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「ひとりの世界」って意味分からん

「ひとりの世界」は、C-C-Bの9thアルバム「信じていれば」に収録されている曲です。作詞・作曲:英樹さん 編曲:田口さん となっています。

C-C-B 9th アルバム「信じていれば」のジャケット

1988年12月にアルバムが発売された4ヶ月後、私は3駅先の志望校へ進学しました。解散発表が89年4月だったので、解散は高校に上がってすぐのニュースでした。
驚いたし、残念だったけど、なんとなく納得できる感じもありました。

ある日、駅から自転車で出ようとしたときに、向こうから歩いてくる女子高生グループの会話が聞こえてきました。

『ひとりの世界って、意味分からんよなぁ~??』
違う学校の子たちだったけど、あんな風に会話をしている子を見たのははじめてだったので、思わず振り返って耳をそばだててしまいました。

(やっぱり? やっぱりそう思うよね??)
私は心の中で思いっきり賛同の声を上げました。以降、二度と会うことはなかったけど、このことがきっかけで私の(野暮な)「ひとりの世界」への考察がはじまりました。

おそらくですが、当時の私たち程度の解釈では、曲中に登場する「キミ」と「ママ」の区別が出来ていなかったのではないかと。
(英語の歌詞を聴き飛ばしていた可能性)
忠告の言葉も全部、「キミ」の言葉と勘違いしていたんじゃないのかしら。

キミがいない世界なんて考えられないのに、なんだか「ひとりにして欲しい」って願ってるようにきこえるよね?・・・という勘違いです。
(当時はそう解釈していました)

ですがこの約半年後に、真相に気づくニュースを知ることになりました。
(ABCラジオファンキーズの記事参照)

英語の歌詞の中に「ママは絶対、うんとは言わない。そんなこと分かってる。」という、ニュアンスの一文があります。

この曲に描かれているのは「猛烈に交際を反対されているカップル」だということは、歌詞を聴いていればわかりますよね。

そうか、そういうことなのか・・・。
言うなればこれは「恋愛するバンドマンの抗議文」ではないか・・・(^_^;

「信じていれば」裏ジャケットと英樹さんのベース

英樹さんに、第一子が誕生されることを知ったのは、確か89年の初冬~真冬の頃でした。女性週刊誌をわざわざ立ち読みに行ったか、買ったかした記憶があります。解散後の話だったので、情報源はそれしかありませんでした。
(再結成するのか?渡辺氏の祝宴で??みたいな、どうでもいい内容でしたが)

一緒に進学したC-C-B仲間の友だちと、ほどよくガックリしながらも、英樹さんのしあわせを心から願ったものです。
生まれてくるベイビーちゃんを、勝手に(性別まで決めて)「至福くん」と名付けて、ノートの端によく落書きしていました。

その後は、勉強に部活に恋愛に・・・と、私も青春を謳歌していきました。
この頃に夫と出会っているので、彼らとの思い出はよいかたちで終わらせることが出来ていたかもしれません。

「とあるバンドマンの猪突猛進な愛」という目線でこのアルバムをながめると、作詞、作曲、編曲を同じ二人で担当している「BEAT The MEAT」もなんだかとっても意味深に感じてしまいますね~。

言葉の違いとか、見知らぬ国とかって、これ「外国」の話じゃないですよね、きっと。(ウフフ)
英語の歌詞には、翻訳アプリを使いましょう。
あの時代とは違って、いまは検索すればだいたい分かるようになってますから。笑

ホント、どうしょうもなくかわいいヤツだな~英樹さん・・・。
(もう月星座・牡羊座に決定だよ)

この作品が出来たときの彼らの歳を、ゆうに追い越してしまった今の私には、そう思えて仕方ないですね。

このアルバムには「終わり」と「別れ」そして、「願い」と「希望」がたくさん詰め込まれているような気がします。
だからこそ、「信じていれば」「A-Ki-Ra-Me-Na-I-De」なのではないでしょうか。

ここまでいろいろ書きましたが、
あくまで「私的見解」でありますこと、ご了承くださいませ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。