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もうご存知ですか?大麻成分のCBD

こんにちは。スペイン在住のTAKEです。

この記事では「CBDとは、何なのか」を説明します。

CBDは、「CANNABIDIOL(カンナビジオール)」の略称で大麻草に含まれる成分の一種です。

大麻と聞いて「ぎょっ!」っとする人もいると思うのですが、このCBDという成分は日本でも合法です。

最近は、日本でもCBD製品の販売店やカフェ、レストランも続々とオープンしてきています。

よく言われているCBDの効果

・リラックスや睡眠の質の改善
・痛みや炎症の緩和
・アルツハイマー病やパーキンソン病
・アトピー、ニキビや乾癬などの皮膚のトラブル
・生理痛の痛み緩和
・抗菌効果や免疫力UP

など色々な疾患に効果が期待されています。

他にもたくさんの効果がありますが、また別の記事で紹介します。
まずは、CBDについて知ってもらいたいと思います。

CBDの知識があると、よりCBDを正しく摂取でき、効果的に使用できるでしょう。

CBDとは

大麻草には200種類以上のカンナビノイドという成分があり、代表的なのは「CBD」と「THC」です。
日本でCBDは合法ですが、THCは違法です。

大麻草に含まれる成分を総称してカンナビノイドと呼ばれます。もちろんTHCもCBDもカンナビノイドの一つです。

大麻医療の研究はまだ浅いため、薬事法により「~に効果がある」という風に明言はできません。
現段階では、健康食品として扱われます。

このCBDは世界保健機関WHOも2017年に公式に効能と安全性があることを発表しました。

さらには、世界アンチドーピング協会(WADA)も2018年にCBDを規制から外すことを決定しました。
世界のアスリート達も使用しているそうです。

CBDは、緊張緩和や集中力を高める効果も期待できます。

ただ、CBDは万人に同じ摂取量で同じ効果があるとは言えません。
なぜならCBDの成分は人間の身体にある身体調節機能、エンドカンナビノイド・システム(ENDOCANNABINOID SYSTEM)と相互作用するからです。

エンドカンナビノイド・システムとは

★ENDOCANNABINOID SYSTEM(ECS)
★エンドカンナビノイド・システム(身体調節機能)


エンドカンナビノイド・システム(身体調節機能)は、
全ての哺乳類動物を含むたくさんの生物に元々備わっているもので、
「食」、「睡眠」、「リラックス」、「免疫機能」、「記憶」などの基本的な身体の機能に影響を与えます。

簡単に言うとエンドカンナンビノイド・システムは身体の健康状態を平常の状態に維持するシステムで、
炎症、痛み、骨の健康、新しい神経細胞の形成、脂肪と糖分の処理、気分、活力、脳の健康、ホルモンバランスを整えます。

例えば、免疫系で言えばウイルスや細菌が体内に侵入した時に免疫系は、侵入者を退治するために熱を出します。

それが終わると身体を平常(恒常性:ホメオスタシスと言います)に戻すように指令が出ます。

しかし、免疫系がストレスに過剰反応してしまったりすると他の疾患が起こることがあり、それをうまくコントロールする役割がエンドカンナンビノイド・システムです。

そして人間の身体には、カンナビノイド受容体というものがあり、
脳から腸管の壁の中、皮膚の表面まで体の至る所に存在しています。

カンナビノイド/CANNABINOID

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カンナビノイドには内因性カンナビノイドと植物性カンナビノイドがあります。

内因性カンナビノイド(エンドカンナビノイド)

カンナビノイドは人間の身体にも存在し、エンドカンナビノイド・システムが活動を始めるたびに作られ、受容体と結びつきます。

内因性カンナビノイドは、細胞の中にあるカンナビノイド受容体と結びつき、身体に指示を与えます。

炎症を抑えるためや、指を切ってしまったりした時に痛みを和らげたりします。

エンドカンナビノイド・システム(ECS)は、ストレスで消耗してしまうので、過度のストレスや過労などでECSがうまく機能しなくなり、身体の不調が出てしまいます。

老化が進むにつれてECSの機能が弱まり、エンドカンナビノイド欠乏症になることもあります。

内因性カンナビノイドは、体内の脂肪酸の助けによって作りだされます。

特に重要な脂肪酸がオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸です。

<オメガ3が多く含まれる食材>
鮭、鰯、などの脂が多い魚。カニ、ムール貝、牡蠣。ナッツ類、卵等


<オメガ6が多く含まれる食材>
オリーブオイル、ベニバナ油、グレープシードオイル、ヒマワリ油、コーン油、大豆油、ゴマ油、ココナッツオイル


ここで登場するのが「MCTオイル」。これらのオイルはMCTオイルと呼ばれ、CBDオイルと非常に相性が良いので、CBDオイルのベースとしてよく使用されます。

もちろん大麻の種子から作られる大麻種子オイルにも含まれます。

MCT・・・Medium Chain Triglyceride
(ミディアム チェーン トリグリセリド)日本語では中鎖脂肪酸と呼ばれます。
MCTオイルの詳細は、また別の記事で紹介します。

植物性カンナビノイド

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植物性カンナビノイドは、大麻草から採れるカンナビノイドでTHCやCBDのことです。
人間の身体にあるカンナビノイド受容体と結びつきます。

カンナビノイドという成分には、抗酸化作用があり、大麻草自体も葉や花穂を紫外線から守っています。

人間の体内には植物性カンナビノイドをすぐに分解する酵素がないため、内因性カンナビノイドよりも作用が長く続きます。

CBDについて何となく理解できましたしょうか?

ちなみにTHCは違法ですが、THCの成分も摂取量をコントロールすればCBD成分との相乗効果(アントラージュ効果と言います)が生まれ、より効果が高まると言われています。

CBDアイソレートと言うのも販売されていますが、これはCBD成分だけを分けたものです。
個人的には、CBDと他の成分も入っている製品をお勧めします。

他の成分と言うのは、200種類以上あるCBD以外のカンナビノイドの成分です。
他の成分が入ったCBDオイルは、

BROAD SPECTRUM(ブロードスペクトラム)
●FULL SPECTRUM(フルスペクトラム)

と言った表記がされています。

既にたくさんのCBD製品が出回っていますが、選び方に関してもまた記事にしたいと思います。


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