安全なメモリーバックアップの作り方(回路&接続方法の理論編)

注意事項
・安全なメモリーバックアップの作り方(理論編その1)
 安全なメモリーバックアップの作り方(理論編その2)
 を必ずお読みください。
・12V車のみで考えてます。
・言葉の意味などが理解できない方は自作はおやめくださ
 い。(電気は危険ですよ)

8.回路の検討
 4つほどパターンを考えてみた。
 図1:シンプル
 図1が最もシンプルな回路となる。Fu
 seについてはあってもなくてもよいが
 安全という意味においてあったほうが良
 いと考える。乾電池側の電圧を車のバッ
 テリー電圧より高くする事で安全性を確
 保しているが乾電池に不具合があったり
 車のバッテリーの取り外しや静電気など
 により車のバッテリー側の電圧が高くな
 って乾電池側の破損が発生する状態にな
 った時にFuseで保護が可能となる。
 図2:メモリバックアップの動作状態をわかるようにする
 図2はLEDを取り付けて動作状態が分
 かるようにする方式である。気をつける
 点としてはLEDの電圧ドロップが発生
 するのでメモリバックアップ側の電圧は
 LEDによる電圧ドロップ分を考慮して
 乾電池の電圧設定が必要になる。懸念点
 としてLED側の消費電流がどの位なの
 かをわかっておく必要がある。おそらく
 LEDの消費電流は車両側の暗電流(キ
 ーレスなどを動かす最低限の電流)より
 も遥かに大きくなる可能性があるため繰
 り返し使っているとLEDの光がでなく
 なる前に、電流の供給ができなくなって
 いる可能性があるため乾電池の管理が難
 しい。
 図3:逆流防止Diode入り
 図3は個人的にはあまり意味をなさない
 と考えている。少々のDiodeでは何
 らかの不具合の際は全く役に立たない。
 高耐圧のFETなどをDiode使いし
 て使用する際は約にたつかもしれない。
 あまり推奨はしないな~。
 図4:保護回路付き
 回路が分かる人なら図4の回路が一番よ
 いのかな~と考える。Zenner D
 iodeと抵抗の値をどの位にするのか
 は各個人の考え方により変わってくると
 思われる。
 図4の回路の目的は車側のバッテリーか
 ら端子の取り外しの際に過電圧(サージ
 等)が発生する可能性がありZenne
 r Diodeにて保護する事を目的と
 している。抵抗値を調整する事で
 過電圧の時間などを想定して対策する事
 が可能となる。車両側のECUの数や組
 みあわせで変わってくるので、自分専用
 は作れるがどの車でも対応するZenn
 er Diodeと抵抗の組み合わせは
 存在しないものである。
 
 さて、4つほど回路を作ってみたが、図1
 でほぼ問題ないと思うので電気回路が良
 くわかない方は図1で作ってみると良い
 と思われます。電気は見えないので危険
 です。オームの法則などなどわからない
 方は読むだけにしてくださいね。 

画像1

画像2

9.車両との接続方法(考え方:理論)
 では実際に作ったメモリーバックアップ
 と車両に接続する方法について考えてみ
 たいと思う。バッテリーと接続する際に
 車側のバッテリーに直接接続する場合と
 シガーソケットから接続する場合がある
 。シガーソケットと接続する場合は鍵を
 アクセサリー(ACC)にしてメモリー
 バックアップより電源を供給する方法が
 ある。
 今回は乾電池(単3)で供給するメモリ
 ーバックを想定しているためシガーソケ
 ットと接続する事は考えていない。その
 理由について説明していく。
 現在の車はいろいろなECUが接続され
 ている。車のキーをアクセサリーすると
 車両に搭載されてあるいろいろなECU
 がアイドル状態となり消費電流が増大す
 る。高級車になればなるほど、ECUの
 数は増えていくのでECUのアイドル時
 の消費電流は増大していく。この増大す
 る消費電流が乾電池で対応できるのかは
 車両毎に異なるので乾電池でメモリーバ
 ックアップを作る際はシガーソケットか
 らの電源供給はお勧めしないという事と
 なる。
 車のキーが電源オフの場合、リモコンキ
 ー等ほんの一部のECUしか動作しない
 ため消費電流は小さく、乾電池でも対応
 可能(将来的に乾電池で対応できるのか
 は不明)なため車両側のバッテリーター
 ミナルにバックアップ電源を接続する事
 とする。
 
 次回 実行編(仮題)へ続く 
    内容悩み中。

画像3


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?