【今日のバッハのカンタータは?】2024/7/21(日)トリニタティスVIII
WHICH BACH CANTATA TODAY?" (「今日のバッハのカンタータは?」)の 2024年7月21日の記事の和訳です。以下,一部訳注やリンク, 動画の追加をしている以外はほぼ直訳です。原文の著者Michealの許可を得て翻訳や画像引用をしています。
トリニタティスVIIIまたは三位一体の日の後の第8主日
2024年7月21日 - 今日はトリニタティス VIII(三位一体の日の第8主日)だ。今日のためのカンタータは3曲ある。
「神よ、我を調べ我が心を知りたまえ」《Erforsche mich, Gott, und erfahre mein Herz》 BWV 136はカンタータ・サイクルの1年目の作品で、バッハがライプツィヒに到着してほんの数ヶ月後の作品だ。毎週(時にはそれ以上の頻度で)カンタータを作曲することという条件は、作曲家にとって大変な負担だ。カンタータが,説教の前と後に1部ずつ演奏できる2部構成にしないといけないとなると尚更だ。そこで,バッハは、少しシンプルなカンタータを何曲か作り、古い曲も参考にするという方法をとった。
「主なる神、われらを守りたまわずば」《Wo Gott der Herr nicht bei uns hält》BWV 178は、第2サイクルの作品なので、コラール・カンタータだ。このカンタータはユストゥス・ヨナス(Justus Jonas, 1493-1555)の1524年の賛美歌に基づいている。ヨナスは、聖職者であり、大学教授であり、そしてマルティン・ルターの改革者仲間だった人物だ。
「人よ, 汝はさきに告げられたり, 善きことの何なるか」《Es ist dir gesagt, Mensch, was gut ist, BWV 45》は1726年の作品だ。この頃には,毎週のカンタータの作曲はしなくなっていた。先週の日曜日に紹介した作品と同様に、このカンタータもザクセン・マイニンゲン州のエルンスト・ルートヴィヒ公爵のテキストに基づいている。エルンスト侯は1705年にカンタータの歌詞集を作っており、それをバッハの従兄弟のヨハン・ルートヴィヒ・バッハが使用していた。バッハはこのテキストを大変気に入り、この歌詞をもとに7曲のカンタータを書いた。
Music for today
Erforsche mich, Gott, und erfahre mein Herz, BWV 136
(first performance 18 June 1723, Leipzig period)Wo Gott der Herr nicht bei uns hält, BWV 178
(first performance 30 July 1724, Leipzig period)Es ist dir gesagt, Mensch, was gut ist, BWV 45
(first performance 11 August 1726, Leipzig period)
Extra information
オランダ・バッハ協会のウェブサイトにBWV45についての詳細な情報と演奏が掲載されている:
https://bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-45/
Playlist
WBC49-Trinitatis VIII or 8th Sunday after Trinitatis
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