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もふもふ・キング


観た映画。
2019年公開「ライオン・キング」
Disney+で見放題配信中。

ヘッダー画像: https://eiga.com/movie/88654/gallery/ より引用

https://eiga.com/movie/88654/photo/ より引用

ディズニー不朽の名作アニメ「ライオン・キング」を全編フル3DCGでリメイクした作品。
全部CGである。だから実写版ではない。
ディズニー公式では「超実写版」と銘打たれている。

動物の質感がヤバい。99.9%実写である。たてがみがもっふもふのふわっふわだ。筋肉とか、皮のたるみ方も凄い。
ブレークダウンを見るとやっぱり骨格と筋肉と皮膚を別々にモデリングして動かしてるようだ。
シュミレーションにどのくらいコストかかってるんだろう…
(ブレークダウン映像は映画終盤のショットを含むため、本編視聴後の閲覧推奨)

動きに関してもどう見ても本物だけど、モーションキャプチャーなんてできないだろうからアニメーションは手付だよな…と思って軽く調べてみたら

30カ国から130人のアニメーターが参加し7975ものアニメーション提出した

https://animsquare.com/2019/08/technicolor_lionking/

って書いてあるので多分ぜんぶ手動だ。
怖ろしい。規模が大きすぎて怖い。宇宙の深淵を覗いた気持ちになる。

背景ももちろんすべて3DCGだ。クオリティが桁違いなのは同じだけど、あまりにも美しすぎるのでやや生っぽさは無くて、ギリギリそう言われればCGだと分かるかな、という感じだった。
(あくまでキャラクターと比べて、の話)

ちなみに「ライオンキング 実写版」で検索すると『どうやって撮影』がサジェストに現れる。やっぱり動物に演技をさせていると思った人が一定数いるらしい。
これは仕方ない。制作陣の勝利である。VFXの極みって感じ…

撮影していません


以下ちょっと物語のネタバレ。一応注意。




ストーリーに関しては、原作のライオンキングと大筋は同じだった。細かい変更点はあるものの、演出含めてかなり原作寄りで作られている。
よくいえば伝統的、わるくいえば古臭い物語をそのままリメイクしているので、そこはやや退屈だったかな。
映像が凄くて目は退屈してる暇は無かったけど。

どう考えてもナラの方が王に向いてない?とか考えてしまった。
個人的には古典作品の物語はどんどん再解釈してもらったほうが楽しめるので、リトル・マーメイドにはそっちの期待をしておきたい。


実写にしか見えないサバンナの動物たちが、これまた実写にしか見えないアニメーションで動き回る。
それなのに構図もライティングもカメラワークも完璧で、セリフに合わせたアニメーションで人語を話す。
実際にはありえないから作り物だとわかるのに、作り物には見えないので頭が混乱する。
そうはならんやろ。なっとるやろがい!

『アバター:ウェイオブウォーター』を観たときと大体同じ感想になってしまった。自宅の環境では映像を堪能するのに限界がある。これは映画館で観たかったなあ。



後で知ったが現在時点での世界歴代映画興行収入ランキング第9位の作品らしい。
日本の歴代興行収入ランキングだと100位以下だった。
更に言うと2019年はアベンジャーズ:エンドゲームの公開年だ。多分当時の私にはMCU以外見えてなかったんだと思う。
どおりでこんなに凄い映画なのにあんまり知らなかったわけだ…
オススメです。


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