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週刊セブ島留学&起業日記(第60回)

この記事は2019年12月3日に配信されたメルマガのバックナンバーです。

<今週のトピック>
・英語講師という生き方
・日本のFラン大学より東南アジアの名門大学

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最近、投稿を再開しました。年内に最低でもあと10本はあげていきますので、宜ければ是非チャンネル登録をお願いします。皆さんのチャンネル登録が私のエネルギー源です(笑)。

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さて、いま日本に戻っています。常夏のセブから冬の日本に来ると寒さは堪えますが、この空気の綺麗さは最高ですね。おそらく、東南アジアから来る観光客等が一番驚くのってこの日本の空気の綺麗さなんではないかと思います。また、電車やバスは時間通りに来るし、運転マナーも悪くないし、歩道もあって道も安全に歩けるし、ということで、「世界では普通でないこと」が「日本では当たり前なこと」に改めて感激しますね。

<英語講師という生き方>
先週末に、私のケンブリッジCELTA(英語講師の資格)時代のアメリカ人の友人(アルフレド)がセブに遊びに来てくれました。彼はエクアドル系のアメリカ人。母親はボリビア出身ということで、英語とスペイン語のバイリンガル、というか両方ともネイティブ。アメリカで言語学の修士号(マスター)まで取り、ニューヨークで通訳として3年働いた後、韓国に渡りました。現在は、韓国の大学で韓国人の学生に英語を教えています。

また、彼の奥さんはロシア人。私はまだ会ったことがないのですが、私の友人曰く「完璧な英語を話す」とのこと。彼女は現在、言語学の博士課程にいるそうで来年にはPhDが取れそうということ。いやー、本当にインターナショナルですよね。

私は今年の7月に1ヶ月、バンコクでCELTAという英語講師の資格を取得するコースに参加したのですが、その時のクラスメート16名の中の1人がアルフレドでした。一応、CELTAは世界で最も認知されている英語講師資格なのですが、英語が話せれば取得そのものはそれほど難しくありません。ただ、とっても大変というだけです。

一方で、大半(約70&)のCELTA取得者の卒業成績はPassなのですが、上位5%はPassA、次の20-25%はPass Bという成績が与えられます。そして、私のクラスで「Pass Aを取るとしたらアルフレド」と多くの人が思っていたのですが、なんと彼の最終成績はPass B(私と同じ)。この結果を知った時は頭に来たと、彼は正直に言ってましたね(pissed offという言葉を使ってました)。

しかし、そこでめげないのが彼の良さ。何と彼は、ケンブリッジ英語資格の最難関であるDELTAに既に挑んでいるそうなのです。参考までにDELTAのDはdiplomaを意味し、CELTAのCはCertificateを意味します。この名称だけでも、違いがくっきり分かりますね。DELTAは最初はオンラインで始まり、追ってオフラインの研修があるのだそうです。そして、オフラインの研修についてはCELTA同様、バンコクにするかモスクワにするかで迷っているとのこと。

ところで、アルフレドが今回セブに遊びに来たのは「学期が終わったから」とのことでした。何と、彼の働く大学では年に3ヶ月の休みがあるそうなのです。そして、授業があるのは週4日(月曜〜木曜)のみ。ですから、週末や休みを利用して旅行をしまくっているそうです。日本へも今年4回来たそうで、「それ俺より多いよ」という話になりました(笑)。

彼曰く、英語講師として働くなら韓国は最高だそうです。韓国はネイティブ信仰が強く、ネイティブであれば非常に良い条件で英語講師の職につけるそうです。一方で、どんなに英語が上手でも、どんな学位や資格を持っていても、非ネイティブは受け入れてくれないそうなのです。ですから、アルフレドが「完璧な英語を話す」という彼の奥さんも、受け入れては貰えないそうです。

アルフレドはいま30歳、経歴は上述の通り。それで、月給は2,500ドル(約27万円)+住宅と言っていました。彼は「最高だ」と言ってましたね。確かに、年3ヶ月の休暇と週4日の勤務では破格です。また、彼がいる場所はソウルではなく、デグという地方都市なので物価も安いそうです。

私が冒頭で「英語講師という生き方」と書いたのは、こうした待遇面に着目したからです。とにかく、3ヶ月の休暇というのが破格です。月給27万円はそれほど高給ではありませんが、サラリーマンで休暇3ヶ月なんてあり得ません。仮に月給50万円でも、日本のように長期休暇が取れたとしても年末年始とGWと夏季休暇のそれぞれ1週間であれば、私も月給27万円+3ヶ月の休暇を選択します。皆さんはどちら派ですか?

実はアルフレドと話していて、韓国を褒める言葉を一言も聞いたことがないのですが(笑)、その辺も私と同じだなと思いました。私もいま自分が住んでいるフィリピンにはネガティブなので。それでも2ヶ月に1回は海外に出られる自由さ(最近は日本以外ではタイばかりですが)があり、基本的に嫌な仕事はしないというライフスタイルは、たとえ日本時代より大きく収入は減ったとしても私には魅力的なのです。

もちろん、全てはバランスですが、基本的な価値観は、時間>>>>>お金ですね。

そして、英語講師として「プロ」になれば、アルフレドのような生き方もできるわけです。非ネイティブの日本人が海外の英語学校で雇われるのは難しいと思いますが、日本国内の英語学校を渡り歩きながら暮らすこともできるでしょうし、海外在住の日本人に英語を教えながら生活していくという方法もあります。英語講師という職業は、実はこんな生き方ができる自由な職業なのです。一切設備や装備も要らない、手ぶらでできる商売というのも大きいですね。

参考までに、CELTA時代の私のクラスメートは大半が元の職業に戻りました。ウィルというイギリス人は、インターナショナルハウス・バンコクで英語を教えています。この学校は、私たちがCELTAコースを受けた学校です。この学校はCELTA卒業生の中で優秀な先生に声をかけて採用してしまうのです。まあ、やはり声をかけるのはネイティブだけなんです。僕も一応成績は良かったのですが、声はかかりませんでしたから。

一応、このメルマガは登録して頂いた読者さん限定なので、ある程度情報を明かすと、ウィルの給料は1500ドルです。約165,000円、47,000バーツ。正直、十分な待遇です。中にはタイに永住するネイティブの先生も多いですが、数年タイでの生活を英語を教えながら楽しんで、母校に帰っていく先生も多いように聞きます。なんか、自由で良いですよね。私も「バンコクで英語講師として2年契約」という条件なら、正直やってもても良いです(現実的には無理ですが)。

その他で消息を知っているところでは、マットというイギリス人は中国の学校で英語を教えています。ジェームスというイギリス人は旅人となっていまラオスにいます(笑)。もう一人、アメリカ人のジェームスはバンコクでタイ人の彼女と同棲していますが、何をしているのか分かりません。ただ、このジェームスもインターナショナル・ハウスから声がかかったのですが断ったそうです。

そういえば、ファラという21歳のシンガポール人の女の子は、レバノンでボランティアで英語を教えているようです。つい先日、寄付を呼びかけるメッセージが、クラスメート全員が参加しているワッツアップのグループチャットに入りました。ちなみに、そのグループチャットの名前はCELTA Survivorsです(笑)。

みんな中々ユニークです。くどいですが、英語講師という職業/資格のポテンシャルを感じさせられますね。日本でも英語講師という職業がこのように「再定義」され出したらきっと面白くなりそうな気がします。

日本人の英語教師の皆さん、世界に出ましょう!


<日本のFラン大学より東南アジアの名門大学>

スミマセン、一部の方には大変失礼なタイトル&内容ですがご容赦下さい。

私が経営するセブ英語倶楽部という英語学校には、学生さんも結構来てくれます。私はグループ授業で、そんな高校生や大学生に英語を教えているのですが、当然ですが個人差は大きいのです。そして、通っている学校、つまり偏差値で生徒層を括れる部分は大きいのです。

言葉は悪いですが、生徒さんを上中下で分けたとします。実は上と中には大きな差はありません。彼らにある差は「英語が得意かどうか」ということだけです。しかし、下の生徒さんは英語もできなければ、授業態度もよくありません。自習も全然しません。要は努力をしないのです。

上と中の間に差がないと言ったのは、両者は努力をするのです。そして、他人より努力した人や地頭の良い人が結果として「上」に入るわけです。しかし、重要なのは「努力ができる」ということです。「中」に入る人は、自分で努力ができるので今後も世の中を渡って行けるでしょう。それなりの大学にも入れますし、全うな企業にも入れます。そう、何の心配もないのです。

一方で上にも中にも入れていない人は前途多難です。くどいですが、「努力ができない」のです。私の経験上、大学生にもなってロクに努力をしたことがない学生って少なくないのです。そんな学生の受け皿として「名前さえ書けば入れる大学」が存在します。私は実際にそういう大学を知っています。授業料は高いですが、親が我が子を案じてその大学に入れます。大学側としては、こうした層の子供を食い物にするのです。そういうビジネスモデルです。

しかし、最悪なのはここからです。まともに努力をしたことがない学生ばかりがあつまるキャンパス。そこで一体何を学ぶのでしょうか?勿論、全てを偏差値に当て嵌めるつもりはありません。私の知人でも五流大学出身で立派なビジネスをされている方は結構いらっしゃいます。まあ、彼らには大学なんて要らないのです。自分で考えて、自分で努力できる人なので。

正直、これからの時代、大学なんて行かなくても良いと思います。理系の場合は研究等があるので必要でしょうが、文系なんて勉強したければ独学可能です。とはいえ、「大学くらい出ておこう」「大学くらいは行かせておこう」というのが私含め、庶民の考えです。しかし、上述したようなFランク大学に行っても大きな果実は得られません。少なくとも、就職活動では目にも留めて貰えないでしょう。

スミマセン、ここまで長くなりましたが、ここからが私の提案です。日本でFランクの大学にしか入れないのなら、思い切って東南アジアの大学に行ってはどうでしょう?デキの悪いお子さんを海外に放り出してはどうでしょうか?(スミマセン、言葉が過ぎました、反省)。

私は日本にいた頃、上場企業の役員として平均週2回は採用面接をしていました。そんな私の感覚は下記の通りです。

チェンマイ大学出身>>>明治大学出身

明治大学は立派な大学です。しかし、明治を含めMARCHと呼ばれる大学の学生はそれこそ幾らでもいます。一方で、チェンマイ大学。。どこそこ?という感じですが、私なら迷わず面接にはお呼びします。だって、興味深いですから。

チェンマイ大学はタイの大学ランキングで3位の名門なので、入るのは簡単ではないかもしれませんが、実は東南アジアには比較的容易に入れる大学が結構あります。マレーシアなんか狙い目です。授業は全部英語ですが、なんとかなります。大学もビジネスなんです。授業料が高い海外留学生はドル箱なのです。

そして、昨今はどこに行っても中国人留学生ばかりです。そんな中、日本人留学生は必ず採用担当者の目を引きます。希少性ってやつです。そして、大学側はできるだけ多くの国籍の学生を集めたいと考えます。つまり、意外と簡単に入れるのです。これも内密の情報ですが、マレーシアの某大学は入学審査に際して、英語力の証明書の提出を義務つけていないそうです。

東南アジアの大学の学費は安いです。日本の半額以下でしょう。そして、英語環境です。海外経験も詰めて、外国人の友達もできます。そして、何よりも日本の受験戦争を戦わなくて済むし、偏差値という枠組みから脱出することもできます。

そう、日本の受験社会に馴染まない学生が、一気に逆転できるチャンスが東南アジアにはあるのです。若かったら僕が行きたいくらいです。自分の不得意な世界で無理に生きる必要はないのです。世界は広いですよ。


それでは、いつものコーナーに行きましょう。

1. 読者さんからの質問

スミマセン、今回はこのコーナーはお休みです。

2. フィリピンのビジネス&生活あるある

スミマセン、今回はこのコーナーもお休みです。

3. セブのレストラン

今週はこのコーナーもお休みです。

4. 今週買ったもの

今週はこのコーナーもお休みです。

5. 筋トレ

今週はこのコーナーもお休みです。

6. 経済&投資

日経平均 (年初来 16.56%)
ダウ平均 (年初来 19.10%)
フィリピン平均 (年初来 7.80%)

日本とアメリカは依然、好調ですね。アメリカは単純に経済指標が良いから。そして、日本はアメリカが好調なことと、為替が円安に触れていることが理由ですね。一方で、フィリピンはだらしないですね。


それでは、また来週お会いしましょう。

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