見出し画像

吹奏楽コンクール課題曲個人的にヒトコト♫2020-Ⅰ トイズ・パレード

吹奏楽指導者コースに在籍・コントラバスを学んでいる吉田が吹奏楽コンクール課題曲を弾いてみました企画です。

先に今回の内容とおことわりですが、
・コントラバスの視点で話す(コンバスのことしか基本書かないかも)
・楽譜は基本的にあげない(著作権的に)
・気が向いたら動画あげるかも

文章でばーっとコンバス的に思ったことを書いていくので、ご質問や弓順でわからないことがあれば、オフレコでTwitterのDMなどで対応できます。

第1回は2020年度課題曲Ⅰ 平山雄一作曲⦅トイズ・パレード⦆です。
この曲は第30回朝日作曲賞受賞作品です。
この曲は表題の通り愉快で可愛らしい曲ですね!

○全体的な感想
・全体的には弾きやすいと思います。2年生ならば弾くことができるかも。
・arcoとpizz.の持ち替えが大変かも。(裏技教えます)
・弓順迷う
・右手技術を習得するとより良く弾けます。

○曲中解説
・1小節目
付点四分音符と八分音符の組み合わせです。弦楽器的に、物理的に比率(弓の配分)を考えて弾くことができるとより良いでしょう。
例えばこれを付点四分音符:八分音符=1:1でべったり弾いたらどうなるでしょうか?きれいに弾けないのと、管楽器とニュアンスが揃わなくなります。なので、付点四分音符(=八部音符3つ分)を3分割してみて、この中の1分割分と、2拍目裏の八分音符が同じ長さになるとeven(等しく・きれいに)に弾けるのではないでしょうか。

弓の配分 Ⅰ-1

・A-8(Aから数えて8小節目)
2拍目の弓順を(up)(up)にするか迷うところ。これは2通りあります。やりやすい方でやってみてください。4拍目は当然(up)です。

・B-2
3拍目は(down)また同じ場所に戻して(down)(up)で。というのも、3拍目頭が適切な位置から弾き始めていることを前提に、そこから先で細かい音を弾くのはチェロ以上ならともかく、コンバスで弾くのは難しいのです。また、この弾き方はよく用いられます。
4拍目はアクセントとスタッカートが付いていますが、(up)でしっかりひっかけてください。

・C
アクセントがくどいですね‥笑
私はこの書き方を純粋に信じて結果的に全体的に音が汚くなることを危惧しているのですが、心情としてはテーマ(主題)かつ旋律だから、いうならば勇しく弾ければ良いと思います。

・C-7
問題はここなのですが、みなさんpizz.arco間に合いますか?
今回に限って言えば開放弦なので、「G」の音くらいは左手pizz.という裏技もあります。もちろん個人練習では最大限努力しましょう。

・F-4
左手の話です。ポジションという概念はお持ちでしょうか。ここから使えます。
「Eナチュラル」から1の指(=第1ポジション←中には別の書き方がありますが、世界標準で書いています。ポジション表を貼っておきます)で取ると、「Fis」が移動せず4で取れます。そのあとの「H」まではそのポジションを維持してください。

画像2

・G-1
ここからは左手のポジションはハーフポジションで取ってください。

・H-1
右手です。ボウイングは(up)から始めましょう。そうするとfpが(down)で入れます。

ところでfp(forte piano)とsfz(sforzando)の違いは?
fpは弾きはじめがfなだけです!そしてすぐにpにします。
sfzはfに「強烈な」アクセントが付いた形です。
よくやりやすい間違えというか、技術的な問題として、fpにアクセントがついてしまう場合がありますが、まず頭で整理してください!いつものfが一瞬で終わるだけです。
ということを意識してみるとより上達するかも。

・H-8
(down)(down)で良いと思います。

あとは以下同文です。

ここで注意なのですが、この記事を鵜呑みにするのは良くないです。
というのも、特に弓順はセンスが問われてきます。私が2年前につけた弓は今の私からしたら「この弓順はありえない」と見返していて思います。
ベルリンフィルや有名なオーケストラがこの弓順だからこうしようも、いったん自分でやって無理がないか確かめてから採用しましょう。

コントラバスポジション早見表(Fシマンドル版(海外標準版))-1

最後にコントラバスの弾く場所と音の関係を貼って終わります。

次回は課題曲Ⅱです!

拙い文章ですがお読み頂きありがとうございます! 私の詳しくは https://t.co/c3ikR7p8Ht インスタ: https://www.instagram.com/cbyoshida/