なぜシャッターアートだったのか?
2020年7月〜2021年2月にかけて三鷹台エリアの5箇所で実施されたシャッターアートについて振り返ります。
きっかけは松戸のまちアート
2020年7月にシャッターアートを企画したそもそものきっかけは、2015年〜17年ごろまでプロボノライターとして参加していた株式会社まちづクリエイティブが仕掛ける「MAD Cityプロジェクト」での体験が大きいです。
MAD Cityプロジェクトは「クリエイティブな自治区をつくる」をビジョンに掲げ、地元で暮らす人たちと連携し触発し合いながら、主に改装可能・原状回復不要な賃貸物件を使って、新たな実験や試みに取り組む人たちの自由な活動の場を、松戸駅周辺の各地で生み出しています。
松戸駅周辺を歩いてみると、壁画アートや公衆トイレアート、賃貸物件アートなどといったまちアートが点在しています。
▲2010年3月に地元町会及びNPO団体との協働企画で、オランダ人アーティストを中心とする作家3人の共作により制作された壁画アート(参考)
▲2015年6月に「一宿一芸」をコンセプトとするアーティスト・イン・レジデンスである「PARADISE AIR」のプログラムによる制作された公衆トイレアート(参考)
▲改装可能・原状回復不要な賃貸物件に当時入居中のイラストレーターが手がけた賃貸物件アート(参考)
こういった自由な創作ができる(許される)場がまちの至るところにある(つくることができる)面白さや価値に、このときふれられたのは私の中で大きかったです。
殺風景なシャッターがなんだかもったいない
2020年3月から開始したイノイチサードプレイスプロジェクトの活動は主に週末に行っていました。以前まで骨董品屋だった店内の掃除や大量に残っていた物の片付けとお譲りをするということを繰り返していました。しかし、なかなかこの作業は終わりが見えず、平日の大半の時間は相変わらずシャッターが殺風景であるこことになんだかもったいないなと感じ始めたのが梅雨明け頃だったと思います。
そして暑くなり始めた初夏の頃、ありがたいことに物件のオーナーさんにご了解をいただき、シャッターアート企画がスタートしたのでした。
MAD Cityプロジェクトでの経験や松戸のまちアートの体験とイノイチサードプレイスプロジェクトの活動を掛け合わせることで、シャッターアート企画につながりました。
まちの余白を活用して新しい価値をつくる活動はみなさんのサポートに支えられています。