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気になる空き家(推定)を見つける

三鷹台ってどんな街

 何を隠そう僕は三鷹市在住であり、以前の職場が新宿だったこともあり三鷹台駅をよく利用していた。吉祥寺駅から2駅、井の頭公園へは自転車ですぐ行ける距離というなかなかの好立地。駅前には小田急OXというスーパー、ローソンやセブンイレブンの他にも昔からやっている個人商店の中華料理屋やラーメン屋、蕎麦屋、お洒落なイタリアンなんかも少ないけれどある。賃貸物件の家賃相場は井の頭線で一番安い(2019.3.30現在)。基本的に住宅街であり通勤、通学の時間帯は結構人通りが出来て、トップ画像の坂道を登り降りする人が割と行列のようになる。

気になる空き家(推定)がある

 そんな三鷹台にも気になる空き家(推定)がある。場所などの情報は詳しくは書けないが、木造2階建で結構広い床面積であり、僕が三鷹市に引っ越し、空き家の活用について興味を持ち始めた2012年頃からは少なくともずっとシャッターが閉まっていて人が住んでいる気配を感じない状態だ。表札があったので住所はわかる。郵便ポストには名前も書いてあった。法務局へ問い合わせれば所有者を割り出すことは出来るだろう。

小規模保育所、コワーキングスペース、放課後の学習・交流スペースetc

 どんな風に活用、再生できるか勝手に妄想してみる。通勤、通学時間帯に歩いている人を見ていると結構若い世代をよく見る。共働きの子育て世帯も多く住んでいると考えると、子どもを預けられる小規模保育所としての活用は一つ思いつく。駅からもそんなに遠くない立地であり、三鷹台駅は電車で吉祥寺駅まで約5分、渋谷駅までは約20分と便利である。
 他にもコワーキングスペースとしての活用もいい。インターネット環境を整え、机や椅子を置き、お洒落なカフェなんかも併設して、またはカフェ風な内装にリノベーションして。最近、副業解禁の流れが起きていること、人生100年時代と言われていてパラレルキャリアや2枚目の名刺的な働き方が模索されている時代であること、時間や場所にとらわれない働き方が可能になってきたこと、などを背景にコワーキングスペースのニーズは高まっていると考える。
 学校が終わったら部活や塾など現代を生きる子どもたちは大人同様に忙しい。まず部活動に関しては本来は教育課程外の活動であるにもかかわらず、必ずしも部活動に関する専門性を持たない教員が顧問として指導をしている現状がある。教員の多忙化・長時間労働(小学校教員の3割、中学校教員の6割が「過労死ライン」である月80時間以上の時間外勤務を行っている実態)が最近メディアでよく取り上げられるようになっており、中でも部活動の負担が大きいことが指摘されている。長い目で見れば部活動の指導は地域のNPO的な組織が担い、より専門性の高い指導が行われるようになり、生徒の自発性がより尊重されるようになるのではないかと思う。そうなったときに子どもたちの放課後の時間の過ごし方がより問われるようになってくる。塾に関してはスタディクーポンのような新しいサービスも生まれており、経済的に厳しい家庭の子どもでも学校外で学習の機会を得られるようにはなってきている。しかし、もっと手軽に学校と自宅の通学路に間立ち寄れる場所があって、そこで英語やプログラミングなどについて学んだり、学校や家庭では学べないことを学んだり、地域の人たちと交流できるようになればいいと思う。

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 街に点在する空き家を使って地域の課題解決や、新しい創造の場だったり、街の魅力を高めるコンテンツをつくることができるはずだ。

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