小説『偶然でも運命でもない』 7話:偶然じゃなくても
響子さんの言葉はもっともだ。
確かに、歳の離れた友人がいてもおかしくはないとは思う。SNS等で知り合った歳上の友人と創作活動やゲームをするなんて奴は、少数だけどクラスにもいる。ただ、そこに自分が関わることになるとは思っていなかっただけだ。それも、響子さんのような、趣味の接点もない、かなり歳の離れた女性が相手だなんて。
ついさっきまで、眺めるだけで名前も知らなかった彼女は、たった今、大河を指して“友達みたいなもん”と言った。
彼女は自由だ。
まだ数十分しか話していないけれど、そ