見出し画像

【徹底解説】AWS EC2の魅力と活用法を完全網羅!初心者でも安心のクラウドサーバー入門

「クラウド」という言葉がもはや当たり前になりつつある現代。その中でも、AWS (Amazon Web Services) は多くの企業や個人に利用されているクラウドサービスの代表格です。そして、その中核を担うサービスが EC2 (Elastic Compute Cloud)
EC2は名前の通り、柔軟性と拡張性を持つ仮想サーバーサービスで、初心者から上級者まで幅広く利用されています。

この記事では、EC2の基礎から応用、さらにはコストの効率的な管理方法までをわかりやすく丁寧に解説します。クラウドに詳しくない方でも、この記事を読めばEC2の魅力と使い方がしっかり理解できますよ。



サーバーとは?

まずは基本的なところから。「サーバー」という言葉を一度は耳にしたことがあるかもしれませんが、具体的にどのような役割を果たしているのでしょうか?

サーバーとは、クライアント(スマートフォンやパソコンなど)からのリクエストに応じてデータやサービスを提供するコンピューターのことです。たとえば、ネット検索をするとき、その検索結果を提供してくれる裏側にサーバーが存在します。

サーバーは一般的に物理的な機械として存在しますが、AWSのようなクラウド環境では、物理的なサーバーを仮想化した「仮想サーバー」が主流となっています。この仮想サーバーの技術が、クラウドの利便性を支えているのです。

AWS EC2とは?

では、本題の EC2 (Elastic Compute Cloud) に話を移しましょう。
EC2は、AWSが提供する仮想サーバーサービスで、「Elastic」という名前が示す通り、必要に応じてサーバーのスペックや台数を自由に調整できます。具体的には、以下のような特徴があります。

  1. 柔軟性: 利用状況に応じてサーバーの性能をスケールアップやダウン可能。

  2. コスト効率: 必要なときだけ利用し、使った分だけ支払う従量課金制。

  3. 多用途性: 様々なOSやアプリケーションに対応可能。

例えば、急激にトラフィックが増えるキャンペーンサイトを運営する場合、従来の物理サーバーでは容量不足に対応しきれないことがあります。しかし、EC2を使えば、短期間で必要なサーバー台数を増やすことができ、トラブルを防げるのです。

仮想化技術の仕組みと種類

AWS EC2を理解するには、「仮想化技術」の基本を押さえる必要があります。仮想化技術とは、一つの物理サーバーをソフトウェアで分割し、複数の仮想サーバーを構築する技術のことです。仮想化技術には以下の3種類があります。

  1. ホストOS型
    ホストOSの上で仮想化ソフトウェアを使用し、その上に複数のゲストOSを稼働させる方式です。Windows上でLinuxを動作させるといったケースでよく使われますが、処理速度が遅いため本番環境にはあまり向きません。

  2. ハイパーバイザー型
    ホストOSを介さず、ハイパーバイザーというソフトウェアが直接ハードウェアを制御する方式です。AWS EC2はこの方式を採用しており、処理速度が速く効率的なのが特徴です。

  3. コンテナ型
    ゲストOSを必要とせず、アプリケーションを動作させる軽量な仮想化方式です。例えば、Dockerを使って環境を構築する場合に利用されます。

インスタンスの種類と選び方

AWS EC2では、仮想サーバーのことを「インスタンス」と呼びます。そして、このインスタンスにはさまざまなタイプが用意されており、利用目的やアプリケーションの要件に応じて選択します。

主なインスタンスファミリーは以下の通りです:

  • 汎用型(mファミリー): バランスの取れた性能で、一般的な用途に最適。

  • コンピューティング最適化(cファミリー): 高いCPU性能が求められるワークロードに適している。

  • メモリ最適化(rファミリー): メモリ集約型のアプリケーションに最適。

  • 高速コンピューティング(gファミリー): GPUを活用する機械学習やグラフィック処理に向いている。

さらにインスタンス名(例:m5.large)は以下の要素で構成されています:

  • m: ファミリー(用途)

  • 5: 世代(新しいほど高性能)

  • large: サイズ(リソース量)

コスト管理と節約のコツ

AWS EC2のコストは、利用状況やインスタンスの選択によって大きく異なります。ここでは、主なコスト要素と節約方法を紹介します。

主なコスト要素

  1. 時間単位の課金: インスタンスを利用した時間や秒数に基づく料金。

  2. データ転送量: 外部ネットワークへのデータ送信は有料、受信は無料。

  3. ストレージ: データ保存用ストレージ(EBS)の利用料。

購入オプション

  • オンデマンドインスタンス: 柔軟だが割高。

  • リザーブドインスタンス: 長期利用向けの割引プラン。

  • スポットインスタンス: 安価だが中断リスクあり。

用途に応じてこれらの購入オプションを使い分けることで、大幅なコスト削減が可能です。

EC2のセキュリティと信頼性

AWS EC2は、セキュリティにも重点を置いています。その一環として利用されるのが「キーペア」です。キーペアとは、インスタンス接続時の認証に必要な秘密鍵と公開鍵の組み合わせです。正規のユーザー以外が接続できない仕組みになっており、セキュリティリスクを最小限に抑えます。

さらに、耐障害性を向上させる「プレイスメントグループ」の活用もおすすめです。以下の種類があります:

  1. クラスタープレイスメントグループ: 高速通信が必要な場合に適している。

  2. パーティションプレイスメントグループ: 耐障害性を高めたい場合に使用。

  3. スプレッドプレイスメントグループ: 独立したラックに配置することで重要なインスタンスを保護。


まとめ

AWS EC2は、クラウドコンピューティングの中でも特に柔軟性が高く、効率的な仮想サーバーサービスです。
初心者でも簡単に利用を開始できる一方で、高度な設定やコスト管理を通じて、より高度なニーズにも応えられます。ぜひこの記事を参考に、AWS EC2の世界に足を踏み入れてみてください!

参考リンク

クラウドの勉強をするならAWS SAAに合格しよう

AWS SAA(ソリューションアーキテクトアソシエイト)とは、Amazon社が運営する資格の一つです。
クラウドの勉強を体系的にするなら、AWS SAAの取得を目指した方がいいと言われています。
※AWS SAA試験の合格方法についてもまとめていますので、宜しければご覧ください

▼AWS SAAの合格方法はこちら


いいなと思ったら応援しよう!