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武田塾フランチャイズ 成功への軌跡とは?YouTube戦略についてもご紹介。

・放送作家を務める野呂エイシロウさんは、武田塾のYouTube戦略を絶賛しています。
・武田塾のYouTubeを手掛ける制作会社は、武田塾の動画制作をきっかけに膨大なノウハウをつかみました。
・武田塾のYouTubeは総再生回数が1億回を突破、フランチャイズ展開の原動力になっています。

気になっているユーチューブ動画がある。「武田塾」。講師が登場して説明する動画だ。テンポよく「授業をしない塾」的な会話をしている。さらにお笑いコンビのサンドウィッチマンが登場してギャグにして笑いをとっている。
ユーチューブ動画で武田塾の売り上げが一気に伸びた
今どきのタレント番組や、社長や識者が投稿する知識系動画とも違う。すべてが広告でありすべてが解説で、面白みもある。調べていくと、この動画を制作した、ユーチューブマーケティング会社のサンエイト(東京・新宿)に行き着いた。聞けば先の学習塾は、今回の動画で売り上げが6倍にもなったという。

逆転合格を掲げ、偏差値が30台の学生でも難関私大や国立大学へ合格を果たすなど、全国各地にフランチャイズ展開をしているのが学習塾の武田塾です。その武田塾ではYouTubeに積極的に動画投稿を行っており、その再生回数は1億回を超えています。武田塾のイメージキャラクターである、サンドウィッチマンが登場し、ギャグを繰り広げるほか、武田塾の講師が出てきて、熱い思いを語っています。そんな武田塾のYouTubeはどこがおもしろいのか、これを解説しているのが自らも放送作家として活躍する野呂エイシロウさんです。

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野呂エイシロウさんは、1967年9月3日生まれで今年で54歳になります。学生時代に学生が作った企業に所属してマーケティングなどに携わったのち、「天才・たけしの元気が出るテレビ」で放送作家デビューを果たします。実績はとても多く、NHK紅白歌合戦や鉄腕DASHなどの構成に携わるほか、講師として様々な企業、大学で講演活動を行うなど、マルチな活躍を見せる人物です。

それだけの実績を誇る野呂エイシロウさんにとって、武田塾のYouTubeはかなり魅力的に映るようです。テレビ番組やYouTubeでの動画の中には歴史など知識系の内容が多く、見ている人でも簡単に理解できるような内容が目立ちます。武田塾の場合は、全面的に広告でありながらも武田塾の解説が入り、それでいておもしろいというのが野呂エイシロウさんの考えで、武田塾はこのYouTubeをきっかけに売上がYouTube前に比べて6倍に増えたとそうです。


自らも放送作家を務めた経験がある野呂エイシロウさんからすると、テレビ番組が作れるならこれくらいはできそうと思いつつ、実はテレビ番組とYouTubeは全く異なると知り、驚きます。武田塾のYouTube展開について、実際に動画を制作する会社に野呂エイシロウさんが話を聞くと、この制作会社の社長が独自で考えたやり方で、初めての受注が武田塾だったとのこと。ただ、武田塾のキャッチコピーである「授業をしない塾」がオリジナリティを求められるYouTubeの世界ではとても斬新だったそうで、情報発信がしやすかったと明らかにしています。武田塾の動画を含め年間に1万本以上投稿を行っており、データ量などもかなり豊富にあるようです。

この制作会社が今までに築き上げたノウハウによって、マーケティングにかかる労力が削減できるほか、YouTubeに関する知識がさほどないような担当者でもしっかりとしたものを構築できるようなシステムも開発中だそうです。武田塾のYouTubeチャンネルはなんと2008年に開設され、とても早い時期から動画投稿を行い、1億回の再生数を記録しています。

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このような展開に理解を示し、フランチャイズ展開に積極的に利用してきたのが武田塾の塾長である林尚弘さんです。林塾長はYouTubeでの動画投稿の前から2ちゃんねるなどで情報発信を行っており、ブログでも武田塾の紹介をしてきました。しかし、より多くの人に、多くの学生に武田塾の良さを伝えるために、2008年にYouTubeチャンネルの開設に至ります。芸人を活用した面白いコンテンツも当然人気ですが、受験に関する情報も連日配信し、確かな情報を提供し続けています。その結果、毎日2回の動画投稿が行われ、コンテンツの数は7000を超え、それもあって再生回数1億回を達成しています。

実際に内容を見ていくと、1週間に英単語を1000を覚えるために用いられる武田塾ならではの暗記法の紹介動画などがあります。どのように英単語を覚えるかは受験生の永遠の課題であり、スキマ時間を活用して覚えていくことは誰しもわかるものの、より効率的に英単語を覚えるにはどうすればいいのか、これを理解するのは大変です。武田塾ではそれをYouTubeで公開しています。YouTubeなので当然無料で知ることになりますが、本来であればお金をとるべきものでも、それを惜しまないのが武田塾の太っ腹なところです。

こうした活動が評価され、全国に武田塾は増え、フランチャイズ展開も順調に進んでいき、現状では400校に迫る勢いで増えている状況です。自分で学び、毎週行われるテストをクリアするために頑張っていくスタイルは、できそうでできない、強い意志がなければ難しい中で、うまく生徒のやる気を引き出しているのもポイントです。林塾長なども動画に出演するなど、色々な面白味を感じさせる武田塾のYouTube。武田塾がフランチャイズ展開によどみがない背景には、武田塾のYouTube戦略があるわけです。

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