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色で感じるこころのなか

先日、自分で描いた絵を、傘にするというアートワークをしてきた。

画材は様々で、アクリル絵具やパステル、顔料、コスメ、洗顔フォームで作った泡。ツールも筆だけではなくて、歯ブラシやコットン、もちろん指も可。

自分の思うままに、色を通した自分との対話を楽しむ時間を過ごした。

絵を3枚描いてみて、自分はこういう色彩の中で生きているのだ、こういうイメージを描きながら暮らしているのだ、ということが具体化された。

1枚は、自分の好きなところや、心地良い世界観が表されているように思う。今の自分の一番大きな領域を占めている、現実的な自分のイメージ。

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1枚は、シャープな強さと艶という「欲しいもの」のイメージに近い。やや中二病的な配色は、自分が好きなものを好きと言いきりたいという自信への渇望でもあるかもしれない。

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1枚は、夢みがちで地に足のつかない、優しい他者と彼らに認められたい子どものような自分のイメージ。あんまり好きじゃないかも、と描いた当日は思っていた。
でも時間が経ってみると優しげで、柔らかで、こんな一面も悪くないかもと思えてる。

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最近、やりたいこととやるべきこととやったほうがいいことがごちゃごちゃして、結局何もやらない、という日々が続いていた。

変わりたい、変わるためには何かをしなければ。

そう思うほどに、焦り、空回りし、プレッシャーに押しつぶされ、できない・やらない自分にがっかりし…。

何かを継続している人、頑張っている人、成し遂げている人を見ては、憧れ、嫉妬し、自分を卑下し、自分もこうありたい、あらねばと一人、勝手に息を切らしていた。
気持ちだけ迷走していた。一歩もその場を動いていないのに。

客観的に自分を捉えることがただでさえ苦手だ。

最近は輪をかけて、自分の得意なこと、好きなこと、不快なこと、苦手なこと…どれも「ふつう」と答えてしまいそうな、動きの鈍い心持ちだった。

それが、絵を描いて、それを眺めてみて、自分の感じていることに外から触れることができた。少し自分のことを落ち着いて見ることができた気がする。

この絵の好きな部分8つを写真に切り取って、傘の布地にプリントする。
結局「現実的な自分」だけを組み合わせて配置した。
いろんな面を組み合わせてみたけど、なんかごちゃごちゃして、不安定な感じがしたから。

良い傘になるといいな。


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