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弾けろ楽才!きらめけ情熱!2023年上半期Vtuber楽曲10選

2022年全体版→オリジナル曲編 カバー曲編

 もう、もう2023年は半分を終えるのか……!?

 信じ難い話だが、もう6月の終焉が近づいているという。そこで現実逃避がてら、今回も野良猫のユウ氏の発起宣言に乗っかって私の人生に積み込まれたあれやこれやを紹介していく。半期分なので、オリジナル5+カバー5=10曲でお許しいただきたい。


オリジナル曲編

①Have a Good Weekend

 見つけよう!俺たちの好きな場所
最高の楽園を!

Released:2023-05-17
Music&Lyric:Twinfield
Vocal&Lyric:たなかきさめ
Movie&Illustration:逢編いあむ
Logotype:ゆに

 VSinger音楽シーンを縦横無尽に泳ぎ回るたなかきさめの2ndシングル。広いインターネットの海でみんなが自由に集まるイメージで作詞したという、この曲で始める週末は煌びやかで心弾むものになるに違いない。

②Loving Teardrops

 いつしか笑い話になるような恋の日々を

Released:2023-05-18
Music&Lyric:すいっち
Vocal:猪梨キリカ
Movie:佐久間よる
Illustration:ぷこね

 隠れた名歌手、猪梨キリカの6thシングル。軽快なエレクトロポップに乗って伝わる愛の言葉が心を溶かしてゆく名曲。元々自分のオリジナル曲でライブするのが夢と語る猪梨。この4月からは歌い手グループSiSter PRintempsの一員としても活動しており、音楽シーンでの活躍が期待される。

③Boys Crisis

君がいなくちゃどうしようもない

Released:2023-04-18
Music:SCIKA
Lyric:夢羽九
Vocal:リオとツグ(五十嵐里央、河合宗嗣)
Movie&Illustration:ミキマキ

 眩い輝きを放つ男性デュオVSingerリオとツグの2ndシングル。こんな2人の関係を見せつけられた私はどんな感情を持てばいいんだ……!?とときめきと困惑が交錯する。コメントにあった「男性版magnet」以上に本作を形容する言葉を思いつかない、まあそういうことである。

④ワタシエモーション!

 泣いちゃうのもはしゃいじゃうのも
まとめて私だから

Released:2023-05-09
Music&Lyric:U-ske
Vocal:風莉ルア
Illustration:きなこ
Movie:ちょこ

 歌にゲームにASMRも、多能多才な風莉ルアの2ndシングル。喜怒哀楽も君となら共有できる、そんな快活なファン達へのラブレター。一見わがままでも、振り回されているように感じても、風莉のエモーションは常に君を向いている。

⑤Starry Melody*

私を見つけてくれてありがとう

Released:2023-01-20
Music&Lyric:難波研
Vocal:風花りん
Illustration:ぴろ瀬
Movie:SHIG

 清廉の歌姫風花りんの3rdシングル。万人が振り向く至高のアイドルにならんとする彼女の決意表明。なお現実前年から連続して取り上げることになったがそれもこれも難波研ってやつが天才なのが悪い。

カバー曲編

①愛言葉Ⅳ/五木つかさ

好きやよ♪

Released:2023-05-26
Original Artist:DECO*27(MV)
Covered:五木つかさ
Illustration:イハト
Movie:柴崎コータ

 光と闇を股にかけるボーカリスト五木つかさの1周年記念として公開されたカバー。
 元々影や毒のある楽曲を得意としカバーを多く出している彼だが、ファンへのラブソングである本楽曲を爽快感溢れる声で歌い上げ、1周年でたどり着いた新境地を見せている。
 サビに差し挟まれた「好きやよ」「ありがとう!」で恋に落ちない者が果たして存在するのだろうか?

②magnet/夏白くぅま&結姫立夏

それでいいの 誰よりも大切な貴方

Released:2023-06-25
Original Artist:minato(MV)
Covered:夏白くぅま結姫立夏
Illustration:氷見鳥聖
Movie:結姫立夏

 太平洋を超え遠く米大陸よりやってきた黒船、夏白くぅまと結姫立夏によるカバー。声のハーモニーといい、妖艶な2人のイラストといい、世界はこの2人で完璧に完成しており他の何物も蛇足に過ぎないと錯覚するような美しさである。ちなみに投稿日は「百合の日」なんだとか。

③サウダージ/松永依織

寂しい 大丈夫 寂しい

Released:2023-03-14
Original Artist:ポルノグラフィティ(MV)
Covered:松永依織(RIOT MUSIC)
Illustration:九重柊
Movie:;3ZUTAMA

 RIOT MUSIC随一の酒豪イケメン女子、松永依織の放った強烈な一撃。ポルノの描き出す女心を完璧に解釈し切ったプロの犯行。松永はこれに限らず男性曲に滅法強いのが売りで、カバー曲リストには錚々たる曲名が並んでおりどれを聴いても衝撃的である。

④アイドル/乙夏れい

完璧で究極なアイドル!

Released:2023-05-05
Original Artist:YOASOBI(MV)
Covered:乙夏れい
Illustration:餅米。
Movie:Cricket

 絶賛育児中の母親でVSinger、バーチャルの大地に咲いた麗華、乙夏れいの渾身の一打。原アーティストとは対極の萌え声寄りの歌声ながら本楽曲が内包する妖しさ、後ろめたさを描写し尽くした表現力に脱帽。
 本人もまた子を持ちながらアイドル活動をしていた過去があるとのこと。諸賢もまた、経験に裏打ちされた重みを感じるであろう。

⑤強撞大車頭

我們的性命就像一坨屎僕らの命がクソのようだ

Released:2023-05-27
Original Music:強風オールバック/Yukopi(MV)
Covered:甲Yeet
Movie:UwU不是火鍋店

 台湾で発掘された笑いの原石、甲Yeetが中華民国の民を代表して叫ぶ嘆かわしい現実。(彼がVTuberかは議論の余地があるが)
 台湾は世界的には治安が良く比較的安全な国であるが、道路上だけは修羅の世界であり、交通マナーに関しては世紀末といっても過言ではない。この替え歌は行人(歩行者)地獄とも呼ばれるそんな辛い現実を歌ったものである。
 横断歩道を渡る歩行者は虫程度にしか気にとめない、赤信号は右折*OKだと思っている車だらけ、歩道を平然とスクーターが走る、何なら車も時折走ってくるなど酷いものではあるが、これでも20年前よりは見違えるようになったなどというコメントもあり、台湾道路交通の闇の底は知れない。

*台湾は日本と逆の右側通行であるため、日本でいう左折と同じ感覚


 以上私が推挙する2023年上半期のVTuber楽曲10選である。歌唱力の極致からネタまで彩り良く取り揃えてみた。諸賢が無窮のVTuber世界を探索する一助となったならば光栄である。

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