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GⅢ 中山金杯2021・京都金杯2021・他

絶好のスタートを切れるか1年の幕開けとなる両重賞についての予想です。

中山金杯

コース形態

1コーナーまでの距離は十分にあり、一度目の急坂を迎えるため前半はそこまでペースは速くなりにくい。1-2コーナー間はゆったり流れ、向正面からペースアップ。
最後の直線で2度目の急坂を迎えるためラスト1Fは時計が掛かる。

レース傾向

過去5年のレースタイムは1.59.2〜2.01.2。
中山金杯は過去5年2F目の平均が11.0と同コースで開催される古馬OP戦(11.1程度)と比べて早くなる傾向。
下級条件は11.5以上でゆったりと入っていることからも内ラチなどのポジション争いが激しい傾向。
2016年こそ逃げた松岡正海Jが上がり3F戦を演出したが基本的にはラスト5Fロングスパート戦でラスト1F最遅。
過去5年で馬券内に来た15頭中9頭が4角4番手以内とオーバーペースにもなりにくく前有利が基本線。
ただし今年は例年以上に馬場が重そうでここは要注意。

血統傾向

2020年
1着 トリオンフ
タートルボウル×ダンスインザダーク

2着 ウインイクシード
マンハッタンカフェ×ボストンハーバー

3着 テリトーリアル
Teofilo×Street Cry

2019年
1着 ウインブライト
ステイゴールド×アドマイヤコジーン

2着 ステイフーリッシュ
ステイゴールド×キングカメハメハ

3着 タニノフランケル
Frankel×タニノギムレット

2018年
1着 セダブリランテス
ディープブリランテ×ブライアンズタイム

2着 ウインブライト
ステイゴールド×アドマイヤコジーン

3着 ストレンジクォーク
メイショウサムソン×アグネスタキオン

2017年
1着 ツクバアズマオー
ステイゴールド×Giant's Causeway

2着 クラリティスカイ
クロフネ×スペシャルウィーク

3着 シャイニープリンス
キングヘイロー×リンドシェーバー

2016年
1着 ヤマカツエース
キングカメハメハ×グラスワンダー

2着 マイネルフロスト
ブラックタイド×グラスワンダー

3着 フルーキー
Redoute's Choice×サンデーサイレンス

小回りコースだけにストライド大きく走るタイプの差し追い込み馬はコーナーでの加速が難儀で直線も短いため割引が必要。
冬の中山でもあり、例年より時計が掛かっていることも踏まえればパワー、スタミナ、粘りという部分は例年より求められそう。
昨年覇者のトリオンフは父がハイインロー的なスタミナを増幅した形のスタミナ型ノーザンダンサー系のタートルボウルに母父ダンスインザダーク(3代母Key to the Mintは最強のスタミナ根源)にモガミなのでかなりのスタミナ型先行馬で揉まれず先行すればしぶとい馬で4角4番手以内で通過した際の戦績は馬券外なしと自身の血統背景を存分に発揮した。
また19年の覇者で18年2着のウインブライトはステゴ産駒ながらノーザンテーストクロスで頑強なパワーピッチタイプでステゴの黄金配合。
16年覇者のヤマカツエースはキンカメ×RobertoでラブリーデイらのようにGold Digger≒BramaleaやTom Foolの影響により内回り小回り向きの機動力を備えたタイプだった。
先行したり4角を捲れる機動力のあるタイプはやはり評価するべきだろう。

予想

頼みの綱のウインイクシードももう7歳で適性だけでどこまでやれるか。枠順もハマるタイプは少なくここ数年で最も難解な雰囲気を漂わせている。
それでもCコース替わりで内がかなりリカバリーされるため内の先行できる穴馬が人気を集めそう。

◎ヴァンケドミンゴ
結果としては福島記念の上位馬を評価した。
ナスペリ的な跳びで走るタイプだが勝負ところで捲れる機動力もあるし、小脚も使える。
外差しなら堅実に脚を使えているし、内を器用に回ってこれるタイプではないだけに外枠はプラスだろう。
中山では3勝クラスで2度着外に沈んでいるがどちらも仕掛け所で詰まっている。
スムーズに外に出せれば直線は先団に取り付けるはず。

◯バイオスパーク
OP昇格後も堅実な走りを続けていて本格化の気配を漂わせている。
Princely Giftクロスらしい前駆で走るタイプで下りも問題ないだろうし、Nashua≒Nantalah豊富でパワーもあるから上りも戦績ほど不安視はしていない。
馬群を割れる器用さもある。

▲テリトーリアル
絶好枠を引いたし去年の3着馬で実績もあり。
前走は調教後に疲労がみえたとの話があるだけに間隔詰めで使われてる点は注意が必要。
前走は軽い馬場の上がり勝負なだけに度外視可能で父がサドラー系Teofiloならタフな馬場でこそ。
血統的にも小回りで割引く必要はなし。

相手は手広く買うのを推奨します。

京都金杯(中京金杯)

今年は京都競馬場の改修工事により中京芝1600mで開催される。よって右回り→左回りとなる点は注意。

コース形態

1〜2コーナーにある斜めの引き込み線からスタートし、すぐに本線に合流する。
向正面の中ほどまで緩い上り坂で残り1000m少しのところから直線入り口まで緩やかな下りでそこから中山に次いで傾斜が厳しい急坂が設けられている。
直線が長いため内外の不利は大きくはないだろう。

レース傾向

初の中京開催となるためレース傾向は不明も通常の開催で考えると馬場は軽く、終いの時計は出やすいコース。
直線に急坂が設置されていることから同じようなコースで早い上がりを使った実績のある差し馬に注意したい。
京都開催時と大きく異なりそうな点は4.5F目のラップで京都はここで中緩みが生じるが中京ではここが緩まない。
過去5年京都金杯のテン3Fと上がり3F、中京開催のポートアイランドSと中京記念の同ラップと比べると、
京都金杯 34.6-35.0
中京OP↑ 34.7-35.1
と差はないが4.5F目を比較すると
京都金杯 12.2-12.0
中京OP↑ 11.6-11.8
となる。
高速ラップ適性はある程度注視した方がいいかもしれない。

血統傾向

中京替わりとなるため過去5年の1-3着馬は省略。
中京芝1600で開催されたOP以上のレースを例として挙げておきます。

2020 ポートアイランドS 1.33.0
1着 ドナウデルタ
ロードカナロア×ディープインパクト

2着 ピースワンパラディ
ジャングルポケット×アグネスデジタル

3着 ラセット
モンテロッソ×アグネスタキオン

2019 中京記念 1.33.6
1着 グルーヴィット
ロードカナロア×スペシャルウィーク

2着 クリノガウディー
スクリーンヒーロー×ディアブロ

3着 プリモシーン
ディープインパクト×Fastnet Rock

2018 中京記念 1.32.3
1着 グレーターロンドン
ディープインパクト×ドクターデヴィアス

2着 ロジクライ
ハーツクライ×Machiavellian

3着 リライアブルエース
ディープインパクト×Unusual Heat

2017 中京記念 1.33.2
1着 ウインガニオン
ステイゴールド×ポリッシュネイビー

2着 グランシルク
ステイゴールド×Dynaformer

3着 ブラックムーン
アドマイヤムーン×ジェネラス

2016 中京記念 1.33.6
1着 ガリバルディ
ディープインパクト×Zafonic

2着 ピークトラム
チチカステナンゴ×スペシャルウィーク

3着 ケントオー
ダンスインザダーク×トウカイテイオー

主流血統が非常に目立つ。
父が主流血統でスピードを強化されているタイプが好走してくるかなというイメージ。

予想

◎ピースワンパラディ
中京芝成績(2-2-0-0)
芝1600m成績(4-2-0-0)
で芝マイルはそれぞれ東京、中京で記録したもの。
トニービン内包馬らしく長い直線の斬れ味は戦績が示すとおりで牝系にもNashwan。
ここでも長い直線で重厚な斬れ味を存分に発揮できるだろう。

◯ラセット
こちらもShirley Heightsにトニービンで末脚に特化したほうがよさそうで近5走はすべて上がり2位以内。
差しが届く展開なら。

▲ボンセルヴィーソ
ダイワメジャー産駒のHalo≒Red Godは黄金配合だろうし、母父サクラローレルで地力のある中距離馬というのもいいが今ひとつ開花できなかった印象だが常に堅実に走る馬で中京は過去に2度走っているがそこまで不安要素はない。
展開一つで。

☆シュリ
前走のリゲルはスローペースをL2最速10.8という形を好位差しだから素直に評価できないが好位から上がり上位を使ってきている点は好印象。

✔︎6.8.14.15.16


その他

中山2R ダ1800 3歳未勝利

◎ノーリス
アジアエクスプレス産駒でアジアエクスプレスは父ヘニーヒューズと3代母母父Deputy Ministerを通してEight Thirty≒War Relic≒Good Exampleを刺激したダートの黄金配合ともいうべき配合で、本馬はそこにさらに同じ脈絡を持つフジキセキを掛け合わせさらにダートの強化を狙っている。
さらにこのコースは4角での位置取りが前につけられるほど好走率が上がるため前につけられそうな点も大幅にプラス。
ここで勝ち上がりを決めたい。

中山6R 芝2000m 1勝クラス

◎スペシャルドラマ
POG指名馬。
しっかりしたストライドで走るタイプだがHalo5×4で機動力あるタイプだし、先行できるスピードもある。
Sadler's Wells≒Nureyev4×5で前向きさもあり、併せてからの渋とさもありで今回の方が舞台は向きそう。
人気を落とすようなら積極的に狙いたい。

中京9R 門松S ダ1400m

◎ホウオウスクラム
前走先行した距離短縮馬が走りやすいコースでもあり、本馬はその傾向に一致。
ダートを走るには少し足らない血統な気もするが直線に急坂がありペースが上がらない点はプラス。

☆プロスパラスデイズ
距離大幅短縮で一変も。

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