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【今日のバッハのカンタータは?】2024/4/1(月)復活の月曜日

WHICH BACH CANTATA TODAY?" (「今日のバッハのカンタータは?」)の 2024年4月1日の記事の和訳です。以下,一部訳注やリンクの追加をしている以外はほぼ直訳です。原文の著者Michealの許可を得て翻訳や画像引用をしています。

2024年4月1日 - 3日間の復活祭のうち2日目となる「復活の月曜日」(Easter Monday)のために、バッハは2つのカンタータを残した。どちらもライプツィヒ時代の作品だ。ルカによる福音書に復活祭の翌日に起こる出来事として書かれている,エマオへの道を行く二人の弟子についての物語に基づいている。

「喜べ,汝らの心」《Erfreut euch, ihr Herzen》BWV 66は、バッハがライプツィヒでの最初の復活祭の期間のために書いたパロディー・カンタータ(訳註)だ。ケーテンでの雇い主であったアンハルト=ケーテン公レオポルトのために書いた祝祭カンタータ「天はアンハルトの名声と幸を望む」《Der Himmel dacht auf Anhalts Ruhm und Glück》BWV 66aを原曲にしている。新しい台本とともに、バッハは最初の4つの部分の音楽を再利用し、66aの最後の合唱を66の冒頭の合唱にし、より荘厳なカンタータにするために最後のコラールを加えた。残念ながら、その最初の版は歌詞しか残っておらず、バッハが少し修正を加えて1735年に出版された版が残っている。

  • 訳註: パロディー・カンタータ(parody cantata)は世俗曲を宗教カンタータに転用したもの(情報源)

「われらのもとにとどまれ、はや夕べとなれば」《Bleib bei uns, denn es will Abend werden》BWV 6は、バッハのコラール・カンタータ・サイクル期間の1725年に作曲されたが、讃美歌に基づくものではなく、ライプツィヒの古典的なカンタータの形式に従ったものである。

Music for today

  • Erfreut euch, ihr Herzen, BWV 66
    (first performance 10 April 1724, Leipzig period)

  • Bleib bei uns, denn es will Abend werden, BWV 6
    (first performance 2 April 1725, Leipzig period)

追加情報

オランダ・バッハ協会のウェブサイトに、BWV6についての詳しい情報と演奏が掲載されています。

https://bachvereniging.nl/en/bwv/bwv-6/

Playlist

WBC29-Easter Monday

このプレイリストは以下のストリームサービスからどうぞ。

Image of the day

エマオへの道で二人の弟子と一緒にいるキリストと、夕べの食事でパンを砕くキリスト、900~950年頃の、フランス、メスにおけるカロリング朝時代の象牙浮彫り。


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