天の川は照らす 銀河の産み出せしシンガー月ノ輪乃愛を

 ギターで弾き語りし、自ら作詞作曲も手がけ、CDを出している。これだけでも十分才能有る人物だが、シンガーソングライターとしては一般的な姿とも言える。
 では、それが未成年で、VTuberで、1万超のファンを抱えていたらどうか。それは月ノ輪乃愛である。

 2020年3月にデビューした後、徐々にその人気を伸ばし、現在では音楽イベントへの出演も絶えない、著名VSingerである。

 彼女の最大の武器は何と言っても弾き語りであろう。

 月ノ輪の1stシングル「みゅーじっくまじっく!」
 VSingerたる自らの活動にかける思い、ファンへの思いをアップテンポに歌い上げた楽曲である。

 この楽曲は、実は弾き語りバージョンがある。

 どうだろう?MVより爽やかで疾走感がある感じがしないだろうか。このように、楽曲の感情をよりくっきりと際だたせる表現力が人々を魅了している。実際、本人も意識して弾き語り独特の表現を模索していると語っている。

 無論ギターがなくとも、彼女の表現は実に多彩である。

 こちらは2022年7月公開の新衣装のテーマソングとして、リリースされたオリジナル楽曲「パラレルシフター」。先ほどのみゅーじっくまじっく!とはうって変わり、青年期の内心の不安、安住への危機感といったシリアスなテーマをクールに表現している。

 内に秘めたる静かな恋慕の情も。

 たわいない日々に捧げる日常賛歌も。
 月ノ輪は如何なる楽曲も見事に演じ分ける万能シンガーなのである。

 とはいえ、月ノ輪の本領はやはりギターを持ってこそ輝く。弾き語りを試し聴きすたい各位にはshort動画が手軽なのでおすすめする。

 VSingerとして順風満帆に見える月ノ輪乃愛にも、悩みがあるという。それは、3Dモデルを持たないということ。
 それは即ち、3Dであることが出演に必須な音楽イベントには出られないことを意味する。これほどの才能がありながら技術的障壁で出演できないことは、月ノ輪本人のみならずイベンター各位にとっても不本意なことであろう。

 その障壁を打破すべく、本年5月から月ノ輪はクラウドファンディングを実施している。

 本プロジェクトが成就した暁には、3Dの動きで更に表現力を増した月ノ輪が見られることに疑いの余地はない。
 一人のVSingerの未来を大きく変えうるこの好機、もし諸賢が少しでも彼女の才を評価するのであれば、是非乗って頂きたいところである。

 本noteでは今後も才あるVSingerの紹介をしていく予定である。興味をお持ちいただけたら気にとめて頂ければ幸いである。

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