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【今日のバッハのカンタータは?】2024/1/14(日) 公現祭 II

"WHICH BACH CANTATA TODAY?" (「今日のバッハのカンタータは?」)の 2024年1月14日 の記事の和訳です。以下,一部訳注やリンクの追加と関連動画の紹介をしている以外は,ほぼ直訳です。

今日は公現祭II、公現祭後(Epiphany, 訳注)の第2主日(日曜日)。バッハは3つのカンタータを用意しています。ワイマールの初期のカンタータとライプツィヒの2つのカンタータです。

  • 訳注(公現祭, Epiphany): カトリック教会では、一般的に1月6日に祝われる固定祭日

「わが神よ、いつくしみ深く」《Mein Gott, wie lang, ach lange》BWV 155は、ワイマール時代に契約に基づいて毎月作曲していたがカンタータのひとつで、1724年にライプツィヒで再演された。テキストは、この日に定められた朗読のひとつ、「カナの婚宴」に基づいている。リブレットは、彼のお気に入りのワイマールの詩人サロモン・フランクによるものである。

「ああ、神よ、何という痛みだろう」《Ach Gott, wie manches Herzeleid》BWV 3は、バッハのライプツィヒにおける2回目のカンタータサイクルの作品。マルティン・モラー(1587年)の賛美歌に基づくコラール・カンタータだ。

「私のため息、私の涙」《Meine Seufzer, meine Tränen》BWV 13は、ライプツィヒでの3回目のカンタータサイクルに作られた曲。これも「カナの婚宴」に着想を得ている。

Music for today

  • Mein Gott, wie lang, ach lange?, BWV 155
    (first performance 19 January 1716, Weimar period)

  • Ach Gott, wie manches Herzeleid, BWV 3
    (first performance 14 January 1725, Leipzig period)

  • Meine Seufzer, meine Tränen, BWV 13
    (first performance 20 January 1726, Leipzig period)

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パオロ・ヴェロネーゼ(Paolo Veronese , 1528-1588)作『カナの婚宴』(1563年)。この壮大な大作はルーブル美術館で「モナ・リザ」と向かい合って展示されている。そのため多くの観光客がこの作品に注意を向けないのは残念なことだ。"Mein Gott, wie lang, ach lange?" BWV155と"Meine Seufzer, meine Tränen"BWV13 のリブレットは,カナでの結婚式に着想を得たものだ。


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