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【相剣】2021/10/31Tetsu会リモート大会レビュー

1.参加大会について


TCSでその名を轟かせている伝説の遊戯王の担い手「Tetsu」さん
このコロナ禍での遊戯王の衰退を危惧し、積極的なオンライン大会の開催を行われております
今回は10/31に開催されたリモート大会に参加させて頂きました

前回【相剣】を使って準優勝でした
今回も【相剣】ですが、少々デッキレシピに手を加えてオリジナリティを増やしました

2.使用デッキ

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(デッキ名は本大会の運営かつ本デッキの調整に協力頂いた倉坂さんへのLOVEコールなので気にしないで大丈夫です)

本デッキのテーマは「☆10シンクロを積極的に使おう!」
Tetsu会でもですが、最近は出張セットとして《D-HERO デストロイフェニックスガイ》が人気でよく遭遇します
そんな《D-HERO デストロイフェニックスガイ》に対面で有利が取れるカードとして《相剣大公-承影》を使っていこうというのがコンセプトです

相剣大公-承影

《D-HERO デストロイフェニックスガイ》に対しては
①打点で負ける可能性が非常に低い
②破壊を耐えられる
③場、墓地どちらにいようと除外して機能停止させられる
という完璧な対策カードです
ただし、ただのメタカードとして使用するだけでは面白くないので《相剣大公-承影》を最大限活かせるようにデッキを構築していきました

また、このデッキは[バトル・オブ・カオス]で大きな期待のもと登場し、何かすごい速度で安くなった《相剣大邪-七星龍淵》を強く使いたいというのもサブテーマです

このデッキで考える理想の盤面は以下になります

相剣理想の盤面

①《相剣大師-赤霄》による効果無効
②《相剣大公-承影》の除外
③《相剣暗転》による破壊
先攻ではこの3妨害の盤面を基本として考え、後攻の盤面を崩壊させ、返しのターンでライフを削り切るのが理想です

3.一部カードの採用理由

基本的な動かし方等は通常の【相剣】と何ら変わりはないので、一部あまり見ないカードを採用している理由について解説していきます
なお、以前の大会レビューでも解説したカードもありますのでそれらは前回大会レビュー記事からの引用になります

《妖眼の相剣師》

『相剣』カードのかさ増し兼《相剣大師-赤霄》からサーチできる手札誘発として採用しました
《相剣大師-赤霄》で効果無効状態のモンスターを準備することができるため特殊召喚条件を満たすことができ、そうでなくとも《水晶機巧-ハリファイバー》を相手が使用する、《相剣師-莫邪》に《エフェクト・ヴェーラー》《無限泡影》を受ける等、場に出すことは容易です
主に相手のEXデッキから出たモンスターを破壊する効果で相手をけん制することが仕事です、このカードの有り無しでかなり相手に与えるプレッシャーが違うため存外活躍してくれました

さらに、本デッキでは☆2チューナーを採用しておりますので《妖眼の相剣師》から☆10シンクロに繋げることもできるようになっています

《聖騎士の盾持ち》

聖騎士の盾持ち

このデッキにおける超万能カード
サーチ効果を発動するために手札から自身を除外するため《相剣大公-承影》の除外効果のトリガーとなることができます
また、このデッキにおいてはサーチ先が《ホップ・イヤー飛行隊》《花騎士団の駿馬》《急き兎馬》と豊富かつ状況に応じて選択することができるようになっているため、手札にあるととても安心できるカードです

《ホップ・イヤー飛行隊》

ホップ・イヤー飛行隊

☆8シンクロしか立てられない手札でもこのカードがあれば《相剣大師-赤霄》効果で《相剣暗転》をサーチすることで相手ターンシンクロにより
①《相剣大師-赤霄》による効果無効
②《相剣大公-承影》の除外
③《相剣暗転》による破壊
を準備することができます
デッキとしてしたい動きを通すバリエーションを増やせる+☆10シンクロを相手ターンに行うことで奇襲&対応力UPに繋がるということで採用しております

《花騎士団の駿馬》《聖騎士の槍持ち》

花騎士団の駿馬

《ケンタウルミナ》を経由することで☆8シンクロを行うことができます
《フルール・ド・シュヴァリエ》を採用することで《ケンタウルミナ》の効果を活かすことができますが
・《フルール・ド・シュヴァリエ》を出す状況が無さそう

・《相剣大師-赤霄》を出すことで《聖騎士の盾持ち》&《花騎士団の駿馬》を初動札とすることができる
ということで基本的に《相剣大師-赤霄》を出す札として採用しております

上記ルールミスがございました、《相剣大師-赤霄》は出すことができません、申し訳ありません

《急き兎馬》

急き兎馬

手札から特殊召喚を容易に行うことができる☆5として採用しております
使い方としては《急き兎馬》+《簡易融合》or《簡素融合》により召喚権を使うことなく☆10シンクロを行うことができます
実はこれが1番したかった動きであり、これにより
①《急き兎馬》+《簡易融合》or《簡素融合》により《相剣大邪-七星龍淵》をシンクロ召喚
②《相剣師-莫邪》で《相剣大師-赤霄》をシンクロ召喚
③《相剣大師-赤霄》《相剣師-莫邪》《相剣大邪-七星龍淵》の効果により2ドロー1サーチ
と最高に気持ちよくなれるコンボができます
また「相剣トークン」や《白の聖女エクレシア》と合わせることで《電脳堺狐-仙々》のシンクロ召喚に繋げることができます

《簡易融合》《簡素融合》

☆10シンクロの展開札(その際は《相剣大師-赤霄》で《大霊峰相剣門》をサーチすることで《相剣大師-赤霄》+《相剣大公-承影》を作りに行く)、《白の聖女エクレシア》の回収札として採用しております
個人的に気に入っていて【相剣】デッキ作成初期の頃から採用し続けています

私の【相剣】デッキのアイデンティティです
EXデッキの枠の関係上《魔鍵召獣-アンシャラボラス》が抜けましたが《無の畢竟 オールヴェイン》《テセウスの魔棲物》を出して☆9~☆10シンクロに繋げる&《白の聖女エクレシア》の回収効果に繋げる役割として採用しております

《サモンチェーン》

サモンチェーン

今回のロマン枠1
先攻においては《白の聖女エクレシア》《相剣師-莫邪》《聖騎士の盾持ち》《花騎士団の駿馬》と召喚権を使用して☆8シンクロを出すことがスタートとなります
それに対して《エフェクト・ヴェーラー》《無限泡影》を打たれると動きが停止してしまいます
《相剣軍師-龍淵》により《相剣大師-赤霄》を出し、《相剣暗転》を除外することで誘発を踏み越えながら《相剣大師-赤霄》+《相剣大公-承影》の盤面を作ることができますが、《サモンチェーン》を使えば誘発踏み越えが楽になります
また、《相剣師-莫邪》で《相剣大師-赤霄》を出した場合シンクロ召喚成功時効果でチェーンが2まで積まれるため、自発的に使用することもできるため動きの上振れ枠として使うこともできるカードとなっております

《トラップトリック》

採用している罠が《相剣暗転》《無限泡影》と妨害能力が高い上に、《相剣暗転》に関しては除外時にトークン生成効果を使用することができるため非常に相性が良いと思い採用しております
また、効果に除外が含まれているため《相剣大公-承影》の効果を起動させることができるのもポイントとなっております

《ホップ・イヤー飛行隊》によってより《相剣大公-承影》を出すことができるようになったため、除外をトリガーにした効果の発動が非常にしやすくなっております

《透破抜き》

透破抜き

今回のロマン枠2
手札誘発が飛び交う現環境であればこのカードを使用するタイミングはいくらでもあることは想像できるでしょう
また、墓地で発動する《D-HERO デストロイフェニックスガイ》、手札からチェーンを組んで特殊召喚する《流離のグリフォンライダー》に対するメタとして使用することができるため大人気出張セットに対しても効果を発揮することができます
それだけでなく、このカードは「発動を無効にし除外する」ため《相剣大公-承影》の除外効果のトリガーになることができます

《サテライト・ウォリアー》
《相剣大師-赤霄》+《ホップ・イヤー飛行隊》で相手ターンに特殊召喚し、不意打ち気味にフリーチェーン破壊を飛ばすことができます
高攻撃力を準備することもできるため、強力な☆10シンクロ枠として採用しております
アイディアをくれた倉坂さん有難うございます!

4.不採用理由

以下、よく採用されているカードの不採用理由を記載します

《増殖するG》
《灰流うらら》《墓穴の指名者》《抹殺の指名者》等の対策カードが横行しており、基本的に通らないカードと考えております
カードアドバンテージを奪うことは得意でもカードアドバンテージを稼ぐことは苦手な【相剣】において、わざわざ通らない手札誘発を採用して相手の手札と1対1交換していても強くないなと感じたため不採用としました

《抹殺の指名者》
《増殖するG》を不採用にしたことでこのカードで宣言できるカードが減りました
基本的に【相剣】は《相剣師-莫邪》によって《相剣大師-赤霄》を《灰流うらら》から守れる、《相剣軍師-龍淵》により誘発踏み倒しができる、《サモンチェーン》で誘発踏み倒しができるようになっており、手札誘発に対してある程度強く出られると考え不採用としました

5.大会結果ハイライト

1試合目「不戦勝」
ま た か !
リモート大会の不戦勝は結構孤独なため、他試合の見学をすればよかったと思いました
しかし、私は気づかなかった
この不戦勝が原因でまさかあのような結末を迎えることになろうとは(フラグ)

2試合目【エルドリッチ】○×EX○
1戦目は先攻で相手の出方も伺う必要があるため、理想盤面である《相剣大師-赤霄》+《相剣大公-承影》+《相剣暗転》でターンを返しました
後攻で相手はまず《強欲で金満な壺》で手札補充し《呪われしエルドランド》を発動、相手が【エルドリッチ】だと判明します
【エルドリッチ】は場で効果を発動することが(出張セット以外)無いため、《相剣大師-赤霄》がこの時点で機能停止しました(ぴえん)
相手は《黄金卿エルドリッチ》の手札効果を発動、《相剣大師-赤霄》を対象に墓地送り効果を発動しました、おそらく《相剣大公-承影》の起動役を奪う目的でしょう
それにチェーンする形で私は手札から《ホップ・イヤー飛行隊》を発動、《相剣大師-赤霄》を対象から逃がしつつおそらく【エルドリッチ】が出されて一番つらいであろう《相剣大邪-七星龍淵》を出しました
《黄金卿エルドリッチ》が出しにくい状態になったということで相手は《竜の霊廟》を発動、《青眼の白龍》《ブルーアイズ・ジェット・ドラゴン》が墓地に送られます
4枚セットしてエンドフェイズ時、私が《相剣暗転》を発動し、セットカードを破壊、《相剣大公-承影》の破壊耐性効果に連動して除外効果を発動して《ブルーアイズ・ジェット・ドラゴン》を除外することで【青眼の出張セット】をケアしました
返しの私のターンに手札から《聖騎士の盾持ち》の効果を発動、《相剣大公-承影》の効果を連動させて相手の墓地から《黄金卿エルドリッチ》を除外したところでお相手のサレンダーとなりました

2戦目はお相手が先行で3枚セットエンド、私のターンに《急き兎馬》+《簡易融合》で《相剣大邪-七星龍淵》を出しデュエルペースを持っていこうとしましたが《神の宣告》で除去されました
まだ召喚権が残っているため《相剣師-莫邪》でのシンクロを狙いましたが《禁じられた一滴》でケアされ《相剣暗転》セットしてエンドとなりました
返しのターンに《黄金卿エルドリッチ》で殴られお相手は3枚セットエンド
私は《相剣師-泰阿》を出すも《スキルドレイン》を発動されます
《相剣暗転》があったため《スキルドレイン》は破壊できましたが、場が「相剣トークン」のみとなりエンド、手札に☆8シンクロできるカードも無く一方的な展開へ
【エルドリッチ】の攻め手の少なさを利用してモンスターセットでターンを凌いで《花騎士団の駿馬》をドローしましたが、お相手は2枚目の《スキルドレイン》を持っており効果を封じられて負けました

3戦目は開始直後にEXターンに突入しました
《花騎士団の駿馬》+《簡素融合》で《相剣大師-赤霄》+《相剣大邪-七星龍淵》を立ててエンド
お相手は《黄金卿エルドリッチ》の効果で《相剣大邪-七星龍淵》を除去し《相剣大師-赤霄》を戦闘破壊しライフで優位に立ちます、2枚セットでエンド
私のターンで《ハーピィの羽根帚》を発動、セットカードを破壊し《白の聖女エクレシア》を特殊召喚、《相剣師-泰阿》から《輝竜星-ショウフク》を出して《黄金卿エルドリッチ》を除去します
《白の聖女エクレシア》の2枚目を通常召喚して2体で直接攻撃、ライフで私が優位に立ちます
メイン2に《輝竜星-ショウフク》で《白の聖女エクレシア》を破壊し《花騎士団の駿馬》を蘇生、効果で《聖騎士の盾持ち》をサーチし《ホップ・イヤー飛行隊》に変換しました(《輝竜星-ショウフク》+《ホップ・イヤー飛行隊》の相手ターンシンクロでライフを守る構えです)
返しのターンにお相手がライフを返しきれずギリギリ勝利となりました

3試合目【シャーク】×○EX-
お相手が先行で《バハムート・シャーク》+《餅カエル》でターンを返しました
それに対して私の手札は大事故を起こしており、☆8シンクロができるのが《花騎士団の駿馬》のみ、《花騎士団の駿馬》の効果も《灰流うらら》で無効化されなすすべもなく負けました
一番情けない負け方でした

2戦目は先攻を頂き、《相剣大師-赤霄》+《相剣大邪-七星龍淵》+《相剣大公-承影》+セット1枚でターンを返しましたが、お相手が《サイレンス・シーネットル》の効果を発動したターンに水属性以外を特殊召喚してしまい、私も指摘することができずに巻き戻しができない程度に進めてしまったため、お相手のサレンダーということで白星を得ましたが、見直していて自分自身プレイングミスも多く【シャーク】との対戦経験の無さが如実に表れた試合でした

3戦目はお相手が先行で《バハムート・シャーク》+《餅カエル》+セット2枚でターンエンド
私が返しで打った《ライトニング・ストーム》を《餅カエル》が止めました
《相剣師-莫邪》を召喚しトークンを出したところでお相手が《御前試合》を発動、今後の展開を圧倒的に縛られてしまいます
《魔救の奇跡-ドラガイト》しかシンクロ召喚できなくなったため、私の勝ち筋としては
①《ハーピィの羽根帚》で《御前試合》を割る
②《相剣暗転》で《御前試合》を割る
③《魔救の奇跡-ドラガイト》で《御前試合》をバウンスする
④どこかでライフ差を生み出して殴り勝つ
しかなくなりました
残念ながら手札の都合上狙えるのが③しかなく、サイドから入れてきた《原始生命態ニビル》をめくれることを願いつつシンクロ召喚し、《相剣師-莫邪》の効果でドローするとなんと《原始生命態ニビル》が!
ここでドローしてどうしろと?
デッキに残っている残り1枚をめくれるよう《魔救の奇跡-ドラガイト》の効果を狙いますが最後までめくることができず、EXターン終了時にはお互いのライフが6300と同じ値となり引き分けになりました

そして優勝者の決定判定の際に決勝引き分け、勝率同値となり、オポーネントを比較したところ1回戦不戦勝の影響で私のオポーネントが低くなっており(フラグ回収)準優勝となりました

6.総評

《相剣大公-承影》を活かすための《聖騎士の盾持ち》採用型【即席相剣】ということで組んでみましたが、非常に対応力が高く良い形に纏められたのではと考えております
【エルドリッチ】に対しても一般的な【相剣】の数倍の速度で除外を行える上に、《トラップトリック》《相剣暗転》採用型ということで《スキルドレイン》の除去手段もメインに多く含まれているので強気で攻めることができました
対して【シャーク】に対しては「相剣トークン」が水属性である点と《御前試合》が刺さってしまう点から非常に苦しい戦いを強いられました
試合結果としては引き分けとなっておりますが、こちらの白星は相手のプレイングミスによるものであるため、実質完全敗北だと考えております
サイドに明確な対策カードも準備できていなかったため、今後の大きな課題ですね

後は、今回入れたロマン枠の《サモンチェーン》《透破抜き》を使用することができなかったことが残念でした
次回は使ってみたいなーと思いつつ改善を続けていこうと思います

身内の【プランキッズ】にもリベンジせねば
ではでは

もし記事に書いてない内容で、何か他にも知りたい情報があれば是非教えてください! 記事を更新してお答えしたり、今後の記事に盛り込んだりでお応えします!