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薬剤師が登録販売者試験を受けてみた1 ~ 試験概要編 ~

 久しぶりの投稿です。

 実は2021年9月23日に神奈川県の登録販売者試験を受けてきました。薬剤師が何で登録販売者試験を受けたのか?必要ないじゃんというご意見はごもっとも。

 しかし、OTC医薬品に関して疎い薬剤師は少なくありません。商品の入れ替わりも多いですし、商品名だけ言われて中身の成分を知っているものがどれくらいあるかというとそれほどでもないなという方も多いはずです。

 という立派な前置きですが、自局の事務が受験するので、力試し的に自分も受けてみようと思い立ったわけです。

1 登録販売者試験とは

 都道府県が実施する試験で、一般用医薬品(いわゆるOTC医薬品)の中で第1類医薬品以外の2類、3類医薬品をカウンセリングしながら販売することができる資格。主にドラッグストアで働く一般従事者の方がキャリアアップのために取得することが多い。

 注意点としては、この試験に合格しただけでは上記のような業務をこなすことができず、試験合格後に「販売従事登録」を行わないと業務に就くことができません。

2 試験日程と場所

 年1回で9月に実施。 都道府県実施なので、各都道府県のHPで確認してください。

3 試験内容

 分野的に全部で5つのセクションに分かれている。

 1 医薬品に共通する特性と基本的な知識   20問
 2 人体の働きと医薬品           20問
 3 主な医薬品とその作用          40問
 4 薬事に関する法規と制度         20問
 5 医薬品の適正使用と安全対策       20問
  合計120問

 合格は基本的に70%以上の84問以上。さらに、各セクションの得点率が35%以上ないと合格とならない。

 試験時間は午前60問、午後60問で各120分ずつ。神奈川県では、午前はセクション1・2・4、午後はセクション3・5の順番だった。

4 合格率は?

 厚労省の2020年度試験データでは、合格率は全国平均で41.5%。神奈川県の合格率は38.7%で全国平均より低めになっています。
    厚生労働省医薬・生活衛生局 令和2年度登録販売者試験実施状況

次回は、受験してみての感想などを書いてみようと思います。

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