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走れ、その身燃え尽きるまで 華焔のVsinger黒咲ルシア

 5月がまもなく過ぎ去ろうとしている。早めに訪れた梅雨が月末の憂鬱をいや増す。

 こんな時は梅雨をその身一つで吹き飛ばしそうな熱いVsinger、黒咲ルシアが君の心に火を点けてくれそうだ。

 2020年から活動する黒咲は精力的に歌動画を投稿しており、現在公開されているオリジナル曲は5曲、カバー動画は169に及ぶ*。アニソン系VTuberを称するだけあって、強く感情に訴える歌声を持つ彼女の燃えるような作品を見ていこう。

 黒咲が敬愛して止まないLiSAの代表曲とも言える「Rising Hope」。
 そのカバーは本人と聞き紛うほどに力強く壮大。本当にこの手のアニソンが大好きで大得意なのだ。

 Sword Art Onlineより「Weaker」。超人とは程遠い、弱さも抱える等身大の人間を見事に描写し切った歌声が胸を打つ。

 一方でバラードも歌いこなせるのが黒咲ルシア。プレミア公開を予約したところYouTubeに原曲丸上げと判定され一度ブロックされた逸話も歌唱力の証左だ。

 しかし何と言ってもオリジナル曲こそがVsingerの真価。詞曲ともに自身で書き上げた1stシングル「まだエンディングのない物語」は、正にアニソンのような爽やかで前向きで、黒咲のこれまでの歩みを象徴する一曲。

 まだエンディングのない物語が黒咲の半生記なら、3rdシングル「FutureScape」は高らかに叫んだ未来への誓いだ。活動を通して知り合った盟友たちをシングアロングに招き、揺るぎ無き覚悟を掲げる姿に惚れない者があろうか。
 ちなみにコーラスではなくあくまでシングアロングとしているのは、リアルライブを開くことが叶った暁には観客にも歌ってもらいたいから、と語っている。

 まずい、オタクやってる黒咲ルシアが漏洩してしまった
 こちらは黒咲が熱烈なファンである名探偵コナンのテーマソングだけ集めた歌配信。生歌でもこのクオリティである。喉から音源の賛辞も過言ではない。

 夢の武道館リアルライブに向かって活動に邁進し着々とファンを集めている黒咲だが、その前提として3Dモデルは必須に近い。
 そこで夢への一歩を踏み出すべく、クラウドファンディングを開催中である。

 目標額自体は公開当日に達成したため、現在はストレッチゴールへと歩を進めている。
 3Dライブや新オリジナル曲など、達成されればさらに2歩も3歩も夢へと近づくゴールが目白押しである。 

 まだまだVsingerとしての活動が広がり続ける底が見えない大器、それが黒咲ルシアだ。
 彼女が試練の坂を駆け上がり偉業を成すのも時間の問題、そしてその先もまたエンディングのない物語が続くのだろう。
 その英雄譚を読み始めるのはいつからでもよいが、今からでも決して後悔はしないはずだ。


*サブチャンネル「黒咲ルシアの待機室」に投稿されたものを含む


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