小さくとも力強い、初めての息吹 11月19日 熊間まゆ「First Breath」ライブレポート

 11月19日、らいとあっぷ所属のVSinger 熊間まゆのワンマンライブ「First Breath」がオンラインライブ形式により開催された。
 本ライブはクラウドファンディングにより実施されたものであり、また熊間にとっては初のワンマンライブとなる。
 デビューから2年半を迎える熊間の晴れ舞台となった本ライブのレポートをお届けする。

 カウントダウンムービーからの1曲目は「IGNITE」。熊間の持ち味であるハスキーな歌声でライブの幕が上がった。

 続けて2曲目「命に嫌われている」でさらに熊間パワーを畳み掛けていく。叫ぶように歌う本曲は、熊間の歌声にかかると強烈なエモーションとなって我々に覆い被さる。

 3曲目「シュガーソングとビターステップ」で雰囲気は一転、洒落たメロディラインとともに元気に踊り回る熊間の姿に癒される。跳ねすぎてちょっとバテたのは御愛嬌。

 MCに入ると、歌パートとはうって変わって愛らしい声で観客に語りかける熊間。

「君の知らない物語」では、YouTubeで公開しているカバーMVがバックスクリーンで流された

 MCの後は4曲目「The Everlasting Guilty Crown」、5曲目「君の知らない物語」、6曲目「This game」。いずれも平素の歌配信では鉄板となっている熊間の十八番曲である。このような主人公属性の曲が本当に熊間にはよく似合う。

 7曲目は、歌枠未公開で本ライブが初公開となる「グリーンライツ・セレナーデ」。  クリエイターたちへの応援歌であるこの曲を熊間は、いつものハスキーボイスではなくアイドルらしいガーリーボイスで歌い上げた。

熊間が光に包まれた刹那、衣装が替わった!こんな魔法のようなことができるのは、
バーチャルだからさ☆彡

 間奏では、一瞬で熊間の衣装を切り替える早着替えも見られた。

 8曲目は「創世のアクエリオン」。前曲で高まった会場のボルテージが、サビのコール&レスポンスに雪崩れ込む。オンラインライブながら、怒涛の勢いで流れるコメントに熱気が表れていた。

 9曲目「カワキヲアメク」でクールダウンしたと思いきや、10曲目「ADAMAS」で更なる疾走感の世界ヘ連れていかれる。熊間ワールドはジェットコースターのように観客を熱狂へと巻き込んでいく。

どこ見てんのよ!

 最後のMCパートではアイドル衣装の隅々まで映すファンサービスがあった。へそと脚助かる

 しかし時の無情は容赦なく、熊間が名残惜しそうにラスト1曲を告げる。その曲は──

──「セカイ」。熊間のカバーMVの中で一番人気が高い、熊間といえばこれと言える代名詞的な楽曲である。

バックスクリーンには熊間のカバーMV。YouTubeでの再生数は2.4万を数える

 我々は今日、熊間のセカイを垣間見た。そこは力強くて、優しくて、熱狂も感動もあって。

 1時間半なんてあっという間だった。

 できることならこのセカイにずっと居たかった。

 「ばいばーい!おつはに!」 元気な熊間の声とともに、ライブは幕を閉じた。我々は熊間のセカイから切り離された。

 今日、熊間まゆはこの現実世界で最初の息をした。自らの存在を世に知らしめるために。いずれは世界中に名を轟かせるために。セカイから現実に戻ってきた我々の手の中にそんな「希望」が、確かに残っていた。


ライブ情報
開催日時 2022年11月19日(土)19:00-20:10
会場 SPWN(オンラインライブ)
イベントページ
https://spwn.jp/events/22111919-kumamamayu


Set List
①IGNITE/藍井エイル
②命に嫌われている/カンザキイオリ
③シュガーソングとビターステップ/UNISON SQUARE GARDEN
④The Everlasting Guilty Crown/EGOIST
⑤君の知らない物語/Supercell
⑥This game/鈴木このみ
⑦グリーンライツ・セレナーデ/Omoi
⑧創世のアクエリオン/AKINO
⑨カワキヲアメク/美波
⑩ADAMAS/LiSA
⑪セカイ/DECO*27×堀江晶太(kemu)


企画・主催 コネクトネットワーク(株)
協力 バルス(株)
   クリプトン・フューチャー・メディア(株)
   (株)OTOIRO
   ハイカラサウンド
   Studio アステロイド
   胡桃もよ
   ぽん
イラスト Giru


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