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友だちの手紙
あたりめです。
FESTAで7人がくれた手紙を何度も、本当に何度も読んでいる。
それぞれの人柄がにじみ出すぎた文面に愛おしさが一生やまず、それはそれは大変なことになっている。言わずもがな 全員の手紙が等しく大切でたからものなのだけど、テヒョンの手紙、たまらない気持ちになってしまった。
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「ファンの方とコミュニケーションをとる、という言い方だとビジネスっぽくなるのが嫌で」
「ただ友だちと話がしたい」
テヒョンにとって、アミは始まりから今もずっと友だちで。でもどうしたってテヒョンはアイドルだしアミはファンであって。
"友だちだから" 真っ先に話したくなるあれこれが テヒョンにはきっと山ほどあったろうに、でも彼は "アイドルだから"。
アイドルという職業はそれがなかなか難しい、というよりほぼ出来なくて、もどかしい思いを抱えることも多かったんじゃないだろうか。
アミという友だちは、テヒョンがBTS、アイドルだからこそ出会えた存在だし、
テヒョンがBTS、アイドルであることは、アミという友だちと最も近くで会話が出来る大切なアイデンティティで。
テヒョンがアミになにか話をするとき、そこには必ずBTSであること・アイドルであることが事実として介するけれど、
テヒョンにとっては出会ったかたちがたまたまそれであっただけで、事実として介するものは彼の視界に濃くなくて、
『アミ』が『◯◯で暮らす◯◯さん』であること、自分自身が『ソウルで暮らすキムテヒョン』であること、ただそれだけを、最初から、ずっと、ずぅっと、濁りなく見つめていて。
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FESTAでテヒョンが贈ってくれた手紙は、大好きで大切な友だちに久しぶりに綴る手紙そのもので。
限りなく、ひとがひとに手渡すもので。
『アミ!』
はい!
『とても会いたいです』
おうおう、私もたまらなく会いたいよ、
『何事もなく元気ですか?』
きみが居てくれたらもっと元気になれるなぁ。
マシンガンみたく、この3フレーズが最初の一行にぎゅうぎゅうになっている。
ご飯をもりもり食べていること、
ぐっすり眠っていること、
まわりの方々から良いエネルギーをもらっていること、
新しい経験を楽しんでいること。
(何から書こうか、まずは僕が元気なことを伝えないとな、"食べてる"、そしたら次は "寝てる" かな、)
ひとつ書いて、また浮かんだことをひとつ書いたのだろうか。寝食のことを書いたら、それをともにしている仲間の姿が次に浮かんだのかな?
読んでいると、自然とそんなことを考えてしまう。
『自慢になっちゃいますが、』
なになに?笑
『こんな方々と一緒に訓練できることへの感謝の気持ちを胸に、なんとかついていっています!とても刺激になるんです』
ねぇ自慢話じゃなかったの、またすぐまわりの方々の話になっちゃったよ?
とても素敵な方々に囲まれてるんだな、もしかするとそれは何よりも大切な自慢話かもしれないね。
「ただ友だちと話がしたい」
あったこと・感じたことをたくさん話したい。
きみは僕の友だちだから。
あれやこれやと次々書き綴るテヒョンの手紙を読みすすめ、心のなかでそれにぽつぽつ言葉を返すうちに、喉の奥がつんとして、じわ、と視界が滲んだ。どうやら私の胸がいっぱいになりすぎたみたいだった。
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『最近は自由時間に一人で端っこのほうに行って、ダンスを…踊ったりしています』
『体がうずうずしちゃって』
うんうん、
格好良いやついっぱい見せてくれてたね。
『高所恐怖症も克服しました。大したことなかったです』
展開が突然すぎんか?
『っていうのは嘘で、』
嘘なんかい!wwwwww
きみ、ほんとに思いついたまま話してるでしょう?
「アニィ、」ってこぼれる柔らかい声と、四角いお口にあてられる 筋の浮かんだ細長い指が、まるで目の前、テーブルの向かいの席にあるみたいだ。
『お互い離れ離れで、僕たちもARMYも不安なことだらけだと思うけれど、心配しないでください』
ねぇテヒョン、それだけは守れないかも。
心配はさせてほしいな。
私が不安に思う唯一のことなんだよ。
他に不安に思ったことは何ひとつないよ。
「アミログがみたいです」
「新しいのをください」
アミログをみてテヒョンが感じているものは、今きみの手紙を読んでいる私のなかに漂うこれと似ているのかな。
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だとしたら、あったかいねぇテヒョン。
めちゃくちゃあったかいよ。これはなんて呼んだらいいかな。
またひとつ、テヒョンに名前をつけてほしいものができた。
だからお願い、元気で、早く帰ってきてね。
サポートの通知を目撃したときは涙と鼻水を渋滞させながら喜んでおります、読んでいただき本当にありがとうございます。感想はこの上ない励みに、サポートは新たな音楽を浴びにゆくきっかけになります。