【今日のバッハのカンタータは?】2024/6/24(月)洗礼者ヨハネの降誕祭
WHICH BACH CANTATA TODAY?" (「今日のバッハのカンタータは?」)の 2024年6月24日の記事の和訳です。以下,一部訳注やリンクの追加をしている以外はほぼ直訳です。原文の著者Michealの許可を得て翻訳や画像引用をしています。
洗礼者ヨハネの降誕祭
24 June 2024 - 今日6月24日は洗礼者聖ヨハネの降誕祭だ。洗礼者聖ヨハネの生誕はキリストの降誕を予感させるものとみなされていたので,クリスマスの6ヶ月前に行われるこの典礼上の祝日は重要なものだった。バッハはこの日のために3つのカンタータを作曲した。
「もろびとよ,神の愛を讃えまつれ」《Ihr Menschen, rühmet Gottes Liebe》BWV 167は、ライプツィヒでの最初の年,1723年の作品で、トーマス・カントルとして赴任して間もない時期のものだ。このカンタータは、ライプツィヒでの最初の月に発表された他のカンタータと比べるとかなり短いもので、この日に演奏された別の,失われたカンタータが演奏された可能性もないとは言えない。
翌年の1724年、彼はマルティン・ルター(1483-1546)の讃美歌のテキストに基づく「我らの主キリスト,ヨルダンの河へ来たれり」《Christ unser Herr zum Jordan kam》BWV 7を,1724年から開始したコラール・カンタータ・サイクルでの形式に従って作曲した。
「喜べ,救われし民よ」《Freue dich, erlöste Schar》BWV 30は、ずっと後の1738年に作曲されたもので、バッハがカンタータをあまり作曲しなくなった時期の、とても幸せな祝典カンタータだ。また、バッハの音楽スタイルが,息子たちの影響を受けて、やや変化していたことを物語っている。また、パロディ・カンタータでもあり、前年9月28日に演奏した祝典カンタータ「喜ばしきウィーデラウ」《Angenehmes Wiederau》BWV 30aをほぼそのまま使用している。
Music for today
Ihr Menschen, rühmet Gottes Liebe, BWV 167
(first performance 24 June 1723, Leipzig period)Christ unser Herr zum Jordan kam, BWV 7
(first performance 24 June 1724, Leipzig period)Freue dich, erlöste Schar, BWV 30
(first performance 24 June 1738 or later, Leipzig period)
Playlist
WBCF0624-Nativity of Saint John the Baptist
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