人を採用する

サービス業に従事する人は増えているようですが、僕らも含めて、現場は慢性的な人手不足に悩まされています。弊社も新店舗出店の際に求人を出しましたが、なかなか採用に至りませんでした。ただ、希望者がいないわけではなかったのです。お互いの求める部分が合わなかったということ。選り好みをするわけではないのですが、面接時にはやはり、初対面での印象で判断することが多いです。あ、別にビジュアルの話をしているわけではないので、お間違えのないように。。そりゃあ面接しているんですから、緊張しているのは当たり前ですが、話をしながら顔を見ていると、その方が接客に向いているかどうかがよくわかります。難しいところではありますが、接客が好きだ、という方でも、向いていないことがある。そのあたりは、僕自身の価値観に基づく個人的な意見になってしまいますが、短時間でハッキリと感じます。偉そうなことを言ってしまいましたが、じゃあそうやって採用した方々がずっと弊社で仕事を続けているのかと聞かれると、痛いところ。採用後に意見が合わなくなって退社されることもあります。そうなってしまったのは、採用した僕に原因があるはずです。きちんと説明しなかった、問題が起きた時にフォローが足りなかった、など。明らかな問題児であったとするのなら、見抜けなかったことがミス。すべては採用する側の責任です。それらを見極めるための試用期間がありますが、これは採用する側だけが判断しているわけではありません。実際に働いてみて、本当に続けられるのか採用された方が確認する時間。ウチは3ヶ月ですけど、ダメだとわかれば1ヶ月も居ないですし、いける!とお互い合意できれば期間短縮もあります。試用期間中の判断は、お互いに早く、正確にしたいですね。

僕は採用時に絶対にやらないルールを作っています。それは、、

人手が足りないから焦ってとにかく採用、はダメ。

いまの新店舗のスタッフが決まるまで、10人以上の方と面談しました。人が足りないのに選んでいる場合か!て状況でも、合う方を待ちました。今までもずっとそうでしたし、現に、待ったおかげで良い人材と巡り会うことができました。

たくさん採用してたくさん辞めても、残った優秀なヤツがいればいい。それは大手の考え。僕らのような零細企業では、人件費が占める割合がとても大きいので、とりあえず採用しておこう、なんて出来ません。焦って深く考えずに採用すると痛い目にあいます。それに、人の採用、人の教育といった部分は、お店の根幹となる部分。教育するコストは莫大ですから、採用はもう本当に勝負なんです。特に僕らのような専門的な知識や技術を要するお店では、ただ単純にそこに立ってレジ打ってて、なんて仕事はありません。アルバイトであろうが正社員であろうが、お客さんは一人のスタッフとして質問します。正確に答え、きちんと対応するためには、何より経験がものを言う。長く働いている先に得られるものばかりなんです。弊社のスタッフ採用は、パートアルバイトと正社員とがありますが、仕事に垣根はありません。キャリアの少ない正社員は、経験豊富なパートさんに仕事を教えて貰い、フォローして貰っています。では、正社員は何を求められるのか。優秀なパートさんがいれば、高コストの正社員は要らないんでしょうか。パートアルバイトなどの非正規労働者の地位向上が問題となる中、仕事内容で差が無い正社員との待遇差について、どう考えていくべきなのでしょうか。そのあたりの話は、他のお店や会社さんでもよく話題になりますが、別件になりますので、また他の機会に。仕事の満足度に重点を置いて、現場での不公平感を減らすための方法とは。。頭をフル回転させて考えています。

さて、ここから下は雑談というか、面談時に実際にあったことや、印象的だった話などをなんとなく。。大したことではありませんが、ややくだけて、しかもトゲのある言葉が並ぶので。。興味がある方だけで。

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