見出し画像

【今日のバッハのカンタータは?】2024/3/24(日)枝の主日

WHICH BACH CANTATA TODAY?" (「今日のバッハのカンタータは?」)の 2024年3月24日の記事の和訳です。以下,一部訳注やリンクの追加をしている以外はほぼ直訳です。原文の著者Michealの許可を得て翻訳や画像引用をしています。

枝の主日 (棕櫚の主日、聖枝祭, Palmarum)

2024 年 3 月 24 日 - 今日は復活祭前の日曜日、枝の主日 (棕櫚の主日、聖枝祭, Palmarum)だ。まだ「閉ざされた時」(Tempus Clausum)に該当するが、幸運なことに、今日のために作曲された2つのカンタータがある。どちらも、枝の主日が受胎告知の日(Annunciation, 3月25日)と重なった年のもので、ライプツィヒでは四旬節の中で唯一、ミサで音楽が許された日だった。

というわけで、受胎告知のために作られた2つのカンタータを紹介しよう。 「明けの明星のいと美しきかな」《Wie schön leuchtet der Morgenstern》BWV 1と,それから、ワイマール時代のカンタータ「天の王よ、汝を迎えまつらん」《Himmelskönig, sei willkommen》BWV 182だ。これらのカンタータについての詳細は、「受胎告知」の投稿(訳註: 日本語訳はまだ未作成)を見てほしい。

しかし、受胎告知は枝の主日にとても近いので、今日のプレイリストには別の曲も追加した。1899年、コンセルトヘボウ管弦楽団を指揮するウィレム・メンゲルベルクは、アムステルダムのコンセルトヘボウで、初めて枝の主日にマタイ受難曲を演奏した。この伝統は今日まで続いており、毎年の枝の主日にはマタイ受難曲だけでなく、ヨハネ受難曲も演奏される。

私は長年、親しい家族と一緒にアムステルダムでのその公演に参加し、いつも感動していた。そこで今日は、マタイ受難曲よりも知名度も低く演奏回数も少ないが、同じように価値のあるヨハネ受難曲をプレイリストに加えた。1724年版を紹介するが、バッハはその後何度か小さな修正を加えている。

正確に説明しておくと、ヨハネ受難曲は1724年の聖金曜日に初演された。でも、聖金曜日にはマタイ受難曲を紹介するつもりなんだ。。。それに,1日に2つの受難曲をというのはちょっと多すぎるよね?

Music for today

  • Himmelskönig, sei willkommen, BWV 182
    (first performance 25 March 1714, Weimar period)

  • Passio secundum Joannem, BWV 245
    (first performance 7 april 1724, Leipzig period)

  • Wie schön leuchtet der Morgenstern, BWV 1
    (first performance 25 March 1725, Leipzig period)

追加情報

オランダ・バッハ協会のウェブサイトに、ヨハネ受難曲BWV245についての詳しい情報と演奏が掲載されています。
https://bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-245/

Playlist

WBC25-Palm Sunday or Palmarum

このプレイリストは以下のストリームサービスからどうぞ。


Image of the day

ジョット(1267-1337年頃)による14世紀の絵画『エルサレム入城』


記事を気に入っていただけたら幸せです🥰 たまにコーヒー代☕️をいただけたら,天に昇るくらい幸せです😍 (本当に天に昇らないように気をつけます)