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【今日のバッハのカンタータは?】2024/3/31(日) バッハの誕生日(グレゴリリオ暦)

WHICH BACH CANTATA TODAY?" (「今日のバッハのカンタータは?」)の 2024年3月31日の記事の和訳です。以下,一部訳注やリンクの追加をしている以外は,ほぼ直訳です。

バッハの誕生日(グレゴリオ暦)

2024年3月31日 - 鳴り響け,打楽器よ!祝え,トランペットよ!今日はグレゴリオ暦に基づくヨハン・セバスティアン・バッハの誕生日だ。というわけで、今回も,作曲された理由や,初演日が不明なカンタータをいくつか選んでみた。

最初のカンタータ「喜びて舞い上がれ」《Schwingt freudig euch empor》BWV 36cは、誕生日を祝うカンタータである可能性が高いので,今日の日にはうってつけだ。このカンタータは1725年に初演され、おそらくは彼の友人で大学教授のヨハン・マティアス・ゲスナーの誕生日のため,6年後に再演された。このカンタータは、復活祭(イースター)第1主日のために書かれた同名の典礼カンタータ《Schwingt freudig euch empor》BWV 36の原曲にもなっている。

次の「選ばれしプライセの町」《Erwählte Pleißenstadt》BWV 216aは、彼の愛するライプツィヒの町議会のために書かれた祝典カンタータのようだ。紹介するのはアレクサンダー・グリヒトリック(Alexander Grychtolik)の演奏だ。

「主なる神、万物の支配者よ」《Herr Gott, Beherrscher aller Dinge》BWV 120aは、「神よ、人はひそかに汝を讃え」《Gott, man lobet dich in der Stille》BWV 120とパロディ的な関係がある結婚カンタータだが、どちらがどちらの作品に影響を与えたかは不明。また、ヴァイオリン・パルティータ第3番BWV 1006や、それ以前のカンタータ「力強き栄光の王なる主をたたえよ」《Lobe den Herren, den mächtigen König der Ehren》BWV 137からも引用されている。そのため,この曲の再構築が可能になった(訳註: この曲の楽譜の一部は失われていた)。ここでは,トン・コープマンとアムステルダム・バロックの演奏を紹介する。

最後は、「神は,我らの確信なり」《Gott ist unsre Zuversicht》BWV 197は、結婚カンタータ(どの幸運なカップルのためのものかは不明)で、クリスマス・カンタータ「いと高き神に栄光あれ」《Ehre sei Gott in der Höhe》BWV 197aのリメイクだ。

バッハさん、誕生日おめでとう!

Music for today

  • Schwingt freudig euch empor, BWV 36c
    (first performance ? May-June 1725, Leipzig period)

  • Erwählte Pleißenstadt, BWV 216a
    (first performance ? 1728, Leipzig period)

  • Herr Gott, Beherrscher aller Dinge, BWV 120a
    (first performance ? 1729, Leipzig period)

  • Gott ist unsre Zuversicht, BWV 197
    (first performance ? 1736/37, Leipzig period)

Playlist

WBCF0331-Bach's birthday Gregorian calendar

このプレイリストは以下のストリームサービスからどうぞ。

Image of the day


アイゼナハのゲオルク教会にある洗礼盤。ヨハン・ゼバスティアン・バッハは生まれた2日後の1685年4月2日にここで洗礼を受けた


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