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管理系業務の標準化と改善の視野を育てる

もちろん、改善は大切です。現場は基礎体力とも言えるでしょう。

しかし、一方で現場を動かす指示はどうなのでしょうか。

作業は標準化、効率化されても、その作業指示にあたる計画の質はどうなのでしょう。

計画から作業指示への連携や実績収集は効率的でしょうか。

計画予実の対比から将来に適切なアクションがタイムリーにできているのでしょうか。

営業や顧客との連携が密で、きちんと納期回答はできるのでしょうか。

原価計算が短期間で終わり、即経営陣に報告できるのでしょうか。

懸命に行っている現場の生産性向上は、果たして企業競争力に貢献する内容なのでしょうか。

実は、上にあげたような事柄は、ほとんどの企業がまともにできていません。

計画は手作業で質は向上せず、経営陣からの指示は曖昧で現場に判断を任せ、実績収集は手作業で膨大な時間を使う。

計画予実はタイムリーに把握できず、目の前のドタバタ対応で終始し、先読みしたリスク対応などできていません。

営業と工場は対立し、非難し合います。

納期回答などまともにできません。

原価計算は一か月近くかかり、月末に先月末の数字を見ている始末です。

生産性向上は、単に作業効率が上がっただけで競争力に関係がありません。

工場では、システムはほぼ使われていないと思った方が現実に近いと思います。

直接作業の標準化と効率化に比べ、管理系の仕事はほぼ人力で、人の質と努力に依存し、全体のつながりも弱く、紙と表計算ソフトで人が繋いでいる状態です。

そして、管理系の仕事の流れは「目に見えない」ため、結果的に標準化したり、改善したりできていない。

つまり、工場は目に見える人の作業だけ頑張って改善している一方で、管理系の業務の標準化と改善の視野が抜け落ちています。

そのため、管理系の業務は常にドタバタしていて、仕事が部門や個人で分断され、人力作業の集合体になっています。

質も、スピードも、コストもコントロルできていない状態です。

管理系業務とは、計画業務と実績収集・可視化業務といっていいでしょう。

本来の効率化は実行業務であるではなく、計画業務による指示で決まります。

いくら現場作業が効率化されていても、非効率な計画・指示では意味がありません。

しかし、管理系業務は目に見えないので、きちんと設計されておらず、可視化されていないゆえに、直すこともできていないのです。

結果、「計画はどうなっているのだ?ちゃんとしろ」、「実績が出てくるのはなんでこんなに遅いんだ?」、「毎回数字が間違っているじゃないか!」程度の怒鳴ることしかできない、マネジメントと呼べないマネジメントになっています。

あるいは、時間がかかって対策も打てない「結果報告会型言い訳説明」マネジメントになっています。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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