吹奏楽コンクール課題曲個人的にヒトコト♫2020-Ⅳ 吹奏楽のための「エール・マーチ」
吹奏楽指導者コースに在籍・コントラバスを学んでいる吉田が吹奏楽コンクール課題曲を弾いてみました企画です。
先に今回の内容とおことわりですが、
・コントラバスの視点で話す(コンバスのことしか基本書かないかも)
・楽譜は基本的にあげない(著作権的に)
・気が向いたら動画あげるかも
文章でばーっとコンバス的思ったことを書いていくので、ご質問や弓順でわからないことがあれば、オフレコでTwitterのDMなどで対応できます。
第4回は2020年度課題曲Ⅳ 宮下秀樹作曲⦅吹奏楽のための「エール・マーチ」⦆です。
聴いてて元気をもらえる曲ですね!
この曲は課題曲の中でいちばん易しい曲です。なのですが、ところどころ難しいところがあるので気を引き締めて練習しましょう笑
(私の中の易しいは2011年度課題曲の⦅南風のマーチ⦆なのです。それに比べれば近年の課題曲はとてもレベルが上がっています!!)
○全体的な感想
弓順と「Es(最高音)」が難しいですかね。
○曲中解説
1小節目
fにアクセントがついています。
課題曲ⅠとⅢの時に「fp(forte piano)とsfz(sforzando)の違いは?」について説明しました。
fpは弾きはじめがfなだけです!そしてすぐにpにします。
sfzはfに「強烈な」アクセントが付いた形です。
よくやりがちな間違いというか、技術的な問題として、fpにアクセントがついてしまう場合がありますが、まず頭で整理してください!いつものfが一瞬で終わるだけです。
ということを意識してみるとより上達するかも。
sfzはfに「強烈な」アクセントが付いた形
今回は「ただの」アクセントです。力に任せて強烈な1発は許されません笑
適切な加減で弾きましょう。まず、どんな曲かイメージを膨らめましょう。
・3小節〜
左手の取り方ですが、
①42/41/14(数字が指番号です)
②42/41/(D線で)41
のどちらかと考えています。やりやすい方でやってみてください。
・6小節〜
この小節は次の小節・音に向かう音ですので、(up)で。
余談ですが、フレーズの話を載せておきます。今回は6小節目(偶数小節)なので、次の奇数小節(7小節目)に向かってください!
・B-10(Bから数えて10小節目ということ)
弓順でも良いですが、私なら(down)(up)(up)/(down)(up)(up)のほうが、行進曲的には良いのかなと考えました。
・B-5
すごく迷ったのですが、弓順で良いと思います。
・B-7
課題曲Ⅰでも解説しましたが、1拍目は(down)また同じ場所に戻して(down)(up)で。というのも、1拍目頭が適切な位置から弾き始めていることを前提に、そこから先で細かい音を弾くのはチェロ以上ならともかく、コンバスで弾くのは難しいのです。また、この弾き方はよく用いられます。
・D-8〜
この小節は次の小節・音に向かう音ですので、(up)で。
・G-8〜
ここがいちばん難しいです。
4拍目裏の「H」と次の「D」は同じポジションで取りたいところです。
・I-10
これはベートーヴェン作曲の⦅交響曲第5番⦆でも出てくるのですが、1拍目裏の音をアクセントが付いているのでよりしっかり・はっきり弾きたいところです。なのでそれまでの音はしっかり(私はこのことを「チョコたっぷりトッポ」と言っている(TOKIOの長瀬さんCM世代))のばす必要は必ずしもないです。
最後に、注意なのですが、この記事を鵜呑みにするのは良くないです。
というのも、特に弓順はセンスが問われてきます。私が2年前につけた弓は今の私からしたら「この弓順はありえない」と見返していて思います。
ベルリンフィルや有名なオーケストラがこの弓順だからこうしようも、いったん自分でやって無理がないか確かめてから採用しましょう。
次回は、課題曲Ⅴをとりあげられたらと思います!
拙い文章ですがお読み頂きありがとうございます! 私の詳しくは https://t.co/c3ikR7p8Ht インスタ: https://www.instagram.com/cbyoshida/