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【今日のバッハのカンタータは?】2024/3/31(日)復活祭

WHICH BACH CANTATA TODAY?" (「今日のバッハのカンタータは?」)の 2024年3月31日の記事の和訳です。以下,一部訳注やリンクの追加をしている以外はほぼ直訳です。原文の著者Michealの許可を得て翻訳や画像引用をしています。

イースター

2024 年 3 月 31 日 - 復活祭おめでとう!今日はイエス・キリストの復活を記念する、1年で最も重要な典礼上の祝日だ。そこで、バッハのイースター・カンタータをいくつかご紹介しよう。ミュールハウゼン時代とワイマール時代における初期の2曲と、ライプツィヒで作曲された特別なイースター・オラトリオだ。

キリストは死の縄目につながれたり」《Christ lag in Todes Banden》BWV 4は、おそらく現存する最古のバッハのカンタータで、ミュールハウゼンのポストを得るための申請をした1707年の作品と思われる。マルティン・ルターの讃美歌を基にしており、歌詞を変更することなく("per omnes versus")書かれている。

「天は笑い,地は喚呼する」《Der Himmel lacht!Die Erde jubilieret》 BWV 31はワイマール時代の作品で、1715年の復活祭に初演された。バッハはその後,ライプツィヒでも何度か再演している。大変華麗で祝祭的なカンタータだ。

復活祭オラトリオ(Easter Oratorio)の最初の版は、1725年4月1日のライプツィヒでの復活祭の日曜日のためのカンタータ「来たれ,急げ,そして走れ」《Kommt, gehet und eilet》として完成した。1735年に改訂された版でのみ「オラトリオ」という名称で新しいタイトルが付けられた。後の1740年代の版では、第3楽章が二重唱から4部合唱に拡大された。この作品は、羊飼いのカンタータと呼ばれる世俗カンタータ「逃れよ、消えよ、退き失せよ、もろもろの憂いよ」《Entfliehet, verschwindet, entweichet, ihr Sorgen》BWV 249aに基づいている。その楽譜は失われてしまったが,歌詞は残っている。
作詞者はピカンダーで、オラトリオのテキストの作者も彼のようだ。この作品は、おそらくケーテン時代の協奏曲から取られたと思われる2つの器楽楽章で幕を開ける。第3楽章も同じ協奏曲のフィナーレに基づく可能性は高い。

クリスマス・オラトリオとは異なり、イースター・オラトリオには語り手はいないが、4つの声部に4人の登場人物が割り当てられている: シモン・ペトロ(テノール)と使徒ヨハネ(バス)は最初の二重唱で現れ,イエスの墓に急ぎ、墓が空であることを知り、そこでマグダラのマリア(アルト)と, "もう一人のマリア "であるヤコブの母マリア(ソプラノ)に出会う。合唱は終楽章にのみ、冒頭の二重唱が部分的に4声に置き換わった1740年代の後期の演奏まで存在していた。3つのトランペット、ティンパニ、2本のオーボエ、オーボエ・ダモーレ、ファゴット、2本のリコーダー、トラヴェルソ、2挺のヴァイオリン、ヴィオラ、そして通奏低音のために書かれた祝祭的な音楽だ。(出典:ウィキペディア)

Music for today

  • Christ lag in Todes Banden, BWV 4
    (first performance probably 24 April 1707, Mühlhausen period)

  • Der Himmel lacht! Die Erde jubilieret, BWV 31
    (first performance 21 April 1715, Weimar period)

  • Oster-Oratorium, BWV 249
    (first performance 1 April 1725, Leipzig period)

追加情報

オランダ・バッハ協会のウェブサイトに、BWV249についての詳しい情報と演奏が掲載されています。
https://bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-249/

Playlist

WBC28-Easter

このプレイリストは以下のストリームサービスからどうぞ。

Image of the day

「キリストの復活」パオロ・ヴェロネーゼ作、1570年頃。ドレスデン、絵画館。

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