクションシークエンスだったと思う。個人的には歴代でも1・2を争う出来栄え。

ジェームズ・ガン監督、今までお疲れ様でした。DCでの活躍も期待してます。

【推しの子】Mother and Children

劇場公開日 2023年3月17日

https://eiga.com/movie/98555/photo/

映画ではないけど第一話は劇場でも公開していたのでここで書いちゃおう。
今超話題の例の作品。
不慮の事件で死んでしまった主人公。転生した先が推しアイドルの実子だった…といういわゆる転生物のほのぼの系作品。だと思わせて完全に想定外の方向から刺してくるタイプの非常に尖った作品。

流石に観るしかないよな…と思って視聴した。
こ、こういうことか~~~~~~~~~

原作者は「かぐや様は告らせたい」の赤坂アカ。キャラクターの心理描写は圧巻。天才的で無敵のアイドルをこんなに親近感を覚えるキャラクターに仕上げるとは…
何がとは言えないがアイに強く共感してしまい、しばらくアイのことしか考えられないくらいには夢中になってしまった。

第一話が拡大されて90分あるのが特徴の作品なのだが、なぜそうなっているのかが非常に納得できる構成だった。
強烈な引きがあるところまで進めることで確実に話題性が大きくなるし、
劇場で公開することで、普段アニメを観ない層にもリーチすることができていたのがすばらしい…


AIR エア

劇場公開日:2023年4月7日

https://eiga.com/movie/99032/photo/

ナイキ伝説のシューズ「エア・ジョーダン」の誕生に関わった、バスケチームの敏腕スカウトと、のちの伝説になるとある選手を支え続けた聡明な母、彼らを取り巻く実話を基にしたお話。

てっきりシューズの開発秘話的なストーリーかと思っていたのだが物語の主軸はバスケシューズの販売をする三者によるマイケル・ジョーダンのスポンサー権の奪い合いだった。
ただしジョーダン本人役の俳優はほぼ顔を見せず、その母親にスポットが当たっているのが素晴らしいポイントだと思った。スター選手活躍の歴史の裏で動いていた、知られざる人たちの物語となっている。

ほぼ対話で構成されるタイプの一見地味な絵面が続く映画だが、音楽よしテンポよし演出よしで全く飽きさせない。俳優たちの眼差しを大写しにした撮影は一見の価値ありだと思う。非常に面白かった。




全くオチが思いつかないんですが、ここまで読んでくれてる人がもしいたらありがとうございます。
フォローしている方におかれましては、映画を観た報告やオススメ映画などのツイートがありましたらよろこんでイイネしにいくので、じゃんじゃんつぶやいてください。良い映画ライフを~

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