花が降る街
亡くなった人を想ったとき、その世界でその人の上に花が降り注ぐ
というのを何かで読んだことがある。
なんて素敵な世界なんだろう。
亡くなったあとの世界のことは誰も分からないけど
そんな世界があるかもしれないと言う空想の話でこちらもの気分は随分と救われる。
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どんな幻想的な世界なの
苦しみのない世界にひとり、花が降り注ぐなんて。
つい先月の訃報をきっかけに思い返してみても
わたしの人生の中には幸せなことに旅立っていった人は少ない。
30数年の人生、たったそれしかない人生。
この先たくさんの別れを経験することだろう。
一時の別れもあれば人間関係の別れもあるし、もちろん今生の別れだって。
きっとひとつひとつが重なってこれからの自分を作っていく。
人によって出会いによって私自身が作られていく。
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作り上げられたその人の物語によって引き継がれて繋がっていく
人生のリレーのようなそんなバトンが幾重にも折り重なる世界で
今、その目で、この記憶に全てを焼き付けるように生きていこう。
私を通して全ての人の物語が続いていく。
先月旅立ったあなたのことも
私が話すことで記憶の中で生前の日々が輝く。
まだまだ歩いているように道のりはまた誰かに託されて続いていく。
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そうやってそうやってたくさんの人があなたを思い出して
あなたのいるそちらの世界、
あなたの真上にたくさんの花を降らそう。
ハロー、今君に素晴らしい世界が見えますか?
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