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Vtuberと遊べる音ゲー「Vbeat」あれこれいじくってみた(前編)

 何!?Vtuberオリジナル曲を集めた音ゲーが出ただと!?

 いやしくもVtuberファンで音ゲーマーならば、推しVtuberの楽曲が全国のゲーセンで鳴り響くのを夢想したことがない者はおるまい。それが今回スマホ音ゲーながら現実になると思えばいてもたってもいられない。早速音ゲー部分の仕様をチェックしていく。

【注意】本稿はアーケードや他のモバイルの音ゲーの経験者向けに細かい仕様を参照できるよう記録を残すものである。音ゲー業界用語も出てくるがご容赦されたい。

レビュー環境
・バージョン
 Ver1.1.0(2024-01-15)
・ハード
 uleFone Armor-3W
・ゲーム内環境
 スピード99 カメラ座標Z=3 Y=0
 カメラ角度-3
 アカウント状態:Premier
 実験に参加した推し:
 羽天ひより(Premiered)
 萌中もここ(Standard)

ゲームモード・楽曲選択の仕様

①フリープレイ
 収録楽曲を自由に選択してプレイできる。スタミナを25支払う必要があるが、課金してVTuberを一人でもPremier化するとアカウントがPremier状態となりコストが5に下がる。(800円/人)
 また、後述のチャレンジモードをクリアし、プレイヤーランクを上げるとスタミナの上限が拡張される。

②チャレンジ
 あらかじめ決められた3曲を連続でプレイし規定のスコアに達すればクリアの、いわゆる段位認定モード。下から順番にクリアしなければならず飛び級はできない。クリアするとランクが1段階上がり、スタミナの上限が10増加する。
 プレイにはミニゲームで得られる「チャレンジチケット」を支払う必要があるほか、特定ランク以上ではVTuberをLv5にすると得られる「推薦状」が必要。(推薦状は消費されない。規定数所持していればよい)

選曲画面

③フリープレイ時の選曲画面の仕様

・ソート/フィルター
 ソート機能は楽曲番号(デフォルト)、最近プレイした楽曲、楽曲クリア回数、曲名あいうえお順の4種類。
 フィルター機能は「VTuberから選ぶ」の一種のみだが、設定>配信設定から配信許可楽曲(後述)のみに絞る機能がある。

・MV/配信許可
 YouTubeにMVが存在する楽曲(現在のところ全曲)はジャケットの下の[YouTube]をタップするとYouTubeにジャンプする。
 ジャケットの下に[🎥OK]が表示されている楽曲は配信でのプレイやプレイ動画の投稿が許可されている。

・EX譜面
 最上位譜面であるEX譜面は、楽曲を歌っているVTuberの推しレベルを4にすると開放される。(複数人の合作の場合はいずれか1人でよい)

ゲーム中の仕様

①UI
 6つに分けられたレーンに沿ってノーツが画面奥から手前の判定ラインに向けて飛んでくるので、タイミングに合わせてタッチまたは長押しする典型的なチュウニズムライクゲーム。
 ノーツはタップおよびホールド(スライド含む)で、フリック操作を要求されるノーツは現在のところない。ホールドは終点および途中の判定点に判定がある。

②スキル
 ノーツに時折推しマークが付いており、そのノーツを成功すると「SP」が貯まる。SPが最大になると各Vtuber別のスキルが発動する。
 スキルは自分の推しVと楽曲を歌っているVの2種類で、それぞれSPは別に管理される。

③判定・コンボ
 判定はかなり緩く、1/3拍ほどのズレがあってもPERFECTが出る。
 コンボ継続はGOOD以上。ただしミスしてもコンボを継続するスキルが存在する。
 コンボの増加数を増やすスキルが存在し、その場合はFC時コンボ数がノーツ数と一致しなくなる。(このスキルは後述のコンボボーナス獲得に寄与するため実質的にスコア上昇の効果がある)

④HP
 フル状態から開始し、PERFECT/GOODで回復、BAD/MISSでダメージ。
 HPが0になった場合直ちに閉店するわけではなく、無くなってから実際に閉店するまでに猶予時間があるのでその間にHPを1以上に戻せば閉店を免れる。
 閉店した場合は残りのノーツが全てMISSであったものとしてリザルトが表示され、Vtuber経験値およびゴールドの精算が行われる。

⑤中断・再開
 画面右の一時停止マークで一時停止し、そこから中断・再開が可能。中断した場合は閉店時と同様に処理され、スタミナ・チャレンジチケットの返還はない。

⑥ゲーム設定
 音ゲーに関する設定はメイン画面または選曲画面の右上にあるメニュー>Setting>ステージ設定から行える。

・カメラ座標
 Zは判定ラインの前後位置を調整する。弐寺でいうとLIFTに相当する機能。
 Yはカメラの高度を調整する。

・カメラ角度
 レーンを映す角度を調整する。下寄りにするほどレーンが映る長さが短く、上寄りにするほど長くなる。実質的に弐寺のSUDDEN+に相当する機能。

・ノーツ速度
 ノーツが飛んでくる速度を調整する。最大値の99にしてもそう速いわけではない(プロセカの10相当程度か?)
 譜面速度はこの値のみに依存し、楽曲のBPMは関与しない。また今のところソフランがある譜面は存在しない。

・タイミング調整
 判定タイミングの調整。適切な設定は主にプレイヤーのマシンスペックや使用するサウンドデバイスに依存する。

・SEセット
 ノーツ成功時のSEを選べる。デフォルト3種の他、Vtuberに課金してPremierにすることで固有のSEを使用できる。

・ノーツタイプ
 ノーツの形状を3種から選べる。

細かい仕様

①MISS時ダメージ量
 Vtuberステータスの「HP強化」をいろいろな強化値で無操作放置を試みたところ下記のとおりであった。

HP0になるまでのMISS数:強化値
21:+9,+12,+15
22:+17,+19,+21,+23,+25,+27,+29
23:+31

 また、譜面難易度によるダメージ量の違いはなかった。
 なおBAD時ダメージについては、狙って出すのが難しい判定のため検証ができていない。
 HPが0になってから閉店までの猶予時間は5秒。また、HP0以降もMISSを出しているとノーツを成功させてもゲージが増加しない現象が見られることから、内部的にはHPがマイナスになっていると考えられる。

②SP増加量
 オートプレイでスキルの発動に必要な推しマーク数を数えたところ、Easy譜面とNormal以上の譜面で異なることが判明した。
 Vtuberステータスの「SP回復」の強化値との関係は次のとおり。

スキル発動までの推しマーク数(Easy/Normal+):強化値
10/17:+11
9/16:+13,+15
9/15:+17,+18,+19,+20,+21
9/14:+22,+23,+24
8/14:+25

 ゲージ上限を超えた部分のSPは切り捨てられる。必ず画面左半分の3レーンには推しV、右半分の3レーンには楽曲のVの推しマークが出るようになっている。

③入力周り
 ホールドのみ左右1レーン分のタッチ位置許容幅があり、下の画像のようなカーブが緩いホールドは指を固定して処理することもできる。
 タッチの縦方向位置はおおよそ画面の下半分まで反応する模様。あまり画面上方すぎると反応しない。

このようなスライドは指を全く動かさずに処理可能

④スコア
 判定点はPERFECT:150点、GOOD:100点、BAD:50点。
 コンボボーナスは50コンボ~+15、100コンボ~+35、300コンボ~+50(PERFECT/GOODとも同じ)。
 スコア上昇スキルはコンボボーナスを含めた全スコアに作用し、1点未満の端数切り捨て。(Ex.100+コンボでスコア30%up時のPERFECTは(150+35)*1.3=240点)

⑤チャレンジモード
 1曲1曲が終わる度にリザルトは出ず、スコアも記録されない。
 曲切り替え時にHP残量は引き継がれる(回復しない)。SP、コンボは引き継がれない。
 他音ゲーでは信じがたい仕様だが、スコアがノルマに達していれば、その後HPが尽きて閉店したり、中断してもクリアとなる。一度クリアしたコースは再プレイできずクリアスコアが記録されることもないので、邪道ではあるが時短に使えるテクニック。

 後編ではVTuberの育成要素やその他周辺要素を深堀りしていく。

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