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産業用大麻の用途

CBDオンラインメディア「Pot」へようこそ。

今回は産業用大麻の用途についてお話させていただきます。

産業用大麻の3用途

大麻草はすべての部位を利用できる植物資源です。食用にしたり、油をとったり、繊維に加工したり、その用途は2万5千種類以上にも及ぶといわれています。用途は大きく分けると、医療用・嗜好用・産業用の3つに分けられます。

日本で栽培が許されているのは「産業用大麻」であり、主に薬効成分の低い品種(THC濃度0.3%未満)を原料としていて、たとえ吸引しても向精神作用を引き起こすことはほとんどなく、日本の在来種はサティバ種が多く、他の種類に比べてTHC含有量が少ないのです。一方、嗜好用大麻は高品質なものだとTHCを33%以上も含むものもあり、産業大麻と比べると100倍以上も異なるのです。

産業用大麻の用途一覧

1.衣類

大麻の茎から取れる繊維は、衣料品・鞄・寝具などに使用されています。水分を素早く吸収し、即効性に優れているのが特徴で、熱伝導率や保湿性も非常に高く、通年使用することが可能な万能な素材なのです。また、抗菌作用と消臭力ももち、強度もあるので長時間使用できるという特徴もあります。

2.紙製品

茎の内側にある「オガラ」と呼ばれる部位は紙に加工されます。通常、紙をつくるには木材を使用するのですが、伐採された森林が再生するまでに期間は20~50年かかります。また、紙の原料となるパルプを作るには大量の化学製品を使用するため、水質や土壌の汚染が懸念されます。それに比べて大麻の育成期間は3ヶ月ほどで、どれだけ効率的で環境に良いかがわかります。

ある研究によるとヨーロッパ全土の約12%の土地で大麻を栽培すると全世界の紙が賄えるといわれています。

3.建材

紙製品と同じく大麻草の茎にある「オガラ」は建材にも使用されています。

4.プラスチック

大麻の茎からはプラスチックも作ることができ、すでにメルセデス・ベンツなどの高級車が車のボディや内装材として活用されています。大麻から作ったプラスチックは石油系のものと異なり、燃やしても有害物質を出さず、生分解が可能なことも特徴です。

5.燃料

従来の化石燃料と違い、大麻由来の燃料は燃やしても重金属や硫黄を放出せず、酸性雨や大気汚染のリスクが低く、10kgの大麻の実からは約2リットルのオイルを絞ることができ、一度漉すと不純物を取り除くことができオイルを生成する手間が非常に簡略化できます。

6.美容品・健康食品・化粧品

健康志向の人の間で話題になっている大麻の種から作られるオイル「ヘンプオイル」や、大麻の種「ヘンプシードナッツ」は非常に栄養価が高く、スーパーフードとして人気です。さらにヘンプオイルからは石鹸やスキンケアオイルなどの様々な健康食品や化粧品も作られています。

まとめ

体内に摂取するだけでなく、日常にある資材などの原料にも活用されており、また大きくみると地球環境への保護にも繋がる大麻草が持つ可能性をお伝えさせていただきました。

では、今日ものんびりいきましょう。

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