安全なメモリーバックアップの作り方(理論編その2)
注意事項
・安全なメモリーバックアップの作り方(理論編その1)
を必ずお読みください。
・12V車のみで考えてます。
・言葉の意味などが理解できない方は自作はおやめくださ
い。(電気は危険ですよ)
6.注意点1(乾電池の電圧について)
車の整備を行う所であれば、バッテリー交換用の装置は
保有していると思われる。そうすると自作で行う方は大
体乾電池でメモリーバックアップを作られると思う。理
論編で述べたようにメモリーバックアップの電圧は13
.5V~14.5V位にする必要があるが、乾電池で作
る際は気を付ける必要がある。なぜなら乾電池は微妙に
電圧が異なるからである。充電を繰り返して使用する電
池は1.2V程度しかないものあり、乾電池の種類によ
っては1.8V程度のものもある。
よって、このブログの乾電池とは100均などで買える
1.5Vの単3電池を想定している。1.5V×9本
(直列つなぎ)=13.5Vとなり、大体望む電圧が得
られる。
経験的には100均の単3乾電池は大体1.55V位な
ので9本直列につなぐと14.0V位になるので問題な
い。
乾電池に関して気になれば以下を参照しアクセスしてみ
てください。
電池工業会:http://www.baj.or.jp/index.html
100均電池の表:https://mitok.info/?p=35636
7.注意点2(車の装備による暗電流*1について)
注意点1では単3乾電池で記載したが、一般的な車両は
大体問題ないと思われるが一部問題が出そうな車両もあ
るため記載しておく。
車は待機状態(鍵がかかりエンジンがストップしている
状態)だとキーレスエントリー(リモコンキー)用の電
源や時計、メモリー保持、位の電流が必要なので単3乾
電池位でもなんとか待機状態の車の電装部品が動作状態
をキープできる。
しかしながら盗難防止用のカメラや通信機器が動いてい
ると待機状態でも電流が流れる。別途記載するが車のバ
ッテリーにメモリーバックアップを直接つける際は単3
乾電池でも問題なりにくいと想定されるがシガーソケッ
トから接続する場合は問題が発生する可能性を否定でき
ないので注意が必要である。
乾電池評価のサイトを見ていると単3乾電池は300~
500mA程度で1~2hくらいは流せているので、お
そらくほとんどの車は単3乾電池で問題はないと思われ
る。
車両によって暗電流は異なるので全ての車両が単3乾電
池で対応できるかは不明である事はご了承ください。
*1:暗電流とは車両待機状態(キーオフ状態)時に流
れる(電装部品の状態維持やメモリー保持を行う電
流)を言います。
次回 自作メモリーバックアップの回路&接続方法に続く
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