個人的にここが好き!福田洋介♪さくらのうた

この曲は2012年度吹奏楽コンクール課題曲Ⅰで、7年経った現在でも多く演奏される名曲です。この次の年からは課題曲はどれも似たものになってしまいますが‥

○作曲家
福田洋介
1975年東京杉並生まれ。現在まで作・編曲は独学。中学・高校と吹奏楽を続ける。高校在学中より現在まで演劇・舞踊・映画・TV・イベント等の音楽制作、吹奏楽、室内楽の作・編曲および指導・指揮に力を注ぐ。吹奏楽やアンサンブルのCDや楽譜を各社より出版。佐渡裕&シエナWO、テレビ朝日「題名のない音楽界」などのアレンジャーとしても好評を博す。
○作曲家からのメッセージ
“Andante cantabile”と記したように、穏やかに歌う演奏を期待します。さらに吹奏楽ならではの色彩感とダイナミクスも大事に、アンサンブル・ソロ・テュッティのキャラクターの違いを演出してください。
多用されるプラルトリラーの装飾音は“1回”で演奏してください。“Con moto”や“Grazioso”などはテンポではなく発想記号として書きましたが、自然なアゴーギクは歓迎します。
フレーズ間や間の取り方で個性が出ますが、作為的過ぎると不自然になります。ストーリー感を大事に表現してください。
みんなに愛される「さくら」にイメージを重ね、やわらかな感性に身を委ねたステキな演奏をお願いします。

○個人的見どころ
2012年は私が中学2年で、ちょうど世代だったのですが、音楽初心者や誰が聴いても名曲だとわかります。
私が思うに、日本人は日本を題材にした曲は強いです(作曲も演奏も)。この曲が名曲になった大きな理由と思っています。
楽器側の視点として、ピッコロというフルート奏者を使わせるあたり分かっているなという印象です。
というのも、誰が吹いても上手く聴こえるから。(個人的な感想。下手な人見たことない)
また、日本には篠笛があり、日本的な曲には欠かせませんね。
起伏のつくり方が上手いなと感心します。
全体的に調性が落ち着いていて且つ歌いやすいなという印象です。
途中Ddurに転調するところがあって〔F〕それがこの曲にとてもマッチしているのです。これはこの曲のクライマックスではないでしょうか。
詳しいことはこちらで

こちらはオーケストラ編曲版があり、最近21世紀オーケストラで演奏されました。
弦楽器でも映えますね。

2019年度の課題曲Ⅰ《「あんたがたどこさ」の主題による幻想曲》林大地作曲が久々に近いものを感じます。
さくら-春でⅢではなく…(あれはリードの《音楽祭のプレリュード》)

参考

社団法人 全日本吹奏楽連盟 出版 2012年度全日本吹奏楽コンクール課題曲 FULL SCORES より(作曲家紹介とメッセージを引用)

http://www.winds-score.com/sp/kadai2012/kadai2012-full.pdf

拙い文章ですがお読み頂きありがとうございます! 私の詳しくは https://t.co/c3ikR7p8Ht インスタ: https://www.instagram.com/cbyoshida/