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今年もありがとうございました(2020年12月29日)

 メルマガ読者の皆様へ、年末のご挨拶を申し上げます。
 まずは今年もメルマガを購読いただきまして本当にありがとうございました。
 以前も書いたように、このメルマガは細々とながら日本語のロシア軍事研究環境を維持できるようみなさまのお力を借りる場だと思っております。
 その意味では、今年は購読料の値上げにご協力いただいた結果、この目的をある程度安定的な軌道に載せられた一年でした。

 さらに驚きだったのは、値上げにもかかわらず読者数が減らなかった、というよりも何故かものすごく増えたことです。
 有料メルマガの読者数は公表しないというのがまぐまぐの方針のようなのでここでも具体的な数字は挙げませんが、とりあえず12月末現在の読者数は創刊時の3倍ほどになっています。
 思えば今年は、ロシでアの憲法改正(事実上のプーチン終身制ないし院政に道を開くもの)と新型コロナウイルスの蔓延、ベラルーシでの反ルカシェンコ運動の盛り上がり、キルギスでの政変、そしてナゴルノ・カラバフにおけるアルメニアとアゼルバイジャンの全面戦争といった具合に、旧ソ連圏大荒れの一年でした。
 そういえば11月には択捉島にS-300V4防空システム配備、なんていうトピックもありましたね。
 このあたりから関心を持って購読してくださった方が多いのかもしれません。

 さて、それでは2021年はどうなるか。
 願わくば旧ソ連はしばらく平穏にしていてもらって、落ち着いて書きたい長いものがいくつかあるのですが、果たしてそううまくことが運ぶかどうか。
 今も新著の原稿にかかりきりになっており、どうにか大晦日までには目鼻をつけて正月休みに突入したいと思っているものの、年内に予告されている「ロシア連邦国家安全保障戦略」の改訂版が出てきたりするとこの目論見も吹っ飛びそうです。
 あと近頃サブ研究テーマになっている北朝鮮もどうなりますかねぇ。
 まぁこの辺は相手のあることですから、のんびり構えているしかありません。

 ちなみに来年最初のメルマガとなる第112号は1月4日に配信の予定です。
 今年12月に実施された定例の国防省拡大幹部評議会及びゲラシモフ参謀総長の外国武官団との会見から、2020年のロシア軍を総括してみたいと思いますので、どうぞお楽しみに。まぁ、あんまり松の内から楽しみな話でもないかもしれませんが。

 最後となりましたが、皆さんどうぞ良いお年をお迎えください。

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