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客観的に捉え、俯瞰で眺めよう。

ここ最近、経験なき長期の自宅待機を
要請され、人間の暮らしには様々な状況変化が起きている。
多くの時間を自宅で過ごす。リアルで人と
会わない。食生活の幅がどんどん狭くなる。
今までのように様々な場所に出かけることも
なくなり、体をほとんど動かしていない自分に気づく。少なくともここ1ヵ月間は、誰しも
今までとは全く違った生活リズムの中で
毎日が過ぎていったのではないだろうか。
 
人間は2週間以上同じ行動を続けるといると、それが習慣化されてしまうと言われている。
長期間に渡る「スティホーム」の結果、我々の暮らしは、リアルな状況から距離を置き、便利で効率のいい方向へと急速にシフトしていくのではないだろうか。それは見方を変えると、
身体性が衰退し、限られた空間内・状況で
様々なツールやアイテム、システムなどに支配されていくということかもしれない。
 
この未曾有の状況の中で、特に怖いのが
「感性が鈍り思考が崩れていくこと」だ。

美術館や博物館が閉館し、様々なイベントが
中止となることで、アートをはじめ様々な文化活動を通じて育まれるはずの人間の感性や
高揚感、心を満たす状況が奪われてしまった。心が満たされないと、人間の思考や判断能力は鈍る。
そして「何が正しくて何が間違っているのか」という答えを外部に求めがちになるのだ。
 
例えば、メディアで流れる専門家や
コメンテーターの答えを鵜呑みにする人が
増えている状況。これは非常にまずい。
今大切なのは、他人から聞いた噂話や、テレビやインターネットなどのメディア情報を鵜呑みにするのではなく、物事を客観的に捉え、
俯瞰で眺めてみること。身を任し流されるのではなく、的確なプロセスを経て、自分なりの
結論を導き出すことが大切なのだ。 

直感力も大事だが、今回載せた図表は、自分がいつも実行している、情報を得て答えに辿り着くまでの行動プロセスをフローチャート化したもの。この中で特に大切なのが「思考と考察」だ。例えば、情報の信憑性を探ること。
Aというブロガーが言っていることの信用度がどれくらい高いのか、Bという専門家が言っていることの確度はどうか、過去のプロフィールや発言からプロファイリングしてみる。
思考と考察を経て、仮説が立てられれば、
さらにブラッシュアップされることで結論が
見えてくる。
例えば、コロナウィルスの感染経路について「こうだろう」と結論が出れば、「防ぐためにはどうすればいいんだろう」と次の段階へ
いく。そして、世界で行なわれている防御策が理解できれば、今度は「自分としてどうすればいいんだろう」という考察に入るわけだ。
今、うちの会社で感染対策マニュアルとして
使用しているチェックシートは、このプロセスを経て出来あがったものだ。
 
納得できれば、一旦そのことを素直に受け止めて、さらに思考する。感じたことや考えを他人に話して反応を見る。そして書き留める。
繰り返していくうちに、解っていくことは
たくさんある。同時にわからない地点も
見えてくるはずだ。
 
そして、何よりも重要なのが、自由に
クリエイティブに想像したその結果を行動に
移すことだ。
もちろん、これが一番大変なことなのだが。

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