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英会話はTOEIC+エンタメ+実践が近道(前編)

今回は、受験英語どっぷりで全く会話ができなかった私が、電話会議や海外出張で1人で話せるようになるまでに実践したことを紹介します。(※まだまだカタコトでネイティブには全く及ばずですが、仕事の会議は日本語の時と同じようにファシリテートできるレベルです)

◯ 英語を避けるのは損!

日本では、英語が話せる人が本当に少ないと感じます。自分の家族だけを見ても話せないですし、職場でも話せる人は少ないです。

英語を避けることによってすごく損している、逆に言うと英語さえできればすごく得なのになーと思う事が多いです。仕事の選択肢も広がって、会社員でも自分である程度プロジェクトやポジションを選べるようになります。私は海外支店がいくつもあるような日本の大企業に所属していますが、本当に喋れる人が少ないのでどの部署でも英語力を重宝してもらえます。ネイティブじゃなく「何とか意思疎通できます」レベルでも希少人材になれます。
また、プライベートで役立つ情報やエンタメに関しても、英語の方が圧倒的に量が多いです。

苦しい「勉強」の部分もありますが、場数をこなしてある一定のラインを超えると、すっと楽になるタイミングがあります。このレベルになるだけで勉強の投資に対して何倍ものリターンがあるので、このラインをまずは目指すことをおすすめします。また、机上の勉強だけでなく、もっと楽しいプロセスで、より効果的に上達することができると思っています。

◯ TOEICをばかにしてはいけない

TOEICは日本でしか通用しないなどの批判もありますが、日本で受験英語に浸かった人が最低限の文法と語彙を思い出すには1番タイムパフォーマンスが良いと思っています。

なんだかんだ言って、点数が上がっていくのは気持ちがいいものですし、900点を超えたらちょっと自慢したくなりますよね?
くわえて、日本の企業ではTOEICの点数をジョブディスクリプションの基準にしているところが多いこともあり、メリットをモチベーションにつなげやすいのがTOEICだと思います。

ベーシックな文法と語彙を網羅していることに加え、問題文が全て英語なので、英語で考えるトレーニングにもなります。

◯ 直訳は意味不明。日本語を翻訳することをやめる

英語が苦手な人は「日本語↔︎英語」の翻訳を頑張りがちなのですが、これによって

・時間がかかりすぎて会話ができない
・直訳なので意味が通らない文になってしまう

という状態に陥ります。特に「直訳」は本当によく見ます。ときどき他の人の英文を添削するのですが、以下のパターンが多いです。

〜曖昧日本語系〜
・「対応する」「連携する」のような曖昧な日本語を直訳して意味不明
・「鋭意」のような日本独特の修飾語(本当は不用)を直訳して意味不明
・「AはBですか」と言いたいだけなのに、「AはBと解釈してもよろしいでしょうか」とぼかした日本語を直訳して意味不明( Is it possble to interpret..となり、「解釈することは可能か?」が一番聞きたい事になってしまう)

こう考えると、日本語ってとても便利だなと気付かされます。「対応する」とは具体的にどういうことか実は分かってなくても、「対応します!」と言えば日本語の場合そこで会話が終わってしまいます。
でも、英語にしなくたって、本来は「誰が何をどうするのか」が明確でないと、プロジェクトは進みません。ミスコミュニケーションが起きたり、サボる人も出てきます。曖昧ゆえにハイコンテクストで、奥ゆかしいのが日本語の良さですが、仕事になった瞬間に、「思考停止」をゆるしてしまう危険性もはらんでいます。具体化するトレーニングは英語に関係なく、全ての仕事で重要だと思います。

〜語順系〜
・主語と目的語が真逆になっている
・形容詞を全部盛り込みすぎて主語・目的語がどれか分からない
・無駄に受動態になって読みづらい
・主語か目的語が抜けている

英語では大事なことを先に伝える必要があります。「I think A isn't B」ではなく「I don't think A is B」となる事は学校で習いますが、これに代表されるように全ての文で最初に結論を伝えるのが鉄則です。ここが日本語と真逆なので、直訳すると「???」な文章になります。
英語に慣れてくると、自然と「最初に結論が来る」と構えて聞いたり読んだりするようになるので、違和感に気づけるようになります。英語話者はこの感覚で構えて聞いているので、結論を先に伝える必要があるのです。

余談ですが、子供が3歳くらいの頃、「AはBじゃないよ」と伝えた時に、一瞬混乱させてしまった事がありました。「AはB...」まで聞いた瞬間は、結論と真逆の事が伝わり、最後の「じゃないよ」まで聞いて初めて正しい内容が伝わります。英語では「A ISN'T B」なので、最初から誤解が生じません。日本語ってちょっと特殊なのかもしれないですね。

英語で正しく伝える具体的な方法としては、作文する前に、「1番伝えたいこと」を明確にし、SVOにプロットするだけでシンプルに伝わりやすい文章になります。

・S 誰が
・V 何をする
・O 何に対して

「Oは実は◯◯で」とか、「いつどこで」とか、その他の情報は後からいくらでも付け足せるのは、実は英語の便利なところです。

△ I read a very famous and popular book in Japan.

◯ I read a book which is so famous and popular in Japan.

↑とりあえず「本を読んだ」という事実を先に伝え、後から「どんな本だったか」を伝えます。「which is」というのが便利で、「which is」と言っている間に次の文章を考える時間も稼げます

TOEICは、このシンプルなSVO構文にたくさん触れられるのがメリットです。また、この後ご紹介する楽ちん勉強法は、文法や語彙があまりにも足りないと全く意味をなさないので、一般的な日本人の方にとって馴染みのあるペーパーテストから入るのは、ハードル低く始めやすいと思います。

私が使っていた参考書は以下で、個人的には要点をついていて効率よく点数をあげる事ができました(800点台前半から930点まで上がりました)が、参考書は沢山あるので自分に合うものを選べば良いと思います。

後半では、「エンタメ」と「実践」についてご紹介します!

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