【今日のバッハのカンタータは?】2024/3/25(月)受胎告知
WHICH BACH CANTATA TODAY?" (「今日のバッハのカンタータは?」)の 2024年3月25日の記事の和訳です。以下,一部訳注やリンクの追加をしている以外はほぼ直訳です。原文の著者Michealの許可を得て翻訳や画像引用をしています。
受胎告知
2024年3月25日 - 今日はクリスマスの9ヶ月前の聖なる祝日「受胎告知」。四旬節中のこの日だけは,ライプツィヒにおいて「閉ざされた時」(Tempus Clausum)が適用されず、教会での音楽演奏が許可された。バッハにとって、それは救いであったに違いないと私は確信している。
この日のための2つの美しいカンタータ。「天の王よ、汝を迎えまつらん」《Himmelskönig, sei willkommen》BWV 182は、バッハがワイマール宮のオルガニストから宮廷作曲家に昇進した後、最初に作ったカンタータだ。この年、1714年は受胎告知と「枝の主日」(「棕櫚の主日」,「エルサレム入場の日」等とも呼ばれる)が同じ日だったため、歌詞はイエスのエルサレム入城にちなんでいる。このカンタータは、バッハがライプツィヒで初めて受胎告知を祝った1724年3月25日にも演奏された。
「明けの明星のいと美しきかな」《Wie schön leuchtet der Morgenstern》BWV 1は、バッハ協会が1851年に出版した約10曲のカンタータのうちの最初の1曲だったため,この特別なBWV番号がついている。この曲は、コラール・カンタータ・サイクルの一部で,フィリップ・ニコライ(1556-1608)の賛美歌を用いている。また、やはり「枝の主日」と受胎告知が重なっていたため、歌詞は両方の場面を暗示している。このカンタータは、バッハがコラール・カンタータ・サイクルの期間に書いた最後の作品となった。おそらくは歌詞を担当していた人物が他界したためだ。
Music for today
Himmelskönig, sei willkommen, BWV 182
(first performance 25 March 1714, Weimar period)Wie schön leuchtet der Morgenstern, BWV 1
(first performance 25 March 1725, Leipzig period)
Playlist
WBCF0325-Annunciation
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