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教育機関としての義務を果たせ

同時双方向型でこそ学習指導は成り立つ

 何の準備も無く突然の休校から2ヶ月が経ちました。その間、学校の教職員や学校設置者である教育委員会の職員はどんな仕事をしていたのでしょうか。ニュースを見ていると、チラホラですがオンラインで学習支援していこうという試みが出始めています。が、まだまだ少な過ぎます。文科省による4/16時点の調査によると「同時双方向型のオンライン指導を通じた家庭学習」の実施はたったの5%です(赤丸は筆者による)。

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 教科書や紙の教材、テレビ放送、授業動画配信、民間のデジタル教材など、それぞれのメリットはありますが、あえて言えばあくまでも一方通行の学びに過ぎません。これらのツールはあくまでも、主体的かつ自律的に学習に取り組める生徒向けです。(そう言った主体性や自律性を学校教育で育んできたから大丈夫、と学校関係者は思いたいのでしょうが、それ本気で思いますか?)
 一方通行の学びでよければ超一級のAIやビッグデータを使って完全無欠の教材を作ってそれを提供すれば完了です。一方通行では学習が進まない生徒が大半なわけで、知的好奇心を喚起しやる気にさせる、学びの面白さを伝える、疑問に思ったらライトナウで質問できるような同時双方向でこそ学習指導が成り立つのは言わずもがなでしょう(同時双方向型でやる気にさせるAI教材が開発される可能性もありますが)。

学校って何のため?

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