車を買わなきゃ
寒い。いよいよ冬って感じである。
じゅげむも寒いと言っている。
じゅげむは普段ケージを開けると、私の手を払いのけて部屋中を走り回るが、寒い時は手のひらの上に乗っかって、丸くなる。
まんまるネズミである。
こんな可愛い生き物を見ることができるなら、冬も悪くないなと思った。
さて、今日はオフの日。
どう過ごしたかというと、じゅげむに芸を仕込んだ。
まずは「お手」の復習である。
かわいい。
その後、「おかわり」を教え、「お回り」を復習し、「お手」「おかわり」「お回り」の3連コンボを教えたが、じゅげむは2回目くらいで完璧に覚えた。
ほんと賢いと思った。
じゅげむが昼寝を始めたので、スマホで車を探した。
福岡で生活するにあたり、車は必需品だ。
妹から「軽はやめろ。事故ったとき飛んでいくぞ。普通車にしろ。」と、耳にタコができるほど言われていたので、普通車コンパクトカー縛りで検索をかけた。
結果、フィアット500にたどり着いた。
外観と内装が可愛すぎる。
ネットで調べると、イタ車だから壊れやすいとか、外車だから修理が高くつくとか、いろいろマイナスの意見があった。
車好きの友達に話を聞いたところ、「フィアットを日本で買うのは、本国で買うよりかなり高くつくから勿体無いし、故障した時も高くつくから出費も痛いと思う。だけど、サキが本当に欲しいと思っていて、自分の生活が豊かになると思うんだったら思い切って買っても良いんじゃない?」とのことだった。
また、外車を扱う会社に勤めている幼馴染にも意見を求めると「フィアットは国産車よりギアの加速時の変速ショックがあるよ。試乗は必須。外車はドアの鉄板が丈夫で事故には強いから女の子を乗せるには安心だね。70くらいの女性で小回りきくからってずっと乗り続けてる人もいるよ。」とのことだった。
小難しいことはよくわからんが、フィアット500は何回見てもかわいい。
フィアット買おうと思った。
そしてその旨を妹に報告すると、「早まるな。運転初心者が外車はヤバい。手入れも大変だぞ。一回の故障での出費が痛いぞ。トヨタにしとけ。」と諭された。
可愛い車がいい!とゴネてみたが、論理的に考えると妹の意見の方が正しい。
大人しくトヨタの車を探すことにした。
調査の結果、私の心をくすぐる可愛い車はパッソしかなかった。
しかしパッソはすでに生産終了しているとのこと。
パッソの中古を探すことになった。
中古車の選び方がわからないと言うと、明日、妹が電話で車について教えてくれることになった。
心強い。
とても頼りになる妹。
小さいときいじめてごめんねと思った。
そして、いつか絶対フィアットを買うぞと決意した。