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【NBA】2021 #BullsNation Review (1)

こんばんは、カエル王ちゃんでございます。

久しくゲームレビューを書いてませんでしたが、2021年シーズンも開幕から1ヶ月を過ぎ、新体制となったCHIも試運転を終えた頃合いだろうと思い、管見の限りで言及してみようかと思います。また、今回扱うNYK戦は、馴染の顔がみられる試合であり、尚且つ再建の下積みからWin Nowモードへの展開を共に図るチームでありますので、縁も所縁もある相手として言及するのにもってこいの対戦といえるでしょう。

【1.Game Logs】

CHI 110-102 NYK






【2.Game Analysis】

①総論

展開としては、1Qにこの試合唯一の30点オーバーのクオーターを作り、ここで築いたリードを終盤まで削られながらも維持し、NYKに対する優位を基本的には保つことができました。

前半は好調なマルケネンの得点力を軸に戦い、その間ラビーンがリズムに乗れなかったことも問題とはなりませんでした。そのラビーンも最終盤にシーソーゲームから抜け出すタイムリーな得点をあげて、いつもよりは控え目な21Pでしたが、効果的ではありました。

とはいえ、直前にはPOR戦で手痛い逆転負けを食らっており、最終盤でリードチェンジが発生した時は、若干観てる方も落ち着かないところでありました。両軍ともに発展途上のチームですので、CHIは最終盤に綻びを見せたといえますし、NYKは最終盤のチャンスを活かせなかったともいえる試合だったと思います。

②Small Sample But:Mr.ニアトリプルダブルことタディウス・ヤング

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WCJは欠場し、ギャフォードが先発となったこの試合、そのギャフォードに代わって最初にベンチから投入されたのはサドヤンでした。

サドヤンは、オフェンスにおいてトップ付近でボールの起点となり、1Qだけで5Aを捌き、トータル8Aをチームに供給してくれました。上述の通り、マルケネンの好調さはCHIリードの形勢を作りましたが、そのサドヤンの1Q5Aのうち3本はマルケネンの得点をお膳立てするものでした。また、試合を通してみても、8A中5Aがマルケネンの得点を生みだしており、このラインはCHIの新たなホットラインのなるかもしれません。


また、この試合でサドヤンは3試合連続で6A以上を記録しましたが、この3試合に限っていうと、平均9.3Aを捌いてチームトップのアシストを供給しています。

なお、サドヤンの昨季の平均アシストは1.8Aしかなく、昨季の最多アシストは6Aが最多でした。サドヤンのプレイスタイルとしては、機動力のあるPFもしくは、SFとして強さを活かすところが思いつきますが、パッサーとしてのゲームメイクというのは、今までになかったスタイルではないでしょうか。今季の新指揮官であるドノバンHCは、かつてはフロリダ大を率いていましたが、彼の教え子にはフロリダ大、そしてCHIのOBであるノアがいました。サドヤンがトップでボールを捌く様は、CHIクラスタとしては2014年のノアを彷彿とさせるものがありました。オフェンスの起点としてベンチから投入されるサドヤンは、ギャフォードと入れ替わったことでもわかるとおり、スモールCとしてプレイしており、その点でもノアの姿とだぶるものがありました。昨季はハゲたHCのせいで、能力を発揮できなかったサドヤンですが、今季は新境地を拓きつつあり、今後も楽しみな存在となりそうです。

③Thibs Ball

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しかし、序盤でリードできたからといって、楽な試合になるはずがありません。なぜなら、NYKのHCはCHIにとって馴染のある人物だからです。ディフェンスとリバウンド、アグリーゲームをモノにする戦い方をさせて、右に出るものなしのティボドーHCのチームは、その看板に恥じない戦い方でCHIのリードを突き崩そうとしてきました。

その一つが、OREB、そしてセカンドチャンスポイントです。NYKはトータルのリバウンドが45R、うちOREBは11本を数え、アウトサイドが不発な分をOREBで補おうとしました。ミッチェル・ロビンソンは一人で6本のOREBを奪い、対するマッチアップしていたギャフォードは4DREBに留まりました。そしてNYKはセカンドチャンスポイントにおいて13-5とCHIを凌ぎ、辛抱しながら逆転の機会を窺っていました。

そして、CHIに楽をさせなかったもう一つの要因としては、CHI時代のティボドーHCの戦い方の中でも特徴的だったベンチモブの活躍です。NYKベンチ陣には、オースティン・リバースやアレック・バークスといったベテランに加えて、ルーキーのイマニュエル・クイックリーという3人のスコアリングガードがいます。この試合ではリバースは不発でしたが、バークスとクイックリーが合わせて34Pをベンチから援護し、チームで6本しか決められなかった3ptのうち5本を沈めて先発陣を助けました。ちなみに、CHIは3ptこそ11本を成功させましたが、ベンチスコアでは24Pしかあげられておらず、先述の二人に10点も差をつけられてしまいました。NYKの抱えるようなスコアリングガードは、ホワイトが先発に昇格しているため、現状では不在の状態です。

この試合はどうにか勝つことができましたが、NYKに奪われたOREBをどう抑えてセカンドチャンスの目を潰すのか、ベンチの火力に劣る時どう対抗するのか、という2点は課題として見られたように思います。


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2018年12月23日 有料設定を変更しました。記事内容は無料にてご覧いただけます。記事を読まれた上でご購入いただける方は、100円にてご購入をお願いします。

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