未練と諦めの狭間

それは憎しみに近いような感情であり
それは土砂降りの中に放り出されたような気分であり
それは一人迷った田舎道で見つけた柔らかい家の明かりで

置いて行かれた自分を可哀想だと思う。
見放されたような不安感で押しつぶされそうになりながら
もうあの頃のそれは過去のことだと言い聞かせる。

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取り残された時代の中に佇むレコードのように
低く、高く、心地よく響く音色のようにあなたの声は優しかった。

闇夜に溶けてしまいそうなほど悲しくて怖い夜に刺す
一筋の救いの光のようなあなたの声を聞くことはもうできず

絹のようにしなやかで柔らかく揺れるあなたの髪に
指を通すことはもうできなくて


それでも。

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流れるピアノの旋律が美しくて物悲しい。
高音が胸に響く。
未練なのかもしれない。


あの時を過去にしたくなくて
今でも好きで、だから。

隣にいるのは自分ではない人、きっと優しい人。
だから。
幸せになって、なんて言ってやらない。

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さようなら、ずっとさようなら。
ありがとう、全部ありがとう。

これは僕の最後の強がり。


君のことをまだまだ好きで
こんなに泣いている僕のことを、世界は知らない。

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天才バンド/君が誰かの彼女になりくさっても

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