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バーチャルこそ、背景力が大切だ。

最近頻繁に行われている、Skypeやzoomなどのリモート会議ツールを使った「テレミーティング」。私自身も参加することが多いが、
今回取り上げたいのは「背景」だ。特に感じるのが、参加者それぞれの背景を見ることで、
その人の人柄も見えてくるという点。
個性を感じさせない「無機的な壁派」を
はじめ、自宅の一番良い感じの場所を選んで、レイアウトにも工夫を凝らす「個性派」、
全く気にせず生活感満点の場所で会議を行う「自然派」、会議ツールのバーチャル背景の
中から好きなものを選んで設定する「セレクト派」、自分だけのオリジナル背景でアピール
する「主張派」など、タイプは様々だが、
全体としては、どうやら意識して個性を
出さない「無機的な壁派」が多いようだ。

テレミーティングでの人の印象は、背景を含めて決まる。

相手が生活感満点の「自然派」や、
汎用のバーチャルを選んだ「セレクト派」
だった場合、ほとんどの参加者はその背景に
触れようとしない。
しかし「個性派」や「主張派」がメンバーいる場合は違う。「気になる、知りたい」という
気持ちがマックスになったところで、
背景について質問が生まれることが多い。
リアルミーティングでは全くなかった状況だ。

私はといえば、背景にはかなりこだわって
いる。フレームという限られた情報の中で
「相手にどのように自分の印象を伝え
られるか」「気持ちに隙をつくれるか」
「参加者の気持ちを、いかに右脳=クリエイティブ脳にしていくか」を常に考えているからだ。

想定外のウケと笑いが起きることもある。
その時の背景は、車の中だった。
けして狙ったわけではなく、移動の合間での
会議となったためだが、あえてバーチャル背景は使わずにミーティングをしていると
「車の中ですか?」と聞かれ、その後笑いが
起きたのだ。
出張先で思いっきりいい景色に出会った時は、あえて窓辺にパースを大きくつけて背景にする。「今どこにいるんですか?」「いいですね!行きたい!」「遊びですか?」と感想と
突っ込みも多々生まれる。
仕事場にある2.5×3mの巨大絵画の前では
「後ろの背景は絵ですか?」「誰の絵ですか?」「本物ですか?」など、様々なコメントが飛び交い、感性の襞が開かれていく。
また、移動時間中だったため、駅前の特徴的で人のいない場所に立ち、リポーター的な背景画像で会議に参加した時には「そこ、どこですか?」「外ですか?」と、質問攻めにあった。
ただ「立っているんですか?」と聞かれた時
には「会議は確かに立ってすることはないな」とハタと気づいたものだ(笑)。
このように場所やシーンを変えて会議に臨むと、いつもの会議室より解放や観点が広がる。
いわゆる心地いい刺激に繋がるのだ。

集中も大事だが、観点が変わるとアイデアの幅が想定外に広がっていく。

限られた状況の中で生まれた「リモート会議
ツール」という便利アイテム。
せっかく活用する機会を得たのだから、新たなコミュニケーションの可能性を広げよう!
発想の起点を増やそう!そして楽しもう!
背景は個性、ファション、そして表現のひとつだ。ツールに組み込まれたバーチャル背景から選ぶ個性もいいけれど、話題になるような背景選びを楽しみたい。
背景の話題からミーティングが始まる「和み」が、ますます重要になっていくし、
背景を考えることは、感性を磨くトレーニングにもなるのだ。

** 背景を楽しもう!もっともっと。**

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