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政策金融公庫から コロナ対策融資を受けました


政策金融公庫からの創業融資は受けられませんでしたが
この度コロナの特別融資を受けることができたので
その体験談をシェアしていこうと思います。


1)はじめに

私が申請書を提出したのは3月です。


ネットで物販をやっていますが実店舗のように
激減という訳ではありませんがプラットホームの
受け入れの縮小が始まっており倉庫の受け入れ制限、
配送業者による遅延が懸念されていたので
資金繰りに対して先手を打つ意味もありました。


実際、自粛ムードの中ネット販売が多くなってきたとは
いえ長期化して企業の倒産、収入減によって
節約ムードに入ってきておりますので
生活必需品をメインに取り扱っていない為
売り上げも減少してきているのが正直なところです。


大量に仕入をしていた業者さんが(特に家電)
ほとんど商品を仕入れられなくなっています。
リモートワークが一気に加速した為に実店舗でも
PCの在庫切れが起こっています。


家電の部品を中国で作っているため新しいものが
作れない、国内の在庫でなんとかまかなっているが
それも底をついてきたのでしょう。


自分で企業して稼いでいくために会社を辞めたのに
早々に経営に行き詰まるわけにはいかないので


融資は借りれるくらい借りる!!


これをモットーに融資を申込みました。

2)申し込みの流れ

個人事業主と法人によって書類等、
必要になるものが変わってきますので
詳しくはHPを参照してください。


私は個人事業主なので、個人事業主についての
説明をさせていただきます。

2)提出書類の記入


まずはじめに借入申込書を記入します。


日本政策金融公庫のHPからダウンロードできるので
カラーで印刷して記入してください。

新型コロナウイルス感染症の影響による
売上減少の申告書も記入します。


こちらもHPよりダウンロードできます。


私は減額されることも予想して500万円の融資を
希望して申請を出しました。


最寄りの政策金融公庫の支店に(店舗数が少ない)
郵送にて提出しています。

この時点で3月末でした。

3)面接日の予約


政策金融公庫から面接に来て欲しいという
電話連絡をもらったのが4月1週目なので
約1週間かかっています。


面接時に持参してほしいものを数点
言われました。

免許証・確定申告の原本

事業の取引の記載がある通帳半年分

それから金融公庫以外に融資を受けている
所はありますか?

との質問がありましたので
そこは正直に創業融資を受けている事を伝え
その融資先の毎月の返済予定表も持参する事に
なりました。


その時点で政策金融公庫には沢山の人達が
融資の相談に来ているらしいので
あいている日にちで最短の時間を希望して
翌日の午後に決まりました。

4)面接

金融公庫には創業融資の際に一度行っている
とはいえ、駅から徒歩圏内にない事と公庫所有の
駐車場が数台しかない為、停められない場合は
近くのコインパーキングに駐車しなければならない
ので30分は余裕を持って行きました。


1月に融資を受けに行った際は全然ガラガラで
静かな印象でしたが今回はエレベータに次々
人が乗り込み、窓口で相談している人もいて
更に私のように面接の予約をしている人たちが
数名ソファーで待っている状態でした。


一応個別に仕切りがあって面接用に使っている
所は全部埋まっている状態です。


4月頭と言えば学校の休校も延期され
緊急事態宣言も出されている頃でしたが
面接する時は三密状態です。


個人情報の観点からしたら致し方ありませんが。


創業融資の時に担当した方とは別の方が
面接をしてくれましたが、その際に提出板
書類があるのでこちらの情報は前以て
ある程度分かる状態での面接だったので
他の方よりはスムーズに進んだと思います。


免許証・確定申告の原本

仕入に使っている通帳で資金の入出金確認
(私はネット銀行の為印刷した紙を提出)

融資先の銀行の毎月の返済予定表
(コピーを取られます)

※念のため持参


売り上げが落ちていることを証明する為に
12月から3月まで売り上げ状況
(月ごとに一覧にまとめた物を提出)


ここで大切なのは


いかにコロナの影響で事業が大変な状況に
陥っているかというストーリーを話す


というのがポイントです!


私のような食品を扱っている訳でもなく
対面で接客しなくてもできそうな仕事は
なんで売り上げが落ちているのか
不思議に思われてしまいます。


もちろん嘘はNGです!!


実際に12月の売り上げが200万近く
あったものがコロナの影響が出てきた
1月以降は100万円程度に減りました。


売れていたが自粛が長引くにつれて
収入減になったり最悪失業している人もいて
購入者も減ってきている。

Amazonで入荷制限がかかり始めたころで
荷物を発送するにも運送業者が遅延している。

倉庫でも受け入れ制限が出る可能性がある。

商品を仕入れても売れるところがなくなる。

融資の使い道は新たなプラットフォームの開拓と
仕入れ資金に使いたい。


このようなお話をさせていただきました。


他のポイントとしては

聞かれていないことは答えない
わからないことに無理に回答しない

私の場合、主人の実家が自営をしているために
実家の経営状態等をやけに聞かれました。


実際、自営業の本人では融資が受けられないので
関係なさそうな嫁などが代わりに申請して
融資を受けに来るパターンがあるそうです。
(これは他の方からアドバイス受けました)


最後に面接官から言われたことは


前回創業融資が受けられなかったのは
創業して間もない事と
会社員を辞める予定であることで
返済できるか不安点があった為

それからビジネスを学ぶためにアコムから
お金を借りていたのでそれがネックだったこと、

しかしアコムの返済が終わっていても
創業融資で500万円借りているということは
プラマイゼロになります。


限りなく可能性が低いんだなと思いましたが
コロナに関する融資はハードルが低いという
一縷の望みをかけたというのが本音です。


所要時間は30分程度だったと思います。

5)融資の結果

融資の結果の電話連絡が来たのは面接に行って
1週間が過ぎたころです。


500万円は厳しいので減額の200万円なら
融資が可能です。


という事でした。

元金据え置き期間(利息だけ支払う期間)を
設けるか(据え置く場合最長2年)

融資の返済期間を何年にするか

この2点を問われました。


創業融資の返済もある為、なるべくなら毎月の
返済額は押さえたい所でしたが


今後別の融資を受ける事があった場合
月々1万円台の返済では元金が減らないのは
困るので最長でも5年間しか認められない


という事でしたが


元金据え置き期間を設けないで
月々24,000円の7年払い


で話を進めてもらう事にしました。


融資が決定するのは週明けで(4月の3週)
借入手続きの書類が郵送で届き
それを返送し、公庫に届いて処理する


というのが通常融資までの流れですが
現状、大変込み合っているので


書類が届くまで1週間
返送しても処理するまでに少し時間を
頂くことになります

と言われました。


無理だと思っていた融資が
減額だとしても受けることができて
ありがたいです。

6)その後の手続き


自宅に金融公庫からの書類が届いたのは
週明けに決定すると言われた週の後半だったので
実際は電話をもらってから1週間程度でした。


自宅に午前中に配達された書類を即開封でき
手続きにすぐ動けて良かったと思いました。
(通常の郵便は午後配達される地域です)


契約手続きのご案内という紙が入っていて


新型コロナウイルス感染症特別貸付についての
相談が集中し、契約手続きが大変込み合っていて
しばらくの間、通常よりもお時間をいただく
場合があります


という旨が記載されていました。

この時点で既に4月も後半です。

土日祝は処理ができない上に連休が
あるので更に時間がかかるのでしょう。


通常はおおむね3営業日目に融資しておりましたが
当面の間公庫が提出書類を受領後
4営業日目以降に融資となる場合があります


との事でした。


とにかく早く動くに越したことはありませんね!

7)自分で取得が必要な物


・印鑑証明
(借主、連帯保証人の両名分)


法人は法務局、個人事業主は市町村役場で
取得可能です。
融資日から遡って3ケ月以内が有効期限に
なっているので期限切れに注意しましょう。

・収入印紙
(借入金額に応じて金額が違うので注意)


収入印紙は郵便局やコンビニで購入できます。
あまり一般的ではない額面の印紙などは
取扱う種類が多い郵便局で購入がお勧めです。


借用証書の規定位置に貼り付け押印します。

・送付先口座の預金通帳コピー
(表紙・見開き1ページ目)

・預金口座振替利用届

・自動払込利用申込書
(ゆうちょ銀行希望の場合)


私が悩んだのが上記の3つです。


事業用に使っている口座はネットバンクなのですが
最寄りに店舗がありません!


ゆうちょ銀行は元から使うつもりがないので
よほどゆうちょ銀行を指定されない限り
使っていません。
無料振込ができる回数も減ったので
ますます利用しなくなりました。


口座の預金口座の表紙はイメージを印刷
する事ができますが見開き1ページ目は
コピーする事ができません。


万が一


ネットバンクなので表紙しか
印刷できませんでした


という理由が通ったとしても
「預金口座振替利用届」は銀行の窓口で
確認印を押してもらわなければならないのです。


銀行名や口座番号を記入してしまいましたが
訂正印を押して地元の銀行口座にしました。


時間に余裕があれば問い合わせするなり
ネットバンクでも対応してもらえるかも
しれませんが急を要していたため今回は断念。

・団体信用生命保険の申込書
 ・申込書兼告知書(事業資金)


融資を受けた人が病気や事故で亡くなったり
高度障害になってしまったり
返済が困難になった場合に返済額の
残りを全額保証してくれます。


借入金額が少ないため加入しないという方
民間の生命保険に加入していて必要ないという方


もちろん任意なので入るも入らないも
自分で決めてよいものです。


全然生きている自信はありますが
入っておくかというくらいで手続きしました。

8)書類提出

返信用封筒は同封してありますが


簡易書留扱いで郵送してください


と書いてありますのでご注意ください。


9)まとめ

4月30日現在
融資はまだ振り込まれていません。


土日祝日が入りましたので公庫受領日が
最短だとしても営業日を数えると連休明けに
振り込まれるのではないかと予測されます。


コロナウイルス感染症特別貸付だとしても
通常融資の場合と書類はそれほど変わらないと
思いますので参考にしていただければ
幸いです。


経済産業省で新しい補助金制度を次々と
考えてくれているようですが
実際必要としている人達にこの情報は
どれだけ届いでいるのでしょうか?


役所や銀行にばかり情報が行って
貸し付けを必要としている方がお店を
たたまなければならないような
状況になってもらいたくないです。


ネット販売をしている私でも融資を
受けることができました。


現在の外出自粛の状況が長引いている中
サービス業、飲食業を営まれている方は


電話1本で受けることができた
高額の融資を受けることができた


という話をお聞きしました。


もしかしたら低金利で借りれる事は
なかなかありませんし、国の貸し付けは
次々に代わって行きます。


創業年数等の条件が設けられているものもあるので自分が該当する融資があったら迷わず
申し込みをしてみてはいかがでしょうか?


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