不動産市場に出ていない個人住宅の空き家
2020年は他者にも頼ってみる
不動産市場に出ていない個人住宅の空き家活用に向けて、2019年はお手紙のポスト投函や不動産登記情報を調べて所有者宛に郵送というアプローチをメインとしてきました。しかし、なかなか埒が明かないため、空き家活用している人の話を聴きに行ったり、空き家相談窓口に電話してみたり、たまに行くコワーキングスペースの店長に話しかけてみたり、2020年に入ってからの一ヶ月は他者と積極的にコミュニケーションを取ることで空き家活用に向けた糸口を探っています。
空き家相談窓口に聞く
行政の空き家相談窓口では不動産業界団体や金融機関が相談に乗ってくれます。金融機関の方はあくまでも活用する空き家があってからの融資の話がメインで、個人住宅の空き家の発掘に関する情報は残念ながら得られませんでした。
一方、不動産業界団体の方は趣旨を理解してくださり、行政職員と近日中に会うので話してみると言ってくました。こちらはリアクション待ちです。
また、空き家管理事業者にも電話したところ、都内ではほとんどの空き家が流通に乗ることができる(買い手や借り手が見つかる)ので、空き家の公的活用に関する問い合わせは月に1件くらいとのことでした。しかし、流通に乗れるにもかかわらず放置されている、または限りなく使われていない住宅が確実に存在しているため、発掘するかしないかの問題でもあると個人的には考えています。
不動産事業者に聞く
今年初めての雪が降った土曜日、事前に電話予約していた不動産事業者のスタッフさんにアポを取りお話を伺ってきました。基本的に不動産市場に出ている物件しか紹介できないということでした。お話の中で、住宅以外の活用をするにあたっては「用途地域」を確認する必要があること、町内会の回覧板や掲示板は意外と効果的かも、という発見がありました。あとは、単純にポスティングの量を増やす必要性も感じました。
コミュニティセンターに聞く
地域ごとにあるコミュニティセンターにチラシを持って回っています。チラシをすんなり掲示やラックに入れてくれる、判断つかないので一度預からせてください、市の後援がないと置けない、自主的な活動は置けない、など概ね厳しい結果になっています。
町内会に聞く
まずは役所の町内会担当部署に電話してみたところ、私が住んでいる地域の町内会長さんに話をしてくれるということと、今度2月に町内会の取組の発表会があるという情報を教えてくれました。まずはフェイストゥフェイスで顔見知りになってから、というのは理解できるし、遠いようで近いアプローチだと考えます。
社会福祉協議会、ケアマネなど福祉関係者との連携
個人住宅が空き家になる大きな原因の一つは高齢化です。配偶者が亡くなって単身となり、高齢者施設に入所することになることで空き家になるというのはよくあるケースですし、超高齢化している現代、そして近い未来においてますます先鋭化すると思います。
そのため、介護保険サービスを利用する際に必要なケアプランを作成するケアマネージャーさんなどは高齢者と接する機会が多く、住宅に関する困りごとなどの情報も入ってくることが考えられます。そのため福祉関係者との連携の可能性を感じています。
※サムネ画像は「千住Public Network East」が面白そうな北千住駅東口地域の一角
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